合ってる
「おれ、『抜け道』にダンプヘル18番地って言っちゃったよ。じゃあ、もう一度『抜け道』に行ってそこにを探してもらわなきゃならねえのか・・」
いくぶん独り言でつぶやいたのへ、アルルが首を振ってみせる。
「いや、必要ない。ここがそうだ」
「え?ここがダンプヒル?」
片手の紙をかざすようにして、二つ目のスコーンに手をのばした男が、ここだ、と請け合った。
「―― ああ。ダンプヒル18番地はここだ。この書類にある住所も、居住者の氏名も、ここを指してるな。 これの記載は、合ってる」
「え?なに? この城が、ダンプヒル18番地なの? え?ちょっとまってよ」
スコーンをかじる男から紙を奪いかえし、それを確認する。
「だって、名前はアルル・ラムジイじゃないだろ? なんだ?えっと、・・・・ホーリー・グローリー・ジャッカネイプス? 変な名前だな・・・ってか、これ・・・税金督促状じゃあないじゃん。なんだあ?これ?」
持ち帰った種類にちゃんと眼を通していないのをコーニーにとがめらていたが、まさかこんなものが混ざっているとは思ってもいなかった。
「ひどい書類だなあ。名前も違うし」
「いや。合ってる」
「・・・・」
またしても請け合った男は、最後のスコーンを口にほうりこむと、指先を軽くなめ、立ち上がった。




