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第83話 たまには静かな始まり方で…?

今回から、第7章に入っていきます!!タイトルからもうなんかやばそうな雰囲気が出てしまっていますがその分、話も面白くなると思うので期待しながら読んでいって下さい!!


それでは、第7章、第1話目スタートです!

『ケイローン!!どういう事だ!!これは!!』


男はドアをドンドンと叩く、その男は王城の一室に閉じ込められていた。その外にいるケイローンという男は言う。


「王のあなたとあなたの部下には、ここで焼け死んでもらいます。世間には…そうですね…()()()()()()()()()()()()()()()()、王とその軍は焼け死んだ…ということにしておきましょう。」


「ふざけるな!!ここを開けろ!!ケイローン!!どうしてこんなことをするんだ!!」


「そんなの決まってるじゃないですか、()()王になるためですよ。」


そう言ってケイローンは城に火を放ってから、誰にも見られないように走り去って行った。


火がもうその王の元へと迫っている時に王は言った。


「絶対に許さない…!こんな仕打ち…!!ケイローン!!お前を呪ってやる!!絶対に楽に生きさせないようにしてやるからなあああああぁぁぁ!!!」


王はそうして火に飲まれた。





珍しくグレムは馬車の中で寝ていた、馬車の中で揺られるうちにルリに寄りかかった後、ルリの膝の上に頭をついた。


ルリは静かにしながらもとても喜んでいた、ルリは寝ているご主人様の頭を撫でる。エルがそれに気づき、「私にもさせろ!!」とルリに合図をする。


だがルリはニヤリと笑い、グレムの頭を優しく体で包み込んだ。エルはとても悔しそうにしている、すると、目的地に着いて、馬車が止まった。


エルはとても嬉しそうに言った。


「ご主人様!!着きましたよ!!起きてください!」


ルリはエルが大きな声でそう言った事に対して、エルを睨みつけるように見る、だがエルは嬉しそうに笑顔でいる。すると、グレムが起きて言う。


「お、着いたのか……あぁ!!ルリ、ごめん!!いつの間にか膝枕させてもらって…重かっただろう?ごめんな!!」


「全然…大丈夫…むしろ…ちょっと嬉しかった…。」


「えっ。」


いや可愛すぎかよ、この女の子たちは本当にやばい。そして俺の語彙力の無さもやばい。


「ルリ、ありがとうな。」


グレムは笑顔で言う、するとルリは言った。


「ご主人様なら…いつでもいいからね…?」


ああ!!可愛い!!も〜頭おかしくなりそう。いやもうなってるか。


そのグレムとルリのやり取りを見てエルは頬を膨らませながら言う。


「早く行きましょうよ!!もう着いてるんですから!!」


「ああ、エル、ごめんごめん。じゃあ行くか。」


そう言ってグレムたちは馬車を降り、馬車乗りを見送ってから今回の目的地、アルガルド王国の門へと歩き出した。


アルガルド王国は、世界最大の軍事力を誇る国として有名で、グレムは少しワクワクしていた。3人は門を通る、すると…


「おお!!」


グレムはその国の光景に歓声を上げた。


綺麗に整理された道、並べられた建物、そして所々には低木や木々がある。なんとも区画整理がはっきりとされていて、ここは道、ここは建物、ここには街灯と低木と決められたかのようになっている。


ミスイル王国とはまた違った()()()を感じさせられるような町並みになっていた。世界最大の軍事力を誇るとは思えないほど、平和そうで、さらに美しい国だとグレムは思った。


