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第10話 暴君王子と決闘!?

段々とですが文章に書きなれてきました。

最初の頃は少し語彙力が乏しくって読者様に「なんだこれ?」と思わせてしまったかもしれません…申し訳ない。


これからも成長しながら物語を進められたらと思います。では、どうぞ。

「おらぁ!!鳴けぇ!!」


裸の男はベッドの上で裸体の女の奴隷の尻を思いっきり叩きながら言った。


「王子様!お許しください!!」


その女奴隷は懇願する。…だが


男はその声を聞いて興奮したのかもう一度思いっきり女奴隷の尻を叩いた。


「キャア!!」


女奴隷はあまりの痛さに叫ぶ。その時、


コンコンとドアをノックする音が聞こえた。


男は言う。


「誰だ!お楽しみ中だぞ!!」


ドアをノックしてきた男が外から言葉をかける。


「シュバルツ=エイド=カルノ王子!国王陛下がお呼びです!」


「チッ、こんな時に呼び出しやがって。」


そういうと王子はその女奴隷から離れ、服を着て部屋から出ていった。


安心したようにその女奴隷はベッドの上に倒れた。そして涙を流しながら言った。


「もう…死にたい…。」


その様子をこの女奴隷がされる前に同じことをされた女奴隷2人が、憐れむような目で見ていた。




王子は国王陛下、シュバルツ=エイド=クレスの前に来ると膝を着いて頭を下げ言った。


「何か御用でしょうか!国王陛下!」


クレス王はため息をつきながら言った。


「私はもう長くない。」


その言葉を聞いた瞬間、カルノ王子は驚いた様子で、こう言った。


「なんてことを仰るのですか!それではこの国は誰が統治するのです!?」


だがカルノは内心喜んでいた。王が死ねば自分が王様になれると思っていたからだ。


「それなのだが…はっきり言う。今のお前にはこの国の王を到底、任せられん。」


カルノは思わぬ一言に驚きながら言う。


「どうしてですか!?」


「お前は女癖が悪い、過去には平民の女性にも手を上げ、問題を起こした。今となってはどこから手に入れたのかは知らんが3人もの女奴隷を持ち、さらにその子らに手を上げ続けている…そんなやつが、民を愛し、この国をまとめられるとは到底思えないからだ。」


カルノは悔しそうな顔をしている。その時王は言った。


「お前が冒険者のグレム君のような誰にでも優しく、奴隷にまでも気を使い、国のためにも戦う素晴らしい者であったらよかったのだが…。」


カルノはその言葉に反応し、少し怒りながら言う。


「またその話ですか!!前々からグレムのようにグレムのようにと!そんなにそいつがいいのですか!?どうせそいつも裏では酷いことをやっている奴なんですよ!ただ『帝王熊(カイザーベアー)』を倒したくらいで調子に乗って…」


クレス王は言葉を遮るように言った。


「じゃあお前にも倒せるのか?しかも最近では、ベリル森にある洞窟に住み着いていたゴブリンロードまでも倒したそうだ。しかも、その報酬金を自分一人のものにせず、一緒に戦った仲間にも平等に分け与えたそうだ。そのような者が、お前みたいに裏で奴隷に手を上げているとでも?」


カルノ王子は下唇を噛みながら黙った。


「もう話すことはない、下がれ。」


カルノは何も言わず、玉座の間から出ていった。




クソックソックソッ!!!なにが"グレムなら"だ!どうせそいつも裏では何かをやっているに違いない!!その顔を拝んで、泥を塗ってきてやる!そして言ってやる!"グレムは最低最悪のやつ"だと!


