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第29話 したくなかった"再会"

今回はルリが活躍する話です…面白くできたと思うので是非是非楽しんで見ていってください!


それでは、どうぞ!!

「見えた!あそこか!」


「はい!恐らくそうです!」


グレムとルリは走りながらその先にやっと見えた教会を見て言った。


待ってろ…エル!すぐに助け出してやるからな!


グレムがそう思いながら走っていると、丘の上に何やら人が座っている。その人の近くに来たところでグレムたちは一旦止まった。


「やっと来たかい…待ちくたびれたよっと。」


丘の上で座っていた女性は立ち上がりながら言った。


どうやらこの女性は俺たちが来るのを待っていたようだ、黒いローブを来て顔を隠しているが、おそらくダークエルフだと思われる。


「なんのようだ…こっちは先を急いでるんだ…!」


グレムは少し苛立ちながら言った。


「なぁに。()()()()()()()()なんて聞いたからあんたと戦ってみたくなったのさ、ただそれだけだ。」


その女性はそう言って両手に短剣を持った。双剣使いか…。


それを見てルリが言う。


「ご主人様…ここは私に任せて先に行って。」


グレムはルリの言葉に一瞬心配したが、ルリを信じて言った。


「分かった…すまん。頼んだぞ、ルリ。」


そう言ってグレムは教会を目指して走っていく。


「私が戦いたいのはあんただって言ってんだろうがぁ!!?」


その女性はそう言ってグレムを追い、斬りつけようとしてきた。だが…


ギィィン!!!


ルリが短剣1本でその双剣の斬撃を受け止めて言う。


「ご主人様の元へは…行かせない…!」


「チッ」と舌打ちをした後、その女性はバックステップをしてルリから距離を取り、黒いローブを脱いで言った。


「あんたを早々に殺してあいつを追いかければ済む話か…あぁそうだ、自己紹介してなかったな。私はラス…『双剣のラス』って呼ばれてるよ…これから死ぬあんたには覚えていてもしょうがないだろうけどねぇ!!?」


ルリは1歩も引かず短剣を構えて言う。


「私は…ルリ…あのご主人様からもらった大切な名前…。それと…あまり私を舐めないで。」


ラスはその言葉を聞いてニタリと笑った後、ルリに向かって斬りかかった。




やっと着いた…。


少々息が上がりながらも教会に着いたグレムは呼吸を整えてからドアを開けた。


その時、グレムが見たのはエルが黒い鎧を着た男に捕まっているのと、黒いローブを身にまとった魔術師だった。


グレムは両拳を握り、その魔術師に問いかける。


「人質まで取って、何が望みだ!」


魔術師は少し笑った後に言った。


「『望み』?望みか…それはあんたが苦しんで死ぬ事だな…。()()()()()()さんよ…。」


「そうか…。」


グレムは「はぁ」と少しため息をつく。


「おぉ!?なんだ!?諦めてこの話に乗ってくれるのか!?そりゃそうだろうな!だってここには1番大切にしている奴隷の人質が…」


ガシャン!!と横で音がした。


魔術師が音がした黒い鎧を着た男の方を見ると、捕らえていたはずのエルの姿がない。それどころか黒い鎧を着た男はまるで誰かに()()()()かのように鎧は凹み、そしてその場に倒れている。


「な、なにが…。」


そう言って魔術師がグレムの方を見ると、グレムはエルをお姫様抱っこしていた。


あの一瞬でグレムは黒い鎧を着た男を殴り、さらにエルを助けていた。


「人質がいても俺にはそんなものは効かない。…大丈夫か…?エル…。」


グレムはエルに優しく声をかける、エルはその一瞬の出来事に少し驚きながらも涙を流してグレムに抱きついた、そして言った。


「怖かったです…怖かったです!!ご主人様!!」


涙を流すエルを教会の椅子に座らせるグレム。そして、安心させるようにエルの頭を撫でた後、魔術師に言った。


「人質を取っていたから『優勢』とでも思ったか?魔術師さんよ。」


魔術師はかなりその言葉にムカついたがその感情を押し殺してから笑って言った。


「人質がいてもいなかろうと、こっちが優勢には変わりないんだよ!!!」


魔術師は自信ありげに言葉を発す、続けて言う。


「こっちにはお前とは比べ物にならないほどの強力な後ろ盾がいるんだ!!出てこい!!」


そう魔術師が言うと、教会の奥のドアが開いた音がした、そして奥から足音が聞こえてくる。


「それと…お前さんが途中であった黒いローブを着た女…ラスって言うんだがな…ダリア王国内ではかなり有名な殺し屋だ…。お前さんと戦いたいと言ったから挨拶代わりに置いておいたが…お仲間の奴隷さんが1人いないってことはその子に任せて来たのかね…バカが。勝てるわけないんだよ!どうせその奴隷も殺されてじき、ここにラスは戻ってくるだろう…。」


