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第14話 白のエルド王国

始まってしまいました第2章!

毎日投稿となるとさすがに疲れもありますが、皆様が楽しんで見ていただけるのであれば問題ないです!


それでは、第2章の始まりです!お楽しみください!

エルド王国を目指すグレムとエルはかなり長い道のりを歩いていた。


「さすがに疲れそうだから何回か休憩を挟むか。」


グレムがそう言うとエルは、


「ご主人様が傍にいるなら私は休憩無しでも大丈夫です!!」


と目を輝かせながら言った。相変わらずだな、可愛い。と思っていると、


ガラガラ…


後ろから馬車の音がした。丁度ベリル王国から出てきたような…


ここはさすがに邪魔になるかとグレムは思い、エルと前に歩きながら道の外側に移動する。


馬車が通り過ぎて行った…と思ったら急に馬車が止まった。


「なんだ?」


グレムは疑問に思って言った。


馬車から明らかに王族でありそうなドレスを着た女性がこっちに向かって走ってくる、そして、


「グレム様〜!!!」


と俺の名前を呼んでいる。待て、なんで俺の名前を知っているんだ?ベリルで誰かから聞いたとかか?


そう思っているとその女性はグレムに抱きついた。エルはそれを見て少し怒っているようだ。


「会いたかったです!!!グレム様!!!」


明らかに会ったことがあるような言い方だなと思い、グレムは聞いた。


「あの…どこかでお会いしましたか…?」


「覚えて…いらっしゃらない?あのベリルの裏路地で悪い人たちから助けてもらったのですが…」


グレムはそう言われ思い出した。


「ああ!あのときの綺麗なお姉さんか!」


エルはそれを聞いてからなぜか不満そうにしている。他の人に「綺麗」なんて言ったからだろうか。エルの機嫌を直そうと様子を伺いながらグレムは言う。


「エルは『可愛い』だからな〜『綺麗』とはちょっと違って特別かな〜。」


グレムが言うとエルの顔が少し緩んだ。よかった…。


そう思っていると執事と思われるお爺さんが馬車から出てこっちにやってくる、そして言った。


「姫様!そんな勝手に行動されては困ります!しかも人に抱きつくなど、王族として恥ずかしくないのですか!?」


そうか…「姫様」…「姫様」?


「ええ!!?」


ようやく気づいたかのように驚くグレム。その様子を見て気づいたのかその姫様が言う。


「そういえばあの時、グレム様の名前を聞いただけで私は自己紹介しておりませんでしたね。ここでさせていただきます。私は()()()()()()()、アーベスト=ネイサス=アリアでございます。以後お見知り置きを…グレム様♡」


まさか姫様を助けていたとは…待てじゃあなんであの時…


「じゃあ…なんであの時護衛も連れずにいたんです?」


「あまりに面倒くさい予定が詰まってましたのでお忍びで勝手に1人で出てきてしまいました!その後、バレて怒られましたが…」


いやまぁそりゃ怒られるだろと思った、というかそんな不真面目でいいのか?でも姫様ってやっぱり大変なんだなとも思っていると、エルがいつもより密着していることに気づいた。しかも姫様に嫌うような目を向けている。これは…ちょっと…良くないですね…


「で、グレム様は今からどちらに?」


「あ、ああ、丁度今ベリルからエルドまで歩いていこうと思っていたところです。」


敬語になってしまった。いや普通はそうなんだが…


「ええ!?とんでもなく遠いこの距離をですか!?ならこの馬車にお乗り下さい。爺と2人では広すぎるくらいなので大丈夫です。」


「それはかなり助かります、でも、いいのですか?」


「あの時助けてもらった恩をまだこれでも返せてないくらいですわ!どうぞ一緒に行きましょう!」


その爺さんはあんま乗り気じゃないみたいだが…王女様が言うならお言葉に甘えさせてもらうか…


そう思ってエルとグレムは王女の馬車に乗り込んだ。




馬車に乗り込んだ後。


「あの…2人とも…ちょっとくっつき過ぎでは?」


ギューッとグレムの右腕を抱きしめるエル、そして左腕はお姫様に抱きしめられている。2人は互いに目を合わせ火花を散らせているようにも見える。


姫様が言った。


「これでも足りないくらいですわ♡もう少しグレム様がくっつきたいと言うのであれば更にくっつきますが…」


いや既にめっちゃ胸当たってるんだけどね?心臓バクバクなんだけどね?


「私もご主人様がくっついていいとお許しをして下さるのであれば…」


エルも更に強く抱きついてくる。何この子ら、くそ可愛いんだけど?理性保つので精一杯なんだけど?俺一応男の子だからね?


そう考えながら数十分この状態に耐えていると、執事が言った。


「姫様、エルド王国に入りましたよ。」


早いな、さすが馬車、歩くのとは話が違うな。とグレムは思う。


「そう!グレム様?どうします?用がなければこのまま王宮に来ていただいても…」


「いや、先にギルドに寄らせていただいてもよろしいでしょうか。ベリルのギルドマスターにも言われましたので、『まずギルドに話を通せ』と。」


少ししゅんと悲しそうな顔をして姫様は言う。


「そうですか…それではそちらのご用が終わり次第王宮に来ていただいてもよろしいでしょうか?手厚く歓迎しますので。」


グレムはその言葉を聞くとやっと解放されると思い安心しながら言った。


「王女様の頼みとあらば。」




ギルドに到着した。


「それではグレム様!また会いましょう!」


馬車の中の窓から体を出しこちらに投げキッスをする王女、さすがに周りからジロジロと見られている。これは変な意味でも有名になれそうですね!決して好調とは言えません!