カルノ王子はそう思いながら、女奴隷3人を連れて、グレムたちのいる城下町に降りて行った。




一方、グレム達はギルドにいた。丁度クエストが終わったところである、そして受付嬢が言う。


「おめでとうございます!グレム様、エル様!あなたたちのパーティはプラチナランクに到達しました!!!」


その受付嬢の言葉を聞いてギルド内の人達が一斉に喜ぶ。


「よっしゃーー!!!」


「流石グレム様!!」


「エルちゃんもよく頑張ったぞーー!!」


ギルド内は喜びと声援でいっぱいであった。


グレムとエルも笑顔になって喜んでいる、エルが言った。


「ついに…ついにですよ!ご主人様!夢にまで見たプラチナランクです!!」


「ああ!良かったな、エル!これでこの都市での目標は達成だ!!」


そのグレムの言葉を聞いた瞬間、ギルド内が静まり返る。そして、グレムはみんなに向けて言った。


「みんな!ありがとう!これで俺たちはこの町から旅立とうと思う!」


その言葉にギルド内のみんなが分かっていたかのように返事をする。


「とうとうか…。」


あるおじさんが涙を流しながら言った。


「私ゃそろそろだと思ってたよ。」


魔法使いのお婆さんが言った。


グレムが驚きながら言う。


「なんだ?みんな知っていたのか?」


ギルドマスターが言う。


「良くあることさ、初めて来た町のギルドで名を馳せたやつはよくゴールドかプラチナランクに到達したら次の町に行くんだ。」


そうギルドマスターが言うと、みんなは涙を流しながらも言った。


「寂しくなるなぁ…。」


「エルちゃんがいないと元気が出ないよ…」


「次の町でも頑張れよ。」


次々とみんなが別れの挨拶をする。


グレムが言った。


「まあでも、次の場所を目指すのにも準備がいるからな、まだあと3日くらいはいるけど、それで本当にお別れだ。みんな、本当にありがとうな。」


「こっちのセリフだよ。」


ある男が言うと、


「そうだそうだー!!」


「助けられたのはこっちだよ!」


「またいつか会おうな!」


と他の人たちも声を上げる。そこに、


バンッ!と音がするくらいの力でギルドのドアが開けられた。


「控えろ!!ここにおるのは我がベリル王国の王子!!シュバルツ=エイド=カルノ様である!」


王国兵士が言う。


「ここに"グレム"という者は居らぬか!!」


「はい…ここにいますが。」


グレムは手を挙げながら答えると、カルノ王子が近づいてくる。


「お前がグレムか…実に普通の男だな。」


そういった後、エルの方に視線を向けじーっと見つめて言った。


「お前、随分と美人じゃないか…俺の奴隷にならないか?」


そう言ってエルの手をカルノが掴もうとすると、グレムがカルノの腕を掴み止めた。


「いくら王子とはいえ人の仲間になにをするんですか?要件があるなら言ってどうぞ。」


カルノは掴まれた手を振りほどき、そして嘲笑うような表情で言った。


「俺と決闘しろ!」


「はぁ?」


あまりの一言にグレムはどうしてと思いながら返す。


「その…エルと言ったか?その奴隷をかけて俺と勝負しろ!!勿論断ったなら敗北とみなす。」


あまりの暴論に反論しようと思ったが、カルノの後ろに傷ついた女奴隷が3人いるのが見えた。しょうがない…分からせるか…グレムはそう思い、言った。


「分かりました…ですがそちらが条件をつけるのならこちらにも条件をつけさせてもらいます。」


「ほぉ?なんだ?まぁ、俺に勝てるとは思わんがな!!」


グレムはその一言が聞こえてないかのように言った。


「私が勝った場合、あなたの所有しているその女奴隷3人をこちらに引き渡してもらいます。」


「いいだろう!なら表に出ろ!」


カルノは内心喜んでいた。


ククク…これくらいの挑発に乗るくらいだ、相当あの奴隷を愛しているのだろうな。今からその顔に剣を叩きつけて、都民からの信頼を奪ってやる。


その言葉とともにグレムとカルノ王子は外へ出て、広場まで行った。




「審判は我が王国兵士がする。勿論、魔法や魔術での身体強化などの小細工は無しだ。刃無しのこの剣で相手を気絶させた方が勝ち…というルールでいいな?」


カルノが言うと、グレムはコクリと頷いた。


王国兵士が言う。


「それでは…始め!!」


その瞬間にカルノは突っ込んできて、剣を振るう。


「(さすがは王国の王子なだけあるな、剣筋は悪くない)」


そう思いながらカルノの剣撃を軽々しく避け続けるグレム。


「なんだあ!?反撃しないのか!?どうした!!」


カルノは自分が優勢と思っているのかグレムを煽る、だがグレムは剣を避け続ける。一太刀もグレムに当たってはいない。


「(ここだ!)」と思いカルノは技を繰り出す。


「<<光速の剣撃(ライトニングソード)>>!!」


だがその技を繰り出すのを分かっていたかのようにグレムはすぐに距離を取り、技を避けた。


「チッ、避けられたか…。」


だがこちらが優勢であるのは間違いない、相手は避け続けるだけで精一杯のはずだ…だからもう一度距離を詰めて技を繰り出せば…ククク。


カルノがそう思っていると、グレムは煽るように言った。


「<<光速の剣撃(ライトニングソード)>>…ですか…大層な名前にしてはあまりにも遅すぎる、止まって見えるくらいだ。」


カルノはその言葉にムカついたのか一気にグレムとの距離を詰め、技を繰り出そうとする。


「それなら受けてみるがいい!我が剣撃を!!<<光速の剣撃(ライトニングソード)>>!!」


ここなら間違いなく当たる!俺の勝ちだ!


そうカルノが思った瞬間である。


ガキキキキン!!!


あまりの光景に周りの人までが驚いた。グレムはあの速い剣撃を全て剣で受けきったのである。そしてこう言う。


「光の速さっていうのは…こういうのを言うんですよ。」


シュバッ!!


