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第92話 呪いの根源

今回はいよいよ主人公たちが最後の階層へと到達します……一体、そこに待ち受けるものとは!?そして…思わぬ人物が…!?楽しみにしながら読んでいってください!!


それでは、どうぞ!

グレムたちは66階層の敵をあっという間に殲滅し終わった後、67階層へと階段を下り、その階層で、また魔物の軍勢と戦っていた。


「<<拡散する天の裁き(ホーリーレイバースト)>>!!!」


エルの周りの魔物が何本もの光の柱に包まれ、浄化されていく、そこに、闇の剣を持ってグレムが走ってきて言った。


「エル!!頭下げろ!!」


「えっ、あ、は、はいっ!!」


エルはそう言われたのですぐに頭を下げた、すると…


ガキイィィィン!!!


グレムはエルを後ろから狙っていたジャイアントオークの棍棒をジャンプして剣で止めた、そして言う。


「俺の婚約者に手を出してんじゃねぇよ!!」


グルンッ!!ズバァァァン!!!


グレムは空中で体を回転させ、ジャイアントオークの腹をそのまま斬り裂いた。そのジャイアントオークは腹から血を流して倒れた。エルが頭を下げて言う。


「申し訳ありません!!ご主人様!!警戒を怠りました!!」


そう言って頭を下げたエルの頭を、グレムは優しく2回ポンポンと叩き、言う。


「気にするな、ミスは誰にでもあるさ。それに、俺はエルが無事なら別にそんなことどうでもいいから。」


エルはそのグレムの優しい言葉に少し救われて、笑顔で返事を返した。


「はいっ!!」





ルリは周りを大型の魔物で囲まれていた、だが、決して怖気づかず、寧ろこの状況を楽しんでいるようだった。


「1…2…3…4…5…6…7…8…9……9体…ルリなら…1秒あれば倒せる…!!」


バアアァァン!!!ビリビリビリビリッ!!!


ルリの短剣に、凄まじいほどの雷の魔力が込められる、そして、次の瞬間…


ズバババババババババンッッ!!!!


ルリの周りにいた大型の魔物は全員、しっかり、ざっくりと体を斬られて、さらにその傷痕の周辺は少し黒く焦げていた。


「<<神速の雷連斬(オスカ・コルタールズ)>>……。」


その魔物たちは、一斉に倒れた。正に1秒、いや、それ未満の時間で9体もの大型の魔物をルリは倒した。


そうして、ルリが戦闘を少し休んでいる時に、後ろからもう1体のゴブリンロードが迫ってきた。ルリは少しぼーっとしていて、敵が近づいて来ていることに気づいていなかった。


ゴブリンロードが持っている棍棒をルリに叩きつけようとした瞬間にやっとルリはそのゴブリンロードに気づいた、そして振り返って棍棒が目の前にきた瞬間に思った。


「(まずい…!!避けられない…!!)」


ドゴオオオォォンッ!!!


ルリは完全にやられたと思って目を瞑っていた、だが、体に痛みが伝わってこない。ルリはゆっくりと目を開けた…すると…


目の前ではグレムがゴブリンロードの棍棒を片腕1本で受け止めていた、グレムは言う。


「ルリ?ギリギリ間に合ってよかった…大丈夫か…?少し疲れたか…?」


グレムは棍棒を止めながらもルリの方に頭だけ振り返って言った、ルリは言葉を返す。


「ううん…私が…油断しちゃってただけ…周りには9体しか見えなかったから…ごめんなさい…。」


グレムはそのルリの言葉を聞くと、ゴブリンロードの棍棒をそのまま握り潰し、思いっきりゴブリンロードの体をぶん殴った。


バギィ!!!ドッッッッゴオオオォォォン!!!


ゴブリンロードは殴られた方向に吹っ飛び、大迷宮の壁にめり込んで、動かなくなった。グレムはその後にルリの頭を撫でながら言った。


「エルにも同じような事を言ったが、1回くらいのミスを気にするな。そりゃ何回も同じミスをしたらさすがに怒るかもしれんが、たまたま1回だけミスをしただけじゃ怒らないよ。」


ルリもその優しい言葉に少し心を救われて思わず涙ぐむ、それを見て慌ててグレムは心配する。


「なんだ!?なにか不満があったか!?」


ルリは少し笑いながら言う。


「いや…違うよ…ご主人様…これは…嬉し涙…。」


「ああ、ならよかった…思わずなにか嫌なことをルリに言ってしまったのかと…。」


「やっぱり…ご主人様は…優しい…だから…好かれやすいんだよ…?」


「そこか…そこが問題なのか…。」


グレムは頭を抱えだした、ルリはそれを見て笑った。





そのような戦闘を繰り返し、グレムたちはやっと最後の階層、70階層目の扉へと辿り着いた、グレムは言う。


「あ〜長かったような短かったような…けど色々あったな〜。」


グレムが今までの道のりを思い出しながら言う、それに対して、エルがこう言った。


「やっと最後の階層ですね!!一体何が待っているのか…ワクワクします!!」


「ルリも…少し楽しみ……これだけ長い道のりを通ってきたから…尚更…。」


グレムは2人の言葉を聞いて、決心して言った。


「じゃあ行くか…!!ここが最後だ!!」


そう言ってグレムは70階層目への扉を開けた、するとその中は…


その光景を見てエルは驚きながら言った。


「ア、アルガルド城…?でもちょっと違う…けど何で…?」


その中は、まるで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、玉座の間であった。ルリもその光景に驚いている、が、グレムはまるで分かっていたかのように、驚きの声すら出さない。


