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第112話 募る思い

お待たせ致しました!!前回に引き続き、今回は実技テストの続きとなります!!今回はまるで正反対の力のつけ方をした2人の戦いとなります……皆様も気になっている子がいると思うので、その子についてしっかりと見ていってください!


それでは、どうぞ!

この前の試合は、アラナ対ルミノの対決で、アラナがルミノの動きを予測して魔術を撃ち込み、アラナの勝利で終わった。


試合の後、負けたルミノは悔しさで泣いていたが、アラナと握手をして、『僕の分まで、頑張って』と言ったようだ。


アラナはその言葉に『任せなさい、必ず優勝するから』と言った。


そうして、アラナ対ルミノの試合が完全に終わった後、すぐに次の試合の準備に担当の先生たちが取り組んでいる最中のことである。グレムは、『エリアスタ』という子について、その子がいるクラスを持っている先生に話をしていた。


グレムは言う。


「次の試合で行われる……マーズ君対エリアスタちゃんですが…エリアスタちゃんはどういった子なんですか?」


その先生は言う。


「とても真面目な子で、才能などが恵まれているとは正直、はっきりとは言えませんが、自分自身の努力だけで知識と様々な魔法を身につけていったという正に()()()な子です。今どきには珍しい子ですよ、ほんとに。」


グレムは思う。才能などに恵まれている訳では無い…ということはアラナと同じような子ってことか…?少なくともマーズみたいに最初っから火属性の魔法に優れすぎているということはないのだろう…。と、思っていると、その先生は言った。


「それに、あの子実は光属性の魔法よりもーーーーー」


その言葉を聞いたグレムは驚いた、まさかそんな子がこの世界に()()()()()()()いるとは…、マーズ…これは一筋縄ではいかないぞ…。


グレムはそう思いながら、面白い勝負が見れそうだと笑みを浮かべた。





次の試合の準備が終わり、選手が前に出てくる。司会者が言う。


「さあ!!やって参りました!!準決勝第2試合目!!今回の2人は、注目の選手です!!ケルレイド・マーズ対、アーケル・エリアスタです!!」


その名前を呼んだ瞬間に、とんでもないほど大きな歓声と拍手が巻き起こった。


恐らく、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と、()()()()()()()()()()()という正反対の人物らの試合だからであろうか、先程の試合よりも、歓声と握手の音が大きかった。誰もが見たかったような試合なのであろう。


マーズの目の前に立っているエリアスタという子は、黒髪のショートヘアーで、なんともクールな雰囲気を漂わせる綺麗な女子生徒であった。男子からも女子からも人気が高そうだ。


マーズはその目の前に立っているエリアスタに、少し馬鹿にするように挨拶をする。


「対戦宜しくな、()()()()の、エリアスタ君。」


エリアスタは、そうマーズに言われても全く表情1つ変えずに言葉を返した。


「宜しくお願いします、()()()()の、マーズ君。」


そのエリアスタの言葉と、自分の言葉に気にしていないような態度に少しムカついたマーズは言う。


「安心しろ……すぐに終わらせてやるからな…。」


マーズとエリアスタは、互いに構える、そして…


「試合開始!!」


と司会者の試合を始める合図がなった。マーズはすぐに魔法を唱えた。


「<<焼却する火炎(バニシング・ヒート)>>!!」


ボワアアアアアアアアア!!!!


凄まじい程の炎が、エリアスタに向かって放たれた、そして…


バアアアァァァン!!!


小さめだが、爆発が起こった、観客席にいる生徒たちにも被害が起こりかねないような魔法だった。司会者は火が消えた後の黒い煙を見て言う。


「こ…これは凄まじい火の魔法だーー!!!エリアスタ選手は大丈夫なのでしょうか!!??」


そう司会者が言っている時、マーズはニヤリと笑い、勝利を確信していた……だが…


黒い煙の中から、黄色い光で出来た球体がてきた。その中にエリアスタが入っていた、あの凄まじい程の炎から、彼女は、完全に自分の体を守りきっていた。


「<<光の護球(ブライト・アパル)>>」


マーズは少し悔しそうな顔をしていたが、一瞬でニヤリと表情を変えて言った。


「よく自分の体を守りきれたな!!これは久しぶりに楽しみがいのありそうな奴と戦えそうだ!!」


その言葉に、エリアスタはまた表情1つ変えずに返す。


「あなた、()()()()()()わね。最初の言葉通り、()()()()()()()()()魔法を撃ってきた。自分の言葉の使い方に、ちょっと気をつけた方がいいかもね。」


そう言われたマーズは、さらにムカついた。マーズは次の魔法を唱え始める。


「今度は避けられると思うなよ…?食らえ!!<<火炎の豪速(フレイム・スパ)……」


だが、エリアスタはその前にもう魔法を唱え終わっていた。


「判断が遅いわよ、<<光り輝く光線(フォトン・レイ)>>」


ドオオオオオオオオオン!!!


凄まじいほどに太く、そして大きい光線が、マーズに襲いかかる。


「危なっ!!!」


間一髪でマーズは左に避けた、その光線は競技場内の壁を貫通して、競技場を囲んでいる結界にまで届いた。


ドオオオオオオォォォォン!!!


