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【完結済】人生に正解なんて存在しない  作者: 空腹の汐留
本章
19/45

16.はじまりの選択

恵理視点です。


誤字報告ありがとうございます。

好きになった相手は他の誰かの恋人だった。


そういった話は別段珍しい事ではない。


その後の選択も様々だ。


強引に奪い取る者、タイミングを伺う者、気持ちを捨てる者、無かった事にする者、思い出にする者、意識をさせて振り向かせる者、相手の恋人に知られる事なく関係を持つ者もいる。



今、彼女はどの道を選択をするか、悩んでいた。




ことの始まりは、佳市から恵理に届いた最初のメッセージだった。



『心美と話しました。無理です。』



佳市から届いた初メッセージに胸をときめかせ、タップした刹那、他の女の名前に嫉妬を覚えた。


一体何を話したのか?ざわつく胸を抑え込み、直ぐに電話を掛けるが、無常にも呼び出し音が数を数え終わる。


イラつく気持ちを抑え、もう一度、彼のスマホを鳴らす。


かすかに画面から声がした。

彼の声なのは直ぐに分かったが、力なく、呟くように受け答えするだけ。

時間をかけ、ゆっくりと、どうしたのか、何があったのかを聞き出した。

要領がえないところが多く、ひどく混乱していた。

そして恵理は、直接佳市の自宅へ行くことに気持ちを固める。


母親に全てを話し、夜遅くに外出する事の許可を願った。意外にもあっさりと了承をしてくれ、それどころか「何かあるといけないから」と財布に入っていた現金を全てを掴ませてくれた。


免許を取ってから殆ど乗る機会が無かった、原付を引っ張り出し、彼の自宅へを向かう。







「けいいち!」


自宅前の階段に座り込む、佳市を見つけると、恵理は強く強く抱きしめていた。



冷たい



人肌とは思えない感覚が伝わってくる。

そっと顔を覗くと、僅かに微笑んでいるが、感情は感じられない。


そんな微笑みは見たくない。そんな顔しないで


何であんたばかりこうなるのよ?


不器用だから? お人好しだから? 


それだけでこうなるしかなかったの?


「佳市?しっかりしてとか言わない。でも一緒にいて?何とかするから」


苦悶の表情の中に薄っすらと笑う彼。




もっとちゃんとした形でここに来たかった。

恋人として、彼女として来たかったのに。





叶わなかった彼女の想いは、今の彼には伝わらないい。

主人公視点はお休みです。


大人だとこういった状況にはなかなかならないんですけど。

多感な高校生とかだと、心配になって急に押しかけたりしたことありませんか?

私はありません・・・。周りはあったみたいですね。青春ですね。


~NowLoading~


※感想、本当にありがとうございます。皆様がどう思っているか分かると助かります。ぜひお願いいたします。評価、ブクマも合わせてお願いいたします

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