「よし、行くぞエル、ルリ。」


「あっ、は、はいっ!!」


「分かりました…ご主人様…。」


2人は少し戸惑いながらも返事をして、70階層の中へと進んでいく…すると…どこからともなく声がした。


【待ったぞ…何年…いや、何十、何百年であっただろうか…冒険者よ…。】


その声は上から聞こえていた…()()がグレムたちの正面に降りてきた。それは…下半身がなく、上半身のみの浮いている骸骨の化け物であった、グレムは言う。


()()()か…。」


【如何にも。私はワイト、この最後の階層を守っている…どうやらお主たちとは…戦わなければならないようだな…。】


その時、ワイトは持っている杖を構える前に、少し戦うのを躊躇するような行動を見せた、グレムはそれを見逃さなかった、そして言う。


「まずは…戦闘より…話し合いをしませんか?」


『えっ!?』


エルとルリはそのグレムの言葉に思わず驚いて、声を出してしまった、ワイトは言い返す。


【何故、お主たちと話さねばならぬのだ…利点がないでは無いか…。】


「いいえ、あなたも知りたいことを話してあげますよ、()()()()()=()()()()()=()()()()()()。」


ワイトはその言葉に驚いた、エルとルリも驚く、その名前は…この国の歴史の本に載っていた、初代の王、つまり…ミハエル王の父親の名前だ…。ワイトは言う。


【何故…何故分かったのだ…私が…その私だと…。】


「この大迷宮に来る前にミハエル王に言われました、この大迷宮は()()()()()()()()()()に出来たと…偶然にしても出来すぎですし、あなたは望んでもなく実の息子に誘導されて焼け死んだ。さぞその実の息子への怨念が強かったのでしょう。だから、その実の息子、ケイローンを呪うためにこの大迷宮は作られた、あなたの強すぎる怨念でこの大迷宮は出来たんです…違いますか?」


そうグレムが言うと、ワイトは笑いだした。


【ハハハハハ!!!そうか、そういう事か!!()()()私はこの役目につかされたのか!!ありがとう、君のおかげで私が何故ワイトになってこの階層を守らされたのかようやく分かったよ!!全てはあいつを呪うためだったのか!!ハッハハハハハハ!!!……で!?あいつ、ケイローンは今どうなっている!?】


「全身至る所に焼き焦げたような黒い痕が出来て、今も苦しんでいると思います、もうじき、死んでしまうでしょう。」


【そうかそうか!!ならよかった!!で、王は多分代わりにミハエルが務めているのだな!?いい気味だ!!】


グレムはその時、突然言った。


「そんなあなたにお願いがあります。」


【なんだ?まさか…()()()()()とでも…】


ワイトの言葉を遮り、グレムは言う。


「はい、そのまさかです。ケイローンにかけられている呪いを解いて下さい。」


【やなこった、全てはあいつが悪いんだ…だからあいつは死ぬべきだ、呪いを解くなど出来るか。】


「…ミハエル王と話し合い、あの『アルガルド城火災事件』の犯人がケイローンだと分かりました。その時、ミハエル王は、たとえあなたが世間から『暴君』と呼ばれていても、どんなに政治のやり方が酷くても、たった1人の父親が死んだことを悲しんでいました…。そんな彼が、父も母も失い、さらには兄のケイローンまで命をとられてしまったら、この家族は彼一人のみ、取り残されてしまいます…。そのミハエル王の事も…考えてあげてください。あなたにとっても、ミハエルは大事な息子だった筈です。」


ワイトはそのグレムの言葉を聞いて俯いた、そして、その後に言った。


【そうだ…私はどんな酷い父親でも、あの2人を…あの息子たちを愛していた…だが…だが…!!ケイローンは、ケイローンだけは許せない!!これだけは譲れないんだ!!】


ワイトは急に感情的になって言葉を言い始めた、そして続ける。


【確かにミハエルは大切な息子だ!!だが、ケイローンは、()()()()()!!!家族の中で1人の生き残りになることがどんなに辛いか、どんなに苦しいか私にも分かっている!!だが…それでもあいつだけは許せないんだ!!私には、ケイローンを許してやれるほどの寛容さは無い!!だから………こうしよう…。】


そう言ってワイトは杖を構えた、そして、その後にまた言った。


【お主らが私に勝ったら呪いを解こう、負けた場合は…分かるな…?】


グレムはそれを聞いて、魔術を唱え始めた。


「<我、悪しき者の呪いを解き、優しき者を助けようとする者なり。その優しき者を守る為に、今、悪しき者に剣をかざさん>!!!


グレムの手元に光が集まる、その光は剣の形となり、1つの白い剣を作った。グレムはそれを持ち、構えて言う。


「<<鎮魂の白剣(アブソータル・ソード)>>」


「では、容赦なく、たたっ斬ります!!」


ドヒュン!!!


グレムはワイトに向かって、剣を振りかざそうと、飛んで突っ込んだ。

どうでしたでしょうか?


次回はいよいよ第7章も終盤、最終決戦となります…怒涛の展開を期待していてください!!


それでは、また次回お会いしましょう!

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