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【完結済】人生に正解なんて存在しない  作者: 空腹の汐留
本章
5/45

2.やっぱり貧乏人に彼女は不相応でした

「あの?すいません! こちらで働いている佐々原さんの同級生なんですが、何時間も連絡がとれず、心配になって伺いました! 佐々原さんは本日は何時上がりでしょうか?」


店内で直ぐ目にした大学生らしき女性店員に話しかけた。


「心美の友達? おかしいな? 心美は今日休みだよ?」


「・・・そうですか!ありがとうございます!」


心美が嘘をついた?いやいや!何か理由があるはずだ!取り敢えず、自宅にも行ってみよう。外から部屋を確認できるので、電気がついているかどうかで在宅かは分かる。もしかしたら寝てるだけかも知れないしな。

ここから心美の家までは自転車で15分もあれば十分な距離。確かいつもはバスを使っているはず!


再度、自転車にまたがると、一目散に駆け出した。



自宅についたが、心美の部屋の電気は消えている。

だが、リビングには誰か居る。カーテン越しに部屋の灯りが見えた。


もう一度、スマホから電話を掛けてみる。


『おかけになった電話は・・・』


女性の定型文を読む声が聴こえてきた瞬間、佳市の背中に冷たいものが流れた。


心美に限ってそんなはずはない!

たまたま連絡を忘れているか、充電が切れただけだ。

そう言い聞かせ、自転車の鍵に手を掛けた。



近くに黒いセダンタイプの車が停車しているのが、視界に入る。


「まさかな・・・」


小さな用水路越しに止まっている車を、反対側から遠目ながら凝視すると、街頭に照らされた2人の人影が浮かんできた。


驚くほど心臓が速く鼓動している。そして激しい吐き気に見舞われた。


「ただの勘違いであってほしい」


何とか堪えると、車内の2人を確認するため、気づかれないように恐る恐る近づいた。



車内に居たのは彼女である心美と見知らぬ男性の姿だった。



そして2人は熱い抱擁に加え、唇を貪りあっていた・・・・・・

心美の服装は、上半身がはだけており、見えていない部分で何をしているか一目瞭然だった。


「僕って彼氏じゃないっけ・・・」


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