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第31話 また会いましょう

あまりダリア王国内では大きいことが起こらなかったので、少し内容が薄く感じたかもしれません…なんだが少し申し訳ないくらいです。その分次の章に期待してくれると嬉しいです。


それでは、どうぞ!

グレムたちはダリアのギルドに今回の件を報告をしに来ていた。


「はい、だからすいません。教会の半分が吹っ飛んでしまって…。」


ギルドマスターは言う。


「いやいや、君が壊したわけじゃないだろう。気にしなくていいさ、相手も相手だ。まさか魔王軍の四天王がこんな所にまで来るとは思わなかったがな…。」


ギルドマスターには、グレムが"元"魔王である事を伝えていない。そんなことを言ったら、ギルド中が混乱するからである。


「はい、で、その戦闘でなんですが敵を2人ほど捕縛しまして…」


グレムはそう言って、ルリが倒したラスとドラゴンを操っていた魔術師の2人を拘束した状態で見せた。


「なんと!!!君たちはこの国では有名な殺し屋まで捕まえてくれたのかね!?これは大変嬉しいことだ!彼女にはかなり困らされていてね…。」


ギルドマスターはラスのことしか話さないので一応グレムが魔術師についても話した。


「実はこのラスの隣にいる魔術師、最近ドラゴンを操って国を滅ぼしていたやつでして…こいつもかなり重要なんです……。」


ギルドマスターはそれを聞いてかなり驚いてから言った。


「なんと!!それは凄い…1度に2人もの凶悪犯を捕まえさらに魔王軍の四天王を退けたというのかね!?本当に君たちには助けられた、お礼を言おう、ありがとう。」


ギルドマスターが頭を下げる、グレムはギルドマスターに言う。


「いえいえ、こいつらが突っかかってきただけですので!わざわざ捕まえに探したわけでも無いですし!」


グレムは大したことないというように言って、ギルドマスターの頭を上げさせようとする。ギルドマスターは言った。


「いやぁ…君は謙遜しすぎだ、周りの冒険者たちを見たまえ。」


そう言われてグレムたちは周りを見回すと話している間に冒険者に囲まれており、そして感謝するような視線を浴びせてきていた。ギルドマスターは言う。


「ほっほっほっ、だから、君からしたら大したことではないかもしれないが、私たちからしたら正に()()なんだよ。本当に感謝してるんだ、ありがとう。」


ギルドマスターがそう言うと、周りの冒険者はグレムたちに向かって拍手をし始めた。


グレムたちは少し恥ずかしそうにしながらも嬉しく思っていた。


その拍手は長い間鳴り止まなかった。




宿に戻ってきたグレムたちを待っていたのは受付をしてくれた女性とその他の使用人たちだった。グレムが不思議そうに言う。


「どうして、みんなで待っていたんですか?」


受付をしてくれた女性が言う。


「さすがにこの国にとっての英雄様が帰ってくるというのにお迎えも無しというわけにはいきません。お帰りなさいませ、グレム様、ルリ様、エル様。」


グレムたちはあまりの言動にぽかーんとしている。また受付の女性が言う。


「今から夕食の支度を始めますのでお部屋でゆっくりと体をお休め下さい。準備が整い次第、連絡させていただきます。」




「英雄気分も…悪くないかな…。」


自分たちの部屋の風呂場で何度も英雄扱いを受けたグレムはそう言った。いつものようにエルとルリが入ってくる。


「ご主人様には…『英雄』がお似合い…。」


ルリが言った、そしてエルがその後に言う。


「そうですよ!なんていったって、『"元"魔王様』なんですから!そのぐらい大きい存在じゃないとおかしいです!」


「そう言ってる2人も一応()()()()を受けているんだからな、忘れるなよ。」


グレムがそう言うと2人は目を合わせ、互いに笑ってからエルが言った。


「ええ!そうですよ!!私達も英雄なんです!!ご主人様!褒めてくださってもいいんですよ!!」


それに対してルリが言う。


「今回はエル…本当に何もしてない…ご主人様に助けられて…泣いてただけ…それに……私たちご主人様にまるであやかっているようで…なんかごめんなさい。」


それを言われたエルは悲しそうにする。グレムはルリに対して言う。


「ああ、いや、そんなつもりじゃなかったんだ。すまない。それにルリはラスを倒してくれたじゃないか。それだけでも、ダリアの国民からしたら英雄だと思うぞ。エルは何もしてないけど。」


ルリはその言葉に顔を赤くして言う。


「ありがとう…ございます…。」


エルは立ち上がって頬を膨らませちょっと怒りながら言う。


「だって!しょうがないじゃないですか!起きたらいつの間にか教会にいて!縛り付けられてるんですよ!何が出来るって言うんですか!」


グレムとルリはそのエルの言動に笑った。


「何が可笑しいんですか!もう!」


そう言った後も2人は笑っていた。




「豪華だったなぁ…夕食…。」


グレムはつい食べすぎてしまったとお腹を叩く。


「もう…食べられない…美味しかったけど…。」


ルリも同じように言う。それに対してエルは言う。


「凄い美味しかったですね!もっと食べたかったくらいです!」


初めて見たエルの凄まじいまでの食欲に2人は少し驚いていた。


自分たちの部屋に戻ってすぐにベッドに横になる3人、「ふぅ〜」と息をついた後、グレムが言った。


「明日、この町を出よう。」


エルが言う。


「また、いきなりですね…まぁでも、そろそろだとは思ってましたが…。」


それに続いてルリが言った。


「忘れられない思い出は…十分作れた…。もう思い残すことは…ない。」


グレムは言う。


「そうだな、朝早くから準備をして、出発するか。また見送りとかあるかもしれないけど。」


『はい。』


2人は同時に返事をした。




「どうして呼んだんですか。」


グレムたちは出発しようとしていた朝からダリア城に呼び出されていた。ルリィ王女が言う。


「お主が何を言おうが、我が国からしたら英雄じゃ!なんていったって、魔王軍の四天王の1人を退けたのじゃからな!よって、名誉勲章を授けよう!」


横一列に並んで立っているグレムたちに、女王陛下が直々に勲章をつけていく。


つけ終わったあとにルリィ王女は言った。


「よし!それではお主ら下がって良いぞ!これから先もいい旅を続けるが良い!お主らの活躍をこれからも期待しておるぞ!」


『はい!』


3人は元気な声でその言葉に答えた。




「もう行ってしまうのか…寂しくなるのう。」


ダリア王国門前にギルドマスターたちが見送りに来ていた。


「生きていれば、いつかまた出会えますよ、きっと。」


グレムはギルドマスターに言った。


「『いつかまた』…か。絶対じゃ、絶対じゃからな!」


「はい!それではまた会いましょう!」


グレムたちはその言葉を最後にダリア王国が用意してくれた馬車に乗り込み、行ってしまった。


「次来た時は!絶対婿にしてやるからな〜!!」


と後ろから声が聞こえた、どうやら女王陛下も見送りに来ていたようだ。グレムは少し笑う。


エルが言った。


「次はどんな所へ行くんです?」


グレムは答えた。


「ああ、次はルリの故郷、獣人の国が近くにある人間の国!マシル王国だ!」


ガラガラと、馬車は目的地まで走っていった。

これにて第2章…完結です!


次からの第3章にご期待ください!



それではまた次回お会いしましょう!

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