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第26話 "元"魔王様は王女に呼ばれ

今回は短めの内容となっています…待たせておいて申し訳ない…。一応バトルシーンもあるので少しは面白くなってるかな…?とは思いますので、どうぞお楽しみください。


それでは、どうぞ!

「女王陛下に招かれ参上致しました、冒険者のグレムと申します。何か御用でしょうか。」


グレムたちは(ひざまず)き、頭を下げて言う。


くそぅ…俺らがなんでこんなこと…。グレムはそう思いながら朝の出来事を思い出していた。




『この宿にグレムという者はおらぬか!!』


宿の1階の入口のドアを開ける大きな音がグレムたちを起こした。


『一体なんだって言うんだ…?』


グレムは欠伸をしながら、部屋の外に出ようとする。すると廊下から声が聞こえる。


『あ、あのぅ…この宿はプライベートの場でもありますのであまり大きな音と声は控えて頂けると…。』


受付をしてくれた女性の声が聞こえる。


『黙れ!これはダリア王国女王陛下の意思だ!プライベートなど関係ない!命令なのだ!』


王国の兵士だろうか…出ていくにしろ出ていかないにしろ、この部屋に来そうだな。


グレムは扉から離れ、エルとルリに奥で準備をしとくように合図をする。


『ここか!』


バァン!!と扉を思いっきり開けた王国兵士は目の前に見えた男、グレムの腕をすぐ掴んで引っ張っていこうとするが、全く進まない。まるでとてつもなく重い物を無理やり運ぼうとしているように。グレムは魔術を使って自分を重くしていた、そしてこう言った。


『状況は分かりましたから、準備くらいはさせてくださいよ。あと、平民のプライベートを覗くことを全く気に止めていないんですね。王国兵士としては最悪ですね。』


『なんだと!!?』


その兵士は持っていた剣をグレムに向ける、その瞬間、グレムはとてつもない殺気を出した。


剣を構えていた王国兵士はガタガタと震えだし、遂には剣を落としてしまった。その王国兵士は言う。


『お…お前は一体!?』


『いいから準備くらいさせてくださいよ、あと、奥には女性もいるので覗いたら問答無用で殺します。』


そう言ってグレムは王国兵士を部屋の外に放り出して準備を始めた。




「ほほぅ…そなたがグレムとやらか…割と男前ではないか…。」


王女は言う、「はぁ」と少しため息をつきながらグレムはその言葉に合う返答をする。


「王女様からは勿体なきお言葉です、ありがとうございます。」


早く要件を言ってくれ…。とグレムは思っていると、


「わらわはパルム=ドーラ=ルリィと言う。お主には我が王国兵士の大団長を務めてほしい。」


ルリィ王女は要件をいきなり切り出した、それに対して王国兵士の団長だろう者が横から口を挟む。


「ま、待ってください!女王陛下!そんな平民の薄汚い冒険者なぞに任せなくとも私がいます!私にお任せ下さい!」


ルリィ王女はその男に冷たく言い放った。


「ではお主の軍ではドラゴンを倒せると?」


その男は「くっ」と言った後に黙った。


「グレムとやら、話の途中じゃったな、申し訳ない。そなたがエルド王国の軍事指導を行ったところ、素晴らしいまでの成長を兵士は遂げたと言われておってな。」


グレムはもうそこまで伝わっているのかと思っていた、王女は続けて言う。


「うちの団長を務めている、今、あろうことか横から口を出した馬鹿なそこの男、アルムというのじゃが、そなたが指導を行ったエルド王国の軍隊長、ギルスと剣を混じえて見たところ圧倒的なギルスの強さに負けてしもうてな。そなたの指導が素晴らしいものであったと認めるをえなくなったんじゃ。」


なるほどな、そりゃ俺を欲しがるわけだ。戦力としても指導力としても申し分ないと思われているのであろう。


「もし大団長になるのなら、それなりの褒美と権力をやろう。加えてお主は男前じゃからな、お主が望むならわしの婿として迎え入れてもいいぞ。」


その言葉にエルとルリは少し反応してしまう。が…王女の前なので声に出さず、我慢して黙っている。


グレムはチラッとルリィ王女を見る。水色の髪色をしたツインテールののじゃロリ…嫌いなわけではないが…最初から答えは決まっている。


「良い条件とは思いますが、お断りします。」


エルとルリはその言葉を聞いて安心した。ガタッとルリィ王女は玉座を立って言う。


「なんと!!なぜ!?なぜなのじゃ!?」


「こう言っては悪く聞こえるかもしれませんが…王女の配下に入って戦う気はありません。それがたとえ大きい金や権力を与えられたとしても私はそんなものいりませんので。あと、嫁には困ってません。なぜならここに…」


