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第51話 信じているから

いつの間にか50話を超えていましたね…。まあそんな感じでまだまだ続いていきます!今回はエルとルリがあいつを…?楽しみながら読んでいってください!


それでは、どうぞ!

アムル王国の正面の門へと向かったグレムは、門の前に着くと、配置についているアムル王国の兵士たちの間を掻き分け、その兵士たちの前に出て仁王立ちをした。そして言う。


「必ず守りきるぞ…いいな!!?」


『はいっ!!!』


グレムの言葉に兵士たちは大きく返事をする。そうすると前方から黒い鎧を着た軍が馬に乗って突撃してきているのが見える。その軍は丁度話ができるぐらいの所で止まった。正面でその軍を指揮っていた黒い鎧の男が頭の鎧を取ると、どこかで見た事のある顔が見える。その男はこういった。


「あれぇ〜?君はいつか見たグレムくんじゃないか〜。どうしてこの国にいるのかな?もしかして、この国を守ろうとしているんじゃないよね?」


グレムはその言葉を聞いて、少しニヤつきながらバカにするように言った。


「あなたこそ、こんな所に何をしに来たのですか?ダルン=ゲルス副団長?」


「ダルス=ゲルン副団長だ!!!……おっと…いけないいけない、すまないね、急に怒ってしまって。」


「質問に答えて無いですよ?ゲルス=ダルン副団長?」


「だからダルス=ゲルンだと言っているだろう!!もういい、私たちは、この国を滅ぼしに来た。この国の…ある男にお願いされてね。」


グレムはそれが誰だかすぐに分かった、そして言う。


「どうやら()()()はどこまでも悪辣であるようですね。さすがにここまでくると感心してしまいますよ。」


「よーく分かってるじゃないか、なら話が早い。早くそこをどきたまえ、滅ぼすのに邪魔だ。」


グレムは笑いながら言う。


「この状況で『どけ』って、あんた本当のバカか?どう考えても俺たちはこの国を守ろうとしてるだろう。面白いなあんた。」


その言葉がゲルンを怒らせたのか、ゲルンはある2人の黒いローブを着た者を前に出す。


「まずはご挨拶程度にいかせてもらうよ、やれ。」


そういうとその2人は同時に詠唱を始めた。その2人の足元と、正面に白色の魔法陣が光りながらほとばしる。


『<我破壊と創造を望むものにて、この地に新たな世界を作らんとする。今その想いに答え、姿を現せ>!!』


『いでよ!!!<<フェンリル>>!!』


ドォォォン!!という大きな音とともに、2体のフェンリルが召喚された。アムル王国の兵士たちは、少し怯えている。


「ハッハッハッハ!!!どうだ!?うちの召喚士は!?凄いだろう、2体のフェンリルに敵う者などいない!!噛み殺されて死ぬがいい!!」


ゲルンが大きな声で笑いながらそう言うと、グレムは顎に手をつけながら言った。


「召喚か…ふむ…じゃあ俺も久しぶりにやるか。どっちの召喚獣が強いか、比べてみようか?」


「例えお前が召喚術を使えたとしてもフェンリルを超えるものなど召喚できるのか!?やってみればいい!!ハッハッハ!!」


ゲルンがそう笑っていると、グレムは詠唱を始めだした。グレムの足元と左右に黒と赤が入り交じったような色をしたとても大きな魔法陣が光りながらほとばしる。


「<我天と地を滅ぼさんとするものなりて…今、この世の理を断ち切って、2体の悪夢を生む最強なる竜を発現させる>!!」


辺りに黒い稲妻が走る。あまりの魔力に影の騎士団及びゲルンも少し震える。


「いでよ、破壊竜<<バハムート>>」


ドォン!!!


