母さんが好きだった
母さんが好きだった
俺は母さんが好きだった。
いつもいつも朝も夜も仕事で居なかった、学校の親が参加する行事にすら参加してくれたことはない。
でも、俺は母さんが好きだった。
ごくたまに、仕事が早く終わり次の仕事の間の時間休みたいはずなのにゲームで遊んでくれた。
そんな母さんが俺は好きだった。
でも、いつの日からから母さんが変わった。
家にいる時は前より格段に減った。
家に居ても直ぐに仕事に行く、顔も別人のように痩せ、色白くなっている。
そして新村という男が母さんの代わりに家に居ることが増えた。
家にいると言っても母さんの服を取り出て行くだけ。
どうやらあの男と母さんは付き合ってるらしい。
こんな生活が5年続いた。
そして俺は中2になった。
俺は若気の至りというやつだろうか、夜出ることが増えた。
でも、俺が母さんを好きな気持ちは変わっていなかった。
そして夜も老けた頃に家に帰ってきたら大きな声が聞こえてきた。
「待って!新村さん!すぐ働いてお金を!」
この声が聞こえてすぐ新村が出てきた、そしてこっちを鋭い目つきでじろっと見てから「チッ」と舌打ちをして乱暴にドアを開け外に出てっいた。
そして恐る恐る部屋に入る腰を抜かしているのか座っている母さんの姿が。
「母さん…」
と俺がこんな声を溢すと。
「お金を盗んだのはお前か!!」
「母さん違うよ盗んでないし、お金は元からないよ!」
「嘘だ嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……」
こんな事をつぶやにながら台所へ母さんが行ったそして戻ってきた母さんの手元を見て俺が声を漏らす。
「母…さん…?」
なんと母さんは包丁を手に持っていた。
「あの人は…あの…人…」
その瞬間俺は叫んだ。
「母さん!!!やめて!!!」
その声に気がついた隣人さんが来てくれた。
母さんは包丁を自分の手に刺した。
俺はサイレンが鳴り赤色に光る救急車に乗せられる母さんの姿を見るしか出来なかった…
だが昔はこんな…
初投稿です!
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