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第55話 双璧をなすダイアモンド

今回はなんと…今まで出たことがなかったあのランクの冒険者が初登場します!!相変わらずの主人公最強を振るっていきますので、楽しみにしながら読んでいってください!


それでは、どうぞ!

「ルンお兄ちゃ〜ん!!!待ってよ〜!!」


魔女のような格好をした小さな女の子が杖を持ちながら少し先で走っている兄を追いかける。


「もっと速く走れ!リン!…ついに会えるんだ!絶対ぶっ倒してやる!!」


剣を持ったその兄、ルンはある()()に出会えることを期待しながら、セント王国へと走っていた。





「今日も来ますかね!あの方は!」


ミレアはその()()を心待ちにしていた。そうチルラに問いかける。チルラは「はぁ」とため息をつきながら言った。


「あのねぇ、1回助けてもらっただけなのにいくら何でも好意を寄せすぎよ。それに、ミレアにはファンがいっぱいいるんだから、またその人に迷惑がかかる事が起こるかもよ?」


「いやぁ…でも…かっこよかったですし…イケメンですし…それに強くて…今まで見てきた冒険者の中でトップクラスで好きです…。あぁ!もう!こんな感情抱いちゃいけないのに!」


チルラはそのミレアの様子を見て呆れながらまたため息をついた。まぁ…私も分かるけどね…。


そう思っていると、ギルドのドアが開き、グレムたちが入ってきた。


「来た!!」


ミレアはそう言って顔を整え、しっかりとした雰囲気を出す。グレムたちは早速カウンターに向かってきた。だが、チルラの方にグレムたちは向かっていた。そしてチルラに声をかける。


「おはようございます、早速ですがギルドで困っている件があると聞いて…力になれればと…。」


「ああ、はい!少し待っていてください。資料を持ってきます。」


そう言ってチルラはカウンターの裏へと走っていった。その時、グレムは横にいたミレアに気づき、心配するように聞いてくる。


「ミレアさん!!昨日の今日、あんな事があったのに大丈夫ですか?受付嬢の仕事が少し怖くなったりとかは…。」


どうしてこの人はこんな()()()言葉をかけてくれるのだろうか、他の冒険者は皆、ぶっきらぼうで自分のことしか考えていないような発言をするのに。そう思いながらぽーっとミレアはグレムに見とれていた。


「ミレアさん?本当に大丈夫ですか?なんかあまり元気がないように見えますが…。」


「ひゃ、ひゃい!?そ、そんな事ないです!大丈夫です!!元気です!はい!」


ミレアは「元気だ!」というように両手を体の前に出し、グッと握りしめる。それを見てグレムは笑顔で言った。


「そうですか…良かった…でも本当に無理をしないで下さいね。自分も早くミレアさんの()()()()()見てみたいですから。」


その笑顔と言葉にやられ、顔を赤くするミレア。小声でミレアは言う。


「好き…。」


その様子を見てエルはルリに小声で言う。


「やられましたね。」


「やったね…また…。」


いくら女の子に好かれやすい性格と顔とはいえ、あまりのたらし振りに少し不満を抱くエルとルリ。


「やっぱり顔が赤いですよ?熱でもあるんじゃ…。」


そう言って少し近づいてくるグレム。ミレアは恥ずかしさと嬉しさでどうにかなりそうだった。その時、


バァン!!と大きな音でギルドのドアが開き、入ってきた子供が言った。


「たのもーーー!!!」


「ルンお兄ちゃん…待って…。」


グレムはその子供たちの方を見る。するとすぐにギルド内がざわつき出した。


「なんでこんな所にあの兄妹が…。」


「マジで!!?凄いじゃねぇか!」


なんだなんだとグレムは慌てる。そんな有名なのか?あの子供2人は…?そう思っているとミレアが耳元で囁いて教えてくれた。


「あの子供たち…というか兄妹は2人とも()()()()()()()()()なんです。『双璧をなすダイアモンド』と言われてかなり有名ですが…グレム様はご存知ありませんでしたか…。」


それを聞いてグレムは別に驚きもせず、「へ〜。」と言って、その兄妹を見ていた。ダイアモンドランクと出会うのは初めてだな。しかし子供でダイアモンドランクとは…中々な実力者なんだろう。そう思っていると、男の方の子供が言った。