左右にあった2つの大きな魔法陣の中心に、黒い稲妻が落ちたと思うと、その姿が現れた。


「なんだ…?そいつらは…?」


ゲルンはあまりの事態に理解が及んでいない。召喚したフェンリルたちまでもがそのグレムの召喚獣に怯える。


黒と赤が入り交じったような体を持った2体の竜が、そこには召喚された。


『ギャオオオオオオオ!!!』


と、その召喚獣は同時に咆哮する。そして左にいた竜はグレムの方に首を向け、グレムに対して急に喋りだした。


【まさか…また召喚してくれるとは思いませんでしたよ、グレム様。】


「ごめんな〜召喚したくても広い場所があんまりなくてさ〜またお前らとは会いたいとは思ってたんだけどな。」


2体目の右側にいた竜もこちらに首を向け、言う。


【光栄です…この時をどんなに待ち望んだことか…。】


「待っててくれたのか…本当にごめんな、寂しかったよな、2人とも。」


そう言ってグレムは2人の頭を撫でる。前方の影の騎士団はあまりの訳の分からない光景に唖然として1歩も動かない。


【…で、こいつらですか、グレム様に無礼を働いたのは…。】


【見るからに悪そうな奴らですね…すぐに滅ぼしてあげましょう。】


「2人とも、後ろの王国と兵士たちを巻き込まなければ幾らでも暴れてくれていいぞ。」


【承知。】


【了解。】


2体の竜は空へと飛び「ガアアアアアァァァ!!!」と咆哮をしながら影の騎士団の真上を飛ぶ。こんな状況の中ゲルンは笑って言った。


「ハ、ハハ、ハハハハハ!!!だが、こちらは王国を滅ぼせばいいだけの事!!残念ながら東門と西門にも1人ずつ召喚士がいる!それも今回はドラゴンを召喚出来るやつがな!!正面は守りが堅くなると踏んでおいて正解だった!!今までもドラゴンを倒せたのはお前だけだったからな!!お前のお仲間さんは終わりだ!!」


ゲルンがそう言うと、グレムは笑いだした。


「あはは!!うちの仲間を舐めてもらっちゃあ困るなあ。あの二人は絶対にやってくれる……俺がそう()()()()()()()な。」


()()()()()?笑わせる!それでドラゴンが倒せたら苦労はしないだろうな!!」


「お前らは…どうかな…?」


グレムがそう言うとバハムートたちは影の騎士団に攻撃を始めた、そうすると影の騎士団の兵士は声を上げ、突撃してきた。


グレムは闇の魔力を手の中に集中させ、それを剣の形にして言った。


「行くぞ、みんな。」


『うおおおおお!!!』


アムル王国の兵士たちは大声を上げ、突撃してくる相手の兵士に向かって行った。





西門にて…


「<<天の裁き(ホーリーレイ)>>!!」


ドオォォオン!!!


空の光の穴から落ちてきた光が目の前の大勢の敵を包み込む。


「隙あり!!」


突撃してきた敵は剣を振るう。エルはそれをするりと避け、作っておいた<<天の輝剣(ホーリーソード)>>でその敵を斬った。


ズバァン!!


「ぐあぁあ!!!」


「(状況は…かなりこちらが優勢ですね…このまま行けば…。)」


エルがそう思うと奥の方で黒いローブを着た者が何やら詠唱をしている。エルは止めようと魔法を使う。


「<<光の輝弓(ホーリーアロー)>>!!」


その弓はとてつもない速さで、その黒いローブを着た者の心臓を射抜いた…だが…一瞬、遅かった。


「ギャオオオオン!!!」


魔法陣からはドラゴンが出てきた。アムル王国の兵士はさすがに怯えて後退する。エルは言う。


「そう簡単にはいかせてくれませんか…。」





東門にて…


「遅い。」


ズバァ!!


「ぐああああ!!!」


恐ろしい速さで影の騎士団の兵士の隙間を動き、片っ端から斬り倒していくルリ。


「遅い…遅い遅い…遅すぎる…!!」


ズバババン!!!


「ぎゃあああ!!!」


「ぐはっ!!!」


「ぐえっ!!!」


「(相手の兵士の数もかなり減ってきた…これなら…勝てそう…。)」


そんな時、奥で詠唱を終えて逃げ去ろうとしている者がいた。ルリはとてつもない速さで追いかける。


「待てっ!!!」


ズバァン!!


