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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

不器用なお姫様



 ある日、王様が仲の良い友達をお城の仲間にさせました。



 それを見た王妃は、自分の親友を呼び、殺してしまいました。



 王様は驚き問い掛けます。


「何故だ王妃よ。アレは、そなたと親の深かった者では無いか」



 王妃は答えます。


「はい王様。しかし王様。王様は、親の深かった者を重用なさいました。ですから、私はあの者を処刑したのです」



 王様はますます訳が解らなく成りました。


「何が言いたい。王妃よ」



 王妃は答えます。


「恐れながら王様。王様が信を置いているあの者は、良くない噂が絶えません。考え直しては下さいませんか?」



「何を言うか!!」


 王様は怒ってしまって、王妃を遠い山奥の塔に閉じ込めてしまいました。




 それから何年か経ったある日、王様の友達は、国にとって重要な宰相と言う立場に居ました。


 宰相は言いました。


「決行だ!」



 なんと宰相は、王様が滅ぼした国の王子様で、王国は、その日の内に王子様の物に成ってしまいました。



 王様は言います。


「ああ。何て事だ。あの女の言う事を信じておれば、こんな事には……」



 王子様は言います。


「やれ!」



 王様の頭は大斧で切り落とされて、ピュンと飛び上がってこう言います。


「ああ。何て事だ」



 こうして、王様の国は終わりを迎え、王妃だった者は、誰も訪れなくなった塔の中で嘆きます。


「ああ。なんてこと」




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