そうしてまた国の光景に見とれていると…ふと女性に声をかけられた。


「あれ?…もしかして…グレム様?」


「ん?…すまん、思い出せん。どなたですか?」


「あれですよ!!グレム様が帝王熊と戦った時に女の子3人のパーティを見ませんでしたか…?その時の3人の中の1人、私、()()()です!!」


グレムは記憶を必死にたどる、すると、なんとか思い出せた。


「ああ、あの時の!!忘れててごめん…というか、背が高くなったな…前はこんなに…。」


そう言ってグレムはコトミの頭に手を置く、コトミは顔を赤くして言う。


「ど、どうしてここに…!?」


「いやぁ、たまたまだよ、次にこの国に行こうって思ってたんだ。この前まではミスイル王国にいたんだけどな。」


「あ…その節は本当にありがとうございました!!」


コトミは突然目を輝かせる、グレムは驚いて言う。


「え…!?何かコトミに俺したっけ…?」


「いやいや!!この世界の全員にです!女神様の件ですよ!!」


その件をなんで知って…いや待てよ…そう言えばさっき夢の中で…





【起きてください、グレム様】


『ん?…ここは…?』


【あなたの夢の中に入らせていただきました。まずはご無礼をお許しください。】


『いやいや、待ってください。まずあなたが誰なのか…。』


【あ…申し訳ありません、そうでしたね…。では改めて…、私は大女神ソアラと申します。】


『大…女神……ソアラ…!!様!!?』


()は無しでも良いですよ、グレム様。今回は女神マルクの件であなたに多大な迷惑をかけてしまったことをお詫びに来ました。】


『いえいえそんな、ただ突っかかって来たやつを倒しただけですから!!』


【でも、あなたがいたお陰で、彼女の野望は阻止されました。今回はお礼も言いたいのです、ありがとうございました。】


『いや、そんな…別に気にしなくてもいいのですが…。』


【ふふっ…本当にお優しい方…あなたが大丈夫でも、こちらは女神です。そういう所はしっかりとしなければなりませんので…。】


『そうですか…では、ありがたくお礼を受けさせてもらいます。あと、他にも言うことがあるんですよね?』


【よく分かりましたね…その件とは、女神マルクが作った物語やあなたの本性などは全て偽りであると、私自身が神託をして神を信仰する者に届けようと思ったということです。なので、あなたは今後、何も心配することなく、この世界を冒険出来るようになれます、それを伝えに来たのです。】


『わざわざそんな事を言いに…ありがとうございます、こんな者の為に。』


【ふふっ…『こんな者』ですか…グレム様、あなたは自分を低く見すぎです。もっと人の上に立つような人でいいと思いますけど…。】


『上から目線って、凄い嫌じゃないですか。他の人を低く見るのってなんか…少し罪悪感がするんです。だから公平に見ようとしてるんですけど…。』


【ふふふっ、"元"魔王様の発言とは思えませんね。あ、あと、あなたが"元"魔王である事も伝えます。それを知っても…あなたにはみんなが付いてきてくれると思ったので…。】


『それはありがたいです、分かっててくれた方が、信頼関係をしっかりと作れると思いますし。』


【そうですか…それではもう行きますね…あなたのお仲間さんも呼んでるみたいなので。】


『色々とありがとうございました。』


【こちらこそですよ、グレム様。それでは、あなたに女神の加護があらん事を…。】





そうか、だから彼女は知っているのか、ソアラ様。


「あ〜まぁその件はあまり聞かないことにしてくれ。あんなの英雄でもなんでもないから。」


「え〜!?立派な武勇伝ですよ!?…でも、グレム様がそういうのなら、そうします。」


コトミが分かってくれる子で良かったとグレムは思った、その後にふと不思議に思ったことを聞く。


「そういえば、コトミ、あの時のあと2人は…?」


「あぁ…それなんですが…実は…。」


彼女は俯いた。





コトミにギルドの場所に案内してもらいながら話を聞くグレムたち。


「成程な、クレアとユミの間で喧嘩が起こっちゃって更にパーティ解散と…。」


「はい…だからあの2人とはもうパーティを組んでいません…けど、今のパーティはすごく楽しいんですよ!!喧嘩も起こりませんし、チームワークが良くて…!!」


グレムは少し可哀想な顔でコトミを見ていた。彼女は何も出来なかったのか…2人の言い合う姿を見ていながら…。


グレムとコトミが話している間に、ルリはエルに聞く。


「あの女の子…誰…?」


「ああ、ルリちゃんは知りませんでしたね。最初も最初、私たちがまだブロンズだった頃のことです、帝王熊に追われている女の子3人のパーティが見えたので、ご主人様が彼女らを助けるために帝王熊を倒して、知り合ったその彼女らの中の1人です。」


「成程…、()()()()…。」


はい!!ここのルリちゃんの何が『良かった』なのかはご想像にお任せします!!エルでした!!


「着きました!!ギルドはここです!!」


「おお…。」


目の前には、ドカンと分かりやすくそびえ立つ壁も屋根も赤色のなんとも派手な建物が建っていた。


早速グレムたちは中へと入ると、コトミが言った。


「では、私は自分のパーティの元へ戻りますね!!元々お使いを頼まれていたので!!」


「おう、じゃあな、元気でやれよ。」


そうグレムが言葉を返すと、コトミは頭を下げてから走っていった。グレムが言う。


「じゃあ俺たちも行くか。」


『はい!!』


2人は同時に返事をした、グレムたちはいつものようにカウンターへと向かう。すると、珍しい黒髪のポニーテールの受付嬢が見えた。キリッとしていて、実にしっかりしてそうだ。その彼女に話しかける。