それにしてもすごい町だ。立ち並ぶ建物が全てを白色で統一されていて実に綺麗である。観光客も多そうだ、まさに「白のエルド王国」と言った感じか。


ギルドの建物までも白色を塗ったレンガに白色の屋根、協会っぽくも見える。


何かを色で表現しているのか…?そう思いながらギルドのドアを開け、中に入るとなぜか周りの人はこちらを睨みつけるように見てくる。


見たことがない顔だからだろうか…「よそ者が入ってきてんじゃねえ!」という感じの雰囲気だがとりあえず話を通さないといけないのでカウンターへ向かう。


気のせいか受付嬢の態度も悪く見えた。


「なにか御用ですか?」


明らかに対応するのが怠そうな感じで言ってきた。


ここから信頼度を上げていくのか…はぁ…疲れそうだと思いながらグレムは言った。


「あの、ベリル王国から来たグレムなんですけどベリルのギルドマスターにまずはギルドに話を通せと言われまして…。」


その言葉を聞いた瞬間、周りと受付嬢の態度と雰囲気が変わり、ざわつく。受付嬢はまさかと思いながら聞く。


「あの…ギルドカードをご提示頂いてもよろしいでしょうか…?」


さっきとは違い急に丁寧な態度をとっている。とりあえずギルドカードを見せると、受付嬢は驚きながら言った。


「フェ、フェニキライトランクのギルドカード…!!」


その受付嬢の言葉が周りを更にざわつかせる。


その時、周りからこんな言葉が聞こえた。


「まさか…本物か!?あのドラゴンを倒したっていう…」


「ベリルの英雄様なのか!?失礼な態度をとってしまった…」


受付嬢が丁寧な言葉遣いで言う。


「し、失礼しました!私はエルドのギルドの受付嬢を務めております!テルネと申します!先程は大変失礼しました!」


グレムは少し安心させようと思いながら言う。


「いえ、別に気にしてませんので。よそ者が勝手に入ってきたら誰でもそうでしょう。」


「いやいや、それでも悪かったです!本当にすいません!今、ギルドマスターを呼んできます!」


フェニキライトランクはここまでの扱われ方をするのか…?もう少し打ち解けられたらいいが…と思っていると、名前を呼ばれた。


「あなたが、グレム様でいらっしゃいますね?」


若いメガネをかけた女性が奥から出てきた、おそらくギルドマスターであろう。


「遠路遥々来てくださってありがとうございます。私、エルド王国のギルドマスターを務めております。チシェと申します、ベリル王国のギルドから連絡を頂いてます。なるべく、グレム様の生活に支障が出ないよう手配しますので、心配なさらずにお過ごしください。」


あのベリルのギルドマスターに行き先言ったっけ?まぁいいか…それにしてもかなりしっかりした人だ…安心感があるな…と思っていると、急にギルドマスターの人が変わったように俺の手を両手でがっしり掴んできた。


「まさか本当に来てくださるなんて!ベリル王国の英雄ですよ!お会いできて本当に良かった…生きていてよかったです!ドラゴンの件とかも詳しく……」


そう話し続けているギルドマスターから受付嬢に「なんだこれは」という目を向けると受付嬢は言った。


「すみません…うちのギルドマスターは…多重人格者なんです…。」


グレムはそれを聞いて言った。


「大問題じゃねえか…。」


まだギルドマスターは話し続けている。グレムは大きくため息をついた。




その後、ギルドマスターに「話がある」と奥の部屋に通され、グレムとエルはソファに座った。


「早速ですがその功績を見越して頼みがあります。」


ギルドマスターは言った。


「何か問題を起こしているモンスターでもいるのですか?」


グレムは出された紅茶を飲みながら言った。


「はい。ここ最近、ある洞窟に魔物が巣を作ってしまっていて被害者が多数出ています。討伐にいくつかのパーティを向かわせたのですが、連絡も無く、帰ってもきません。」


「それは…心配ですね。その『魔物』と言うのは?」


「はい…『巨大蜘蛛(デビル・スパイダー)』です。しかもかなり危険度の高い、『特異種』です。是非この魔物の討伐に向かっていただきたいのですが…よろ」


ギルドマスターが言葉を言う前にグレムは言った。


「分かりました行きます。」


「そんな軽く了解をもらって大丈夫なんですか!?私、いくらなんでも『特異種』の討伐となると心配してしまいます!はい!」


また性格が変わった…ま、俺が言うことは変わらないが。


「ギルドが困っているんでしょう?それも大人数の人の命がかかってる…断ることなんてできませんよ。フェニキライトランクとしてでもありますが、1人の人間としても放っておけません。」


「グレム様…♡」


ギルドマスターが熱い視線を向ける。いいから早くさっきの真面目に戻ってくださいと言いたい。


「それに、エルの修行の成果も見たいですしね。」


そういうとエルは嬉しそうに笑う。


「では、行ってきます。」


「待ってください。さすがに相手は今までとは別物です、少し準備をしてからその後でも…」


ギルドマスターの性格が戻ったことには突っ込まないでおく、言葉を遮るようにグレムは言う。


「1日でも遅れたら、また犠牲者が増えます。しかも準備なんていらないよな?エル。」


エルは笑顔で答える。


「ご主人様がそういうのであれば、問題ありません!」


「でも…」


ギルドマスターは止めようとするが、グレムの言葉を聞き、止めるのをやめて頭を下げ、言った。


「よろしくお願いします。」


グレムは大きく返事をした。


「はい!任せてください。」


そういって、2人はギルドを出ていった。

次回はバトルシーンがメインになるかと思います。新しい魔法や魔術、そしてエルの成長にご期待ください!


それでは、また次回に会いましょう!

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