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その後の桃太郎(日本昔話の英雄が日本を飛び出て大暴れ!)  作者: 八百万
第1章 ドラキュラ退治
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第2話 勢揃い

 サルを仲間に引き入れた桃太郎は次にキジの住む森へと訪れた。


「おい、キジよ、ドラキュラ退治に行くから一緒に来い!」


「げっ、桃太郎……。い、嫌ですよ。キビ団子で命かけるとか二度と嫌ですよ……」


 キジは露骨に嫌がったが、桃太郎は自分たちしか知らない秘密をぶちまけると言ってキジを脅す。


「いいのかな……。実は鬼退治では偵察だけで、戦闘中はずっと空に逃げていた話を記者に話してしまっても……。明日のかわら版賑わうだろうな……」


「ちょっと待ってくださいよ桃太郎さん! それは私のイメージに関わる……。行く、行きますよ! 行けばいいんでしょ!」


 桃太郎の巧みな話術によりキジを仲間にすることに成功した。


「あとは犬だな、さあ、ウィリアム、犬の住む森に行こう!」

「……」


 ウィリアムは桃太郎のやり方に疑問を感じていたが、故郷のピンチと思い、細かいことには目を瞑ることにした……。


 犬の住む森へと向かうと、既に桃太郎が誘いに来ると知っていた犬は森の入り口で待っていた。


「桃太郎の旦那、お久しぶりです!」

「犬よ! お前、頬に傷跡なんかあったっけ? なんか狼っぽくなってない?」

「いや、映画化目指すなら渋くないと! そういう桃太郎さんも背が高くなって、セクシーになってませんか?」

「それは、今回のドラキュラ退治で世界的にメジャーになる可能性があるからな、ゲーム化されてもいいように見た目をカッコよくしたわけよ!」


 桃太郎と犬は考えが近いらしく、両者は少し話しただけで直ぐに意気投合していた。


「さあ、これで桃太郎ファミリーも勢揃いだ! ウィリアムよ、行くぞドラキュラ退治へ!」

「はい、では、いったん都に出て、そこから堺の港に行き、船で天竺まで出て、天竺からトランシルバニアまでは歩いて向かいましょう!」


 勢揃いした桃太郎一行とウィリアムは都を目指して歩き出した。

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