「すみません、王国に来る際はいつもギルドに話を通せと言われてまして…。」


「ギルドカードをご提示頂けますか?」


そう言われて、いつも通りギルドカードを出すと、受付嬢は震えだした。どうしたのかと思って聞く。


「大丈夫ですか?あの…震えてますが…?」


すると彼女は大きな声で言った。


「すみません!!今椅子と机、それと紅茶をお出ししますので!!」


そう言ってカウンターの裏へと走り去って行こうとする。グレムは突然の行動に驚いたが、魔術で彼女をこっちに戻させる。


「<<遡行(プラカル)>>」


そうグレムが唱えると、まるで時間が巻き戻るように彼女は元立っていた位置に戻ってきた、そして彼女は不思議そうにしている。グレムは聞く。


「私たちには椅子も机も紅茶も出して頂かなくて結構です、ギルドにお世話になっているのはこちらなのですから。…何があったか…話して頂けますか…?」


その言葉を聞いて彼女は少し涙目になりながら言う。


「実は…あなたたちよりランクが1つ下のアダムアビスランクの方たちに…『ギルドは冒険者がお客様だろう!!?専用の椅子と机、それに紅茶を持ってこい!!こっちはアダムアビスランクだ!!()()()()()()()()()()!!』と言われまして…。」


グレムは少し怒っていた、そんなことを言うアダムアビスランクがいるのか…『働いてやってる』?そうしてお金を誰から、どこからもらっている?お世話になっているのは、冒険者の方だ。そいつらの生活を支えられるのも、ギルドがあるからだ…!!


グレムから背筋が凍るほどの黒いオーラが出てくる、ギルド内の者たちには全員、鳥肌が立った。その時であった。


バァン!!!


「おら!!また来てやったぞ〜!!人数分の椅子と机、それと紅茶を用意しろ!!」


入口のドアを蹴って開けたのかと思うほどの大きな音を出して、3人、男が入ってきた。それを見て、その受付嬢はすぐに注文されたものを持ってこようと動こうとするが、グレムが「いい」と合図を送って言った。


「あいつらに、ギルドがどういう所か分からせてきますので、何もしないで大丈夫です。」


受付嬢は涙を流した。


「おい、早く持ってこいよ!!こっちはアダムアビスランクだぞ!!?聞こえてないのか?」


グレムはその男3人の方向に歩いていく、身の毛もよだつほどの黒いオーラを出しながら。そして…


「おい。」


「あぁ!?なんだてめぇはっ」


ズドォン!!!


「がっはっ、て、てめぇ…。」


ドサッと1人、グレムは声を上げていた男の腹に思いっきり拳を当て、立ち上がれなくした。


「ワイドさん!!てめぇ!!舐めんじゃねぇぞ!!」


もう1人がそう言って剣を抜いて突っ込んできた、剣を振りかざしたその時、


ぴたっとグレムはその剣を手で止めた。そして、思いっきり握りしめ、剣を割った。


「う、嘘だろ…?マナダイト性だぞ…?握力で割れるわけがっ」


ドグォン!!!


そう言った男にも思いっきり鳩尾に拳を叩き込んだ、男は膝を着いて気絶する寸前だった。


「こ、この野郎!!!」


3人目が殴りかかってきた、グレムは、その拳が来るのを分かっていたかのように、全くその3人目の方を見ずに拳を止めた、そして言った。


「ギルドに生かされてるのにも関わらず、お前らみたいにランクが多少上だからってギルドに偉そうな態度をとる奴らは、俺が絶対に許さない…次同じような態度をとったら…分かるよな…?」


ズドム!!!


そう言った後、3人目の腹にも思いっきり拳を入れた。そのアダムアビスランク3人はグレムに殴られた箇所を抑えながら、「覚えとけ!!」と言って、ギルドから去っていった。


その瞬間、ギルド内からわぁっと歓声が上がった。恐らく、同じようにギルド内のみんなも彼らの態度にうんざりしていたのであろう、グレムは受付嬢の所へと戻り、そして少し笑いながら言った。


「ここでまたあいつらが問題を起こしたら、伝えてください、締め上げますので。」


「あ、ありがとうございます!!はっ!そういえば、あなたの名前は…」


受付嬢はギルドカードを確認してまた驚いた表情でこちらを見て言った。


「グ…グ…グレム様……?」


「はい、グレムと申します。以後、お見知り置きを。」


グレムがそう言うと、またギルド内で歓声が上がった。

どうでしたでしょうか?


次回はタイトルの問題について入っていきます…一体どのような事が問題となっているのか、あらかた分かると思いますが、期待して待っていてください!!


それでは、また次回お会いしましょう!

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