と、とてつもない音が鳴り響く。マーズは少し驚いていた。


「(お、俺以外にこんなにも魔法の才能がある奴が…いるなんて……そんな事ない!!俺の方が上だって証明してやる!!)」


そう、マーズが思っている時であった。すぐ隣から、声が聞こえた。


「だから言ったじゃない、()()()()()って。」


バギィ!!!


「ぐっっ!!!」


マーズはエリアスタに蹴られて吹き飛ばされる、そして、エリアスタはマーズが吹っ飛んだ方向に魔法で追い討ちをかける。


「<<光の星群(フォトン・エステレラ)>>」


エリアスタの周り一帯が一瞬光ったと思うと、その光からいくつもの星がマーズに向かって飛んできた。マーズは吹き飛ばされながらも魔法で迎撃する。


「<<地獄の業火(ヘルファイア)>>!!!」


ボワアアアアアアアアア!!!


エリアスタが出した星は、1つ残らず燃え尽きた。マーズは空中でクルリと回転して地面に着地する。その時にはもう、またエリアスタは魔法を唱え終わっていた。


「<<光子の裁き(フォトン・ジャッジ)>>」


マーズの頭上が光り輝く、「まずいっ!!」と思ったマーズはすぐに走り出した。


ドンッッッ!!!


マーズが先程立っていたところには、地面に穴ができていた。


「(危ねぇ……あんなものを食らったら、終わりだった……だがおかげで見えたぞ……!お前に勝つ方法がな!!)」


エリアスタは魔法を唱え始めた、マーズも同じタイミングで魔法を唱え始める。


「<光の精よ!今こそ我に、目の前の全てを包み込む、光の力を与え給え>!!」


「<火の精よ!この我が目の前に立たんとする愚かな者を焼き尽くす炎を授け給え>!!!」


「<<光り輝く光線(フォトン・レイ)>>!!!」


「<<火炎の衝撃(フレイムインパクト)>>!!!」


カッッッ!!!ドオオオオオオオオ!!!!


眩い光の光線と、とてつもない炎がぶつかり合う、だがマーズは、この撃ち合いに勝とうとはしていなかった、その炎の魔法を早めに切り、気づかれないようにエリアスタの横に回り込み、魔法を唱えた。


「俺も負ける訳にはいかないんだ!!!じゃあな!!エリアスタ!!<<滅殺する豪炎(デモリッシュフランマ)>>!!!」


ゴオオオオオオオオオオオ!!!と凄まじい音を立ててその豪炎は、エリアスタに向かっていった。


エリアスタは、その魔法に少し驚いたような素振りを見せたかと思うと、()()()。そして言った。


「『()()()()()()()()()()()』……私の格言よ、覚えて帰りなさい。<<凌駕する光(フォトン・エクシード)>>。」


ピカッ!!ドォアアアアアアアアァァァン!!!


先程よりも太く、そして何よりも大きい光が向かってきた。マーズの渾身の火の魔法は、その光に打ち消され、そして、その光はそのまま襲いかかってくる。マーズは諦めてその場に立ち尽くして言う。


「最初っから、俺の負けは決まっていた(読まれていた)ってことか……。」


そのまま、マーズはそのとてつもない光に呑まれた。


バアアアアアアアアアン!!!


結界にエリアスタの光が当たり、凄まじい音が鳴り響いた。そして光が消えると、マーズは傷を負って気絶していた、それを見て審判が言う。


「勝者!!アーケル・エリアスタ!!!」


その審判の言葉の後に、大きな歓声と拍手が巻き起こった。誰もが魅入ってしまうような素晴らしい試合だったからである。


グレムは、予想以上のエリアスタの強さに驚いていた……が、喜んでもいた。そして言う。


「これは……決勝戦が楽しみだ…!!」


グレムは目を輝かせて次の試合が早く始まらないかとウキウキしていた。





マーズは担架で運ばれていた、それに、アラナが付いていきながらマーズに言葉をかける。


「あの『()()()()()()』みたいな態度を取っていたあなたがここまでやられるとはね。」


マーズは何とか声を出して言葉を返す。


「ああ………あいつは強かった……別の次元にいたかのようだ。俺は……甘かった、蛙のように、この広い世界を知らなかったんだ………。」


アラナはそれを聞いて「やっと分かったのか」と思い「はぁ…」とため息をつく。そんな時、マーズはアラナの手を取って言った。


「アラナ……今までお前を『はみ出し者』として見下してきておいて……かなり差し出がましいことだが……。」


アラナはマーズがいつもとは違っているのに気づいていた。マーズはしっかりとアラナの目を見て言った。


「ーーーーーあいつに、勝ってくれ。頼んだ。」


そう言った後、マーズは保健室へと連れていかれた。マーズが握った手をもう一度アラナはぎゅっと握りしめて思う。


「(私が背負っているものは、クラスの人だけじゃない……ここまで連れてきてくれた全ての人たちの思いが募っている……!!なら、その人たちに恥じないような試合をしてやる!そして………


クラスのみんなや、応援してくれている人たちの顔が思い浮かんでいく。全員が全員、「頑張れ!」と言ってくれている。


その中で、アラナは最後にグレムの顔が思い浮かんだ。アラナは確かな決意を抱いた。


………必ず…勝ってやる…!)」

どうでしたでしょうか?


次回は決勝戦です……果たして、アラナはエリアスタに勝つことが出来るのか…!?それとも…負けてしまうのか…予想しながらお待ち頂けたらと思います!


それでは、また次回お会いしましょう!

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