そう言ってグレムは片腕ずつでエルとルリを抱き寄せる。


「婚約者が2人、既に居ますから。」


そう言うと人前だからか2人は顔をかなり赤くする。ルリィ王女は笑って言った。


「はっはっはっ!お主、奴隷と結婚すると申すのか!?それが本当の意思ならさすがに引いてしまうぞ!」


「引いてもらって結構、本気の意思ですので。ではこれ以上は話はないですよね、なら帰ります。」


グレムが後ろを向いて帰ろうとすると、


「ちょっと待った。」


アルム団長が何か言いたげだ。


「なんですか?早めに終わらせたいのですが。」


グレムは早く終わらせたいがために冷たい言葉を放つ。


「私と決闘しろ。私が勝ったら王女様の話に乗ってもらう。」


正気か?ギルスにも勝てなかったのに?でも分からせないとこの場から去れないな…しょうがない…


「いいでしょう、なら早く行きましょう。」


グレムはそういった後、アルムとともに訓練場へと移動した。




2人は剣を構える。


ご主人様が負けるわけないと分かっているエルとルリはその動きを見れるいい機会だと思っている。ルリィ王女も2人のそばでその決闘を見ている。すると、ルリィ王女は言った。


「結果なんぞ見えてるがな。」


「それでは、始め!!」


開始の合図が鳴る。


アルムは鳴ったと同時に素早く剣を振るう。


王国の団長なだけあるな、最初のギルスと比べたらそれよりかなり強い。


グレムはそう思いながら顔色ひとつ変えず剣を受け続ける。一方、アルムはなにやらやけになっているようだ。


「(私の剣がこんなに弱いはずがない!舐めるんじゃない!本気の私は!あんなギルスなんぞ男に…!)」


血気盛んなその表情が全てを物語っている。グレムは「はぁ」とため息をついた後言った。


「今のあなたの剣には、大切なものが欠けている。でもあなたはそれに気づいていない、だから俺にも勝てないんですよ。」


「なんだと!?もう勝ったような口を…」


その瞬間、目の前のグレムが消えた、だがアルムは目の端でそれを捉えていた。


「舐めるな!」


そう言って後ろに剣を振るう、が、見えたはずの後ろにもグレムはいない。ルリィ王女が言った。


「終わったな。」


ガツン!!


グレムが刃のない剣をアルムの頭に思いっきり叩きつけた、鈍い音が鳴る。


「上…か…。」


そう言ってアルムは倒れた。


「しょ、勝者グレム!!」


あまりの速さとその立ち回りに周りの王国兵士は驚き、声すら出なかった。


グレムは終わったと思い、エルとルリを連れて帰ろうとする。ルリィ王女が止めて言う。


「本当に…わらわの配下に入る気はないんじゃな?わらわの婿になれるとしても。」


ルリィ王女は確認するようにもう一度言う、それに対してグレムは優しい言葉で返す。


「はい、王女様は十分すぎるほどに可愛いですから私にはもったいないですし、それに王女様も、しっかりとした()、してみたいんじゃないんですか?それに俺は俺で自由に生きていきたいので、すみません。」


そう言ってグレム達は去っていった。その言葉にルリィ王女は思い詰める、『恋』…か。


「わっはっは!ますますわらわの婿にしたくなったぞグレム!絶対逃さんからな!」


ルリィ王女はそう言って帰っていくグレムたちを見て笑っていた。




「まさかあいつらからこちら側に来てくれるとはねぇ…。」


ドラゴンを操っていた魔術師が続けて言う。


「今回は強力な後ろ盾もある…直接対決と行こうじゃないか。グレム…!」


そう言って、魔術師はダリア王国の様子が映るオーブを眺めていた。

どうでしたでしょうか?


かなり短めですが次回以降から話をかなり進み出そうと思いますので期待していてください!


それでは、また次回お会いしましょう!

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