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悪役令嬢、94回目の転生はヒロインらしい。キャラギルドの派遣スタッフは転生がお仕事です!  作者: 柊 一葉


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研修のパートナーを選ぶヒロイン


セラくんに連れられてやってきたのは、いつもの教室ではなく、学園のティーサロンだった。私のために椅子を引いてくれて「どうぞ?」と優しくエスコートされる。


お言葉に甘えて着席すると、彼は私の分も紅茶をオーダーし、すぐに温かいカップとポットが運ばれてきた。


私たちは4人掛けの丸テーブルに向かい合って座り、「お友達」として仲良くお茶をすることに。


「マデリーンは、来週の魔物狩り研修のパートナーってもう決めた?」

「ううん、まだよ」


魔物狩り研修。それは安全が確保されている学園の私有地で、森の中にいる弱い個体の魔物を討伐する研修である。


2人1組のパートナーになり、さらに班をつくって6人体制で狩りを経験する。

セラくんはクラスが違うけれど、基本的にパートナーは自由だから私を誘ってくれた。


「僕とパートナーになったら、マデリーンは安全だよ?絶対に守ってあげるから」


う~ん、本来なら先にシリル王子に誘われてパートナーになるはずなんだけれど。どうしたものか、と悩んでいると、なんと王子様が少し焦った表情で登場した。


「それは困るな。マデリーンのパートナーは僕だと決まっている」

「「シリル様!」」


もしかしなくても私を探し歩き、ここまで小走りで来たんだろう。私を見つけるとホッとした表情に変わり、ためらいなく隣に座る。


「マデリーンの補助系魔法と僕なら相性がいい。クラスも同じだから、パートナーになるのは自然なことだ」


全然自然じゃありませんよ?男爵令嬢が王子様とパートナーだなんて、これはまた盛大な妬みを受けそうな案件だわ。


もうだいたいわかっている。どうせ魔物狩りで、ソフィーユが用意した魔物か犯罪者に私が攫われそうになるんでしょう?それで王子様が助ける、王道展開ね!


「それにセラ、おまえは魔法科の中核だから当日は救護や見回りがあるだろう?その実力で一般生徒と同じ内容は課されないさ」


「ぐっ……!」


あら、エリートすぎて普通には参加させてもらえないのね?

セラくんは何か反論しようとしていたけれど、さすがに今回は無理だと判断したのかしゅんとおとなしくなった。


子犬みたいでかわいい。

私はその姿を見て、くすっと笑ってしまった。


「どうするの?マデリーンはシリル様とパートナーになるの?」


不貞腐れた表情で、セラくんが尋ねる。


「そうね、私は――」


私はずっと考えていたのだ。

てっとり早くポイントを稼ぐ方法を。


そして今回の研修は、イベントが絶対に発生する絶好のチャンス。リオルドにばかり頼っていられないと思った私は、ヒロインらしい鬼畜な方法で畳みかけることにしたのだった。


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