「がはっ…だが…役目は……果たし…た。」


ルリはその言葉を不思議に思い、魔法陣の方をむくと…


「ギエエエエエエエ!!!」


そこには1体のドラゴンが現れた。だがルリはその状況で笑い、そして言った。


「ドラゴンを…1人で倒したら…ご主人様…撫でてくれるよね…!!!」


ルリはとんでもない速さでドラゴンへと向かった。





ギイィィン!!!


グレムとゲルンは剣を交えていた。後ろの方からドラゴンの声が聞こえる。


キィン!


「どうやら…始まったようだぞ?お仲間さんを助けに行かなくていいのか?」


ガキィン!!


「さっき言ったろ、()()()()()()()って。あいつらは俺の仲間だ。だから絶対に負けない、そして、絶対に俺の想いに応えてくれる…。そう…!信じているからな!!」


ガキィィィン!!!


グレムは剣を振るい続けた。





エルとルリは目の前のドラゴンをしっかりと見ながら、()()()への思いを募らせる。


「(私は…ご主人様から『感情』をもらってさらには、『愛』をもらった…。)」


「(私は…ご主人様から『自由』をもらって、さらに『愛』をもらった…。)」


『(だから…ご主人様の想いに応えたい…!私たちは()()()()()!ご主人様から信じられて、想いを託された!!)』


『(それなら…それならば!)』


『(その想いに、()()()()()()()!!!)』





エルは剣をしまい、全力で祈りを捧げるように魔力を集める。エルの近く一帯には光の玉がいくつも集まっていた。エルは詠唱を始める。


「<天に召します神様よ…今この私の祈りに答え、邪悪なる敵から我らを守りたまえ>!!!」


「<<神の裁き(デウスジャッジメント)>>!!!」


そう言うと、空から一筋の光が見えた、そしてそれがドラゴンの真上から地面に向かって降ってきて、ドラゴンの体全体を包み込む。


バアァァァアン!!!!


「ギシェアアアアアアアア!!!」


ドラゴンは悲鳴を上げる、あまりの光の強さにさすがに耐えられなかった。


その光が収まると、ドラゴンはその場に倒れ、動かなくなった。そして、西門に来ていた影の騎士団は全滅していた。兵士たちは歓声を上げる。


「やりましたよ!ご主人様…。」


エルは空を見上げて言った。





ルリは空中で狂獣化(ビーストモード)になり、さらに加速してドラゴンの体全体を斬りつける。


ズバァン!!ズバババン!!!ズバァァン!!


「(まだ足りない…もっと…もっと速く!!ご主人様には追いつけなくても…できるだけ手を伸ばせ!!!)」


ドラゴンの体が段々と傷だらけになっていく。そして最後にルリはドラゴンの首に向かって、真上から急降下しながらその首を斬り落とし、言った。


「<<狂乱の絶命斬(インパツィーレモルテ)>>!!!」


ズバァァァァン!!!


そのまま、地面に着地するルリ。兵士からは歓声が上がった。こちら側の影の騎士団も全滅していた。ドラゴンの首がルリの横に落ち、その頭を失った体は横に倒れる。


「ご主人様…褒めてくれるかな…?」


ルリの頭の中はグレムのことでいっぱいだった。





後ろから兵士たちの歓声が聞こえる。グレムは言う。


「どうやら…終わったみたいですね。ドラゴンの声もしないし…こっちの勝利かな?」


「貴様ッ!!!……ふふ…ハハハハハ!!!」


情緒不安定かな?グレムがそう思うとゲルンは言った。


「どちらにせよ…この後お前は俺に負ける!…知ってるか?人間は産まれた時から力にリミッターをかけられている。今までのはほんのちょっとしか力を出してなかったのさ!こっからは力を解放して100%を見せてやるよ…。<<覚醒(アルドレッド)>>!!」


ドォン!!!


黒いオーラがゲルンを包む、明らかにさっきとは雰囲気が違い、強さが増しているように見える。


「最高の気分だ!!!この俺に勝てる者なぞいない!!さぁ始めようか!!ラストゲームを!」


グレムは剣を持ち、余裕の表情で身構えていた。

どうでしたでしょうか?


次回はいよいよラスト、ゲルンvsグレムです!本気を出したゲルンにグレムは押されてしまう…?乞うご期待です!


それでは、また次回お会いしましょう!

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