10/56
停止させる
暴力場面つづきます。ごちゅういを
「やめてくれ!ほんとうに酒はだめなんだ!!その場でぶっ倒れるか、死ぬまで飲み続ける中毒症状になるかの、どっちかなんだ!!」
コートの中持っていた書類の束が床に落ちる。
「そりゃおもしれえ!どっちかおれたちにみせてくれよ!」
肩と、頭をおさえこまれ、顎を持たれた。
鼻先のその匂いだけで、頭がガンガンと痛み出している。
怖いのと悔しいので視界がにじんでいるが、頭の中は、助けに来ないコーニーへの悪口でいっぱいだ。
押さえ込まれた自分の手が、唇へとグラスを当てたとき ―――
「 そのへんに、しておいたほうがいい 」
静かな声がよく響き、その騒ぎを一瞬で停止させた。