「ここに()()()というやつがいると聞いている!!いるなら出てこい!!」


グレムは不思議に思いながらもその兄妹たちの前に出ていく。そして目線を一緒にするため少し屈んでから言った。


「私になにか御用でしょうか、ダイアモンドランク様。」


「ふっふ〜ん!くるしゅうない!立場を分かっているな!そんなお前に1つお願いがある!」


「…なんですか?」


「俺と決闘しろ!!」


その言葉を聞いた瞬間、ギルド内のざわつきはさらに増した。


「あのダイアモンドと…?」


「さすがにグレムさんでも無理だろ…。」


「勝てるわけが無い…俺はダイアモンドランク様の方にかけるぞ。」


グレムはそのルンの言葉を聞いて言った。


()()。」


ルンはそのグレムの言葉を聞いて驚きながら言った。


「どうしてだ!まさか…怖くなったのか!?」


「大の大人に子供を殴れとでも?俺はそんなことするくらいなら自害するな。」


エルとルリは最もだと思い、手を組んで頷く。その言葉にムカついたのかルンは大声で言った。


「ふざけるな!断るなら…お前のその仲間のダークエルフを貰っていく!!超絶美人だからな!!」


そう言われたエルは少し顔を赤くして嬉しそうにしている。やっば、可愛すぎる。この天使を奪われる訳にはさすがにいかないな…。


「分かったよ…武器は何でやる?」


「無論!剣でやる!ボコボコにしてやるからな!」


そうルンが言うと、2人は外に出て、広場へと向かった。心配そうにエルとルリそしてリンは付いていく。


そうして5人が出ていったあと、その決闘を是非見届けようとギルドの冒険者たちは次々と広場へ向かった。その時、ミレアと資料を持ってきたチルラも一緒に付いて行った。





「気絶したら終わりだからなー。」


そう言って、グレムが刃の無い剣を取るととルンは言った。


()()で勝負しよう。」


「…本気か?」


「あったり前だ!そうじゃないと楽しくない!」


「はぁ…分かったよ。首を刎ねられる状況になったら終わりな。」


「そうこなくっちゃ!」


「そういえば名前聞いてなかったな、なんて言うんだ?」


「ルン…アダリスカ=ルンだ!」


グレムはその名前を聞いてニヤリと笑った。成程、そういうことか…。


「じゃあ……始め!!」


言った瞬間にルンは消えた、だがグレムにはそれが見えている。ルンは背後に回ろうとしていた。


キィン!!


「へ〜噂通りだ!俺のスピードに付いてこれるやつなんていたんだな!」


そう言ってまた姿を消す、今度は連続で左から攻撃をしてきた。


ガキィン!!ガキキキン!!!


剣が交わる音が鳴り響く、あまりに凄いスピードと剣撃に見るものは目を奪われていた。


ギィン!!


「けどこんなもんか…これなら余裕で勝てそうだ。」


斬りつけながらルンは言う。グレムが剣撃を受けながら返答する。


「へぇ、そうか…じゃあ、()()()()やるよ。<<覚醒・壱(アルドレッド)>>。」


ドォォォン!!!


そうグレムが唱えた瞬間にルンの視界からグレムが消えた。どこに行った!?そう思った瞬間、背後から首に刃を向けられていた。


「1回目。」


ルンは驚きながらも決闘を継続させようとすぐに離れる。見えなかった…そんなはずない…!俺を超える剣士なんて…いるはずがない!!


ルンはグレムに向かってものすごい速さで剣を振るった。


ガキィン!!


グレムがその剣撃を剣で受けたと思うと、その瞬間、またグレムは消えた。そしていつの間にか右側に移動していて、横から首に刃を向けられる。


「2回目。」


またルンはすぐに離れる。あまりの速さに観客たちは首に刃を向けられたのか分かっていない。


「(こんなはずない!俺はダイアモンドランク!こんなに世界が違うやつがいるわけがない!)」


「<<覚醒(アルドレッド)>>!!!」


ルンはリミッターを外し、そう唱えた瞬間にすぐグレムの首に刃を向けようとする。だが、またグレムが消えた。


「(見えないはずがない!最強が…こんなに遠いはずがない!)」


そして今度はいつの間にか目の前から首に刃を向けられていた。


「3回目。」


ルンは止まった。いや…もうダメだ…今の俺じゃあ、こいつには敵わない…こいつとは…()()()()()。そう感じたルンは言う。


「俺の…負けだ…。」


わぁっと歓声が上がる。観客たちはまさかダイアモンドランクにアダムアビスランクが決闘で勝つとは思っていなかったからである。


「いいのか…?これで終わりで。」


グレムは突然決闘を止めたルンに言う。ルンは言葉を返す。


「ああ、もうあんたには敵わないことが分かったからな…これは勝てない。そう思った。」


「そうか…。」


グレムは剣を鞘にしまい、そして言った。


「アダリスカ家…並外れた実力を持つ子供が何故か産まれる家系だったっけか。それならそんなに強いわけだ、少なくとも、今まで見てきた奴らよりかはかなり強かったぞ。」


グレムはルンの前に手を出し、握手を求める。ルンは嫌そうにしながらも握手をする。その後、ルンは聞く。


「こんなに強い人には出会ったことがない…今まで強い強いと言われてきた奴には片っ端から決闘を仕掛けてきたが…負けたのは初めてだ…。あんた…一体何者だ?」


「あまり詮索はしないで欲しいな、ただの冒険者だよ。」


「ドラゴンを倒せる人が()()()()()()で通るはずがないだろ。」


そう言うと、ルンとグレムは2人で笑った。


その決闘を見ていたエルとルリにリンは言う。


「お兄ちゃんが負けるなんて…今までこんなことありませんでした。あの人…何者なんですか?」


エルが答える。


「ご主人様はご主人様です!それ以外の何者でもありません!」


ルリはグレムの正体を隠しながら付け足すように言う。


「実は…私たちも深くは知らない…けど…恐ろしいほど強い…一国を敵に回してもご主人様なら勝てると思う…。」


リンは顎に手をつけ、少し考えるような表情をしたが、すぐに考えるのをやめ、そして言った。


「まぁ、そういう人もいるかもですね!!」


そう言って、リンは笑った。エルとルリもリンと一緒に笑っていた。

どうでしたでしょうか?


次回はダイアモンドランクの兄妹と共にとあるクエストへ…?お楽しみに!


それでは、また次回お会いしましょう!

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