魔術師はニヤつきながら長々と話す、その時、教会のドアが開いた。その瞬間に魔術師は言う。


「ほら来た!ラス!そいつらを…」


「ご主人様〜!あいつやっつけときました…疲れたので撫でてください♪」


ルリはボロボロになりながらも教会の中に入り、グレムの元へ戻ってきた。そしてグレムはルリを撫でながら魔術師に言う。


「『どうせその奴隷も…』なんだって?」


魔術師は驚いて言う。


「バカな!!あいつがそんな奴隷相手に負けるなんてありえない!!あいつは…相当な実力者だったはず…」


言葉を遮るようにグレムは言う。


「うちの獣人を舐めるなよ?こんなに可愛い顔をしてるが、戦闘となれば最強クラスだ。『負けるわけがない』っていうのはこっちのセリフだ。ルリ、どうやって勝ったのか、あいつに教えてやれ。」


ルリはグレムに褒められたことを嬉しく思いながら楽しそうに話し出した。




ルリはラスの猛攻を受けるので精一杯だった。


ガキィン!キィン!キィン!!


『ほらほらどうしたどうしたぁ!!?威勢が良かったのは最初だけかぁ!?さっきから()()()ばっかりじゃないかぁ!!』


『(この人…強い…!しかも武器種としても最悪の相性…!手数も素早さも圧倒的に負けている…!)』


ガキィィン!!!


あまりの猛攻にルリはノックバックを受け、後ろに倒れてしまう。体は傷つきボロボロになっている。


『これならすぐ終わりそうだなぁ?あいつを追いかけるのもすぐに済みそうだ。』


ラスは威勢が良かったのに期待しすぎたなと思いながらルリをバカにするように言う。


その時、ルリは立ち上がって言った。


『そろそろ…いいかな…。』


そう言ってルリは傷だらけの全身を脱力しダランとする。


『おお?諦めて殺されるってか?圧倒的な強さの差に諦めたか!こりゃ笑えるなぁ!!』


ラスはその状態のルリを見て笑っている、その時だった。


ドン!!!と音がし、ルリを赤いオーラが包む。


なんだ…?さっきまでとあいつの様子が…。


狂獣化(ビーストモード)


そういえば…聞いたことがある。獣人には()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()っていう能力があると…。そう思ったラスはニタリと笑って言った。


『そうかそうか!『狂獣化(ビーストモード)』か!…でも自我が保てないんじゃ戦いにならないんじゃないか?結局は負けるんだよ!諦めた方がまだ良かったかもな!』


そう言ってラスは笑っている、それを見てルリは言う。


『残念でした…♪』


シュバッ!!!


『は?』


恐ろしいほどの速さでルリが動いたのか、ルリはラスの後ろにいつの間にかいた。ルリは短剣で斬りつける、ラスは反射でギリギリ避けた。


『(危なかった…この私が速すぎて見えない?そんなことあるわけ…)』


『また後ろだよ…♪』


ビュン!!!


『っつ!!!?』


ラスは次のそのルリの斬撃に掠ってしまう、掠った腕から血が流れる。


『(どういうことだ…!?狂獣化になったら凶暴化するんじゃないのか!?なのにあいつは自我を保ってるどころか…その能力上昇を利用して…)』


ルリは考えているラスの目の前にまた一瞬で移動して言う。


『まだ…狂獣化について考えてるの…?じゃあ分かるように教えてあげる…私は…ご主人様との修行で…狂獣化を制御できるようにしたんだよ…』


ルリはグレムとの話し合いを思い出す。




『ルリ、狂獣化について知ってるか?」


『知ってる…使ったらかなりの能力の上昇を得られるけど凶暴化して周りが見えなくなる…。だからご主人様とかを傷つけたら嫌だから…使わないようにしてた…。』


『じゃあ簡単な事だ!それを制御できるようにしよう!』


『狂獣化を…制御する…?』


『そうだ…できるようになれば…たとえ自分より格上のやつが相手でも…』




『自分より格上のやつが相手でも…一撃を通せる必殺技となる!!!』


『<<狂乱の爪痕(インパツィーレクロー)>>!!!』


ズバアァン!!!


ルリは恐ろしいほどのスピードで走り抜き、ラスの体を斬り裂いた。


『がっ…あっ……。』


ラスはその場に倒れた。


『はぁっ…はぁっ…できた…できたよ…!ご主人様!ありがとう…!』


さすがに疲れたルリは地面に両手をつけ、呼吸を整えながらも、グレムへお礼を言った。




それを聞いた魔術師が言う。


「ぐうぅ……だが!あいつがやられたとしてもお前らに勝ちはない!絶望するんだな!最強の男の登場だ!」


教会の奥から来ていた足音がすぐ近くまで来て、ついにその姿を現した。そしてそいつは言った。


「私は魔王軍四天王の一人!アルグレド=ギュスターヴ魔将軍である!一体どんなやつがこのギュスターヴ様相手に喧嘩を売りに来たと…」


ギュスターヴは前にいたグレムと目が合う。


グレムは笑顔でギュスターヴを見ている。


ギュスターヴはあまりの驚きに言葉を失いながらも声を出した。


「え…?」

どうでしたでしょうか?


続きが気になる方は応援してくださると嬉しいです!励みになります。


それでは、また次回お会いしましょう!

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