カルノの目の前にいたグレムがいつの間にかその後ろにいる。そして、その後に剣の衝撃がカルノに伝わった。


そしてグレムが言った。


「<<光速の剣撃(ライトニングソード)>>」


カルノは全身に痛みが走って何が起こったか分からないまま倒れ、気を失った。


グレムは審判の王国兵士の方を見る、すると王国兵士が気づいたのか言った。


「グ、グレムの勝利!!!」


その瞬間わぁっと歓声が上がった。


エルがすぐさまグレムに抱きつく。


「ご主人様!ご主人様!何をしたんですか?」


気になる!!と言うようにグレムの腕に抱きつきながら言う。気のせいだろうか、尻尾があってそれを振っているように見える。


「何って…相手の技をそのままやっただけだよ。」


「それにしては剣を振ったのすら見えませんでした!ただ通り過ぎただけのように見えました!!」


「まぁ…『光速』って言うくらいだからな、あんなもんだろ。」


グレムはてきとうに答えといた。エルは言った。


「やっぱりご主人様は凄いです!!自慢のご主人様です!!」


「そうか?ならよかった。」


そういえばと思い、グレムがエルに聞いた。


「そういえば…俺がカルノ王子と戦うと決まったときにエルが勝手に賭けられてしまったのは不安じゃなかったか?そうだとしたらすまなかった。」


「いえ!ご主人様が負けるわけないのは分かっていましたから!」


「さっすがエル!信じてくれてありがとう!」


グレムは『ご褒美』というようにエルを強く抱きしめる。エルはみんなの周りであるからかいつもよりも顔を赤くしていた。


その後グレムは王国兵士に言った。


「条件は条件だからな、その女の子ら3人、引き渡してもらうぞ。」


「はっはい!」


そういって首の錠の鍵も3人分、受け取った。


やっと目を覚ましたカルノが言う。


「絶対にお前はイカサマをした!!魔法か魔術でも使ったんだろう!?じゃなければあんな動きできるわけがない!そうだろう!?」


そう言っているカルノにグレムは近づいて笑顔で言った。


「そう言っている割には、あなたは魔術で強化してもらってましたよね?」


「そっそんなわけなかろう!どこに証拠が…」


そう言って横を見ると、ギルドマスターが黒い服で身を隠していた魔術師を捕まえている。


「あの魔術師に話を聞いたら…どうなるでしょうねぇ。正式な決闘の場で、『王子』ともあろう人が他の人から魔術で強化してもらっていたなんてことが分かったら…。」


そう言われてカルノ王子は周りを見る。そこには話は聞かせてもらったぞと言わんばかりの顔をしたベリル内の住民がいる。


カルノは言い訳の言葉も出せず、とぼとぼとその場を王国兵士とともに去っていった。


エルはそこでグレムに聞く。


「グレム様、その3人の女の子たちはどうするんです?」


少し怯えた様子の3人にグレムは優しい言葉をかける。


「君たち、もう大丈夫だ。恐らく、あの王子には酷い目に合わされたんだろう?そんなことは俺はしないから安心してくれ。エルが証明している。」


グレムは続けて言う。


「そこでだ、今日はもう遅いから宿に行こうと思う。そして一緒にお風呂に入ろう!」


最後の一言にその3人は衝撃を受けた。




宿のお風呂で…


グレムは3人の身体中の傷や痣を魔術で治していく…勿論、エルにも手伝ってもらっている。グレムは言う。


「エル、手伝ってもらってごめんな。」


エルは言う。


「いえいえ!私もこうやって治してもらったんです…この子たちを放っておけません。」


エルは昔のことを思い出していた。


一人の女の子が口を開いた。


「あの…明日からは一体私たちは何をすれば…」


今話した子はソアラというらしい。ちなみにもう2人はリン、アリカという名前だ。グレムは返答する。


「君たち得意なことはあるかい?」


グレムの突然の質問に疑問を抱きながらも3人は答える。


ソアラが言った。


「私は…少しですが裁縫ができます。」


リンは


「計算が得意です…。」


アリカは


「特にないです…すいません。」


と言った。グレムがさっきのソアラの質問に対して返答する。


「そうか…分かった、ありがとう。明日からだが…」




風呂から出て3人分の宿の部屋を確保したグレムは言った。


「じゃあ明日は早いからな、おやすみ。」


『おやすみなさい。』


3人は自分たちの部屋に入っていった。


グレムも自分の部屋に戻っていく。


「あ〜疲れた〜色々あったな〜。」


「そうですね…。」


エルは少し小さめの声で言う。グレムがそんなエルに対して言った。


「どうした?元気ないな。」


エルは思っていたことをグレムに聞く。


「グレム様は…どうしてそんなにみんなに優しいんですか?何か辛い過去があるならあまり深くは聞きませんが…。」


「エルになら言ってもいいか…俺は最初住んでいたところでははみ出しものにされていた。周りから非難されて、笑いものにされて、陰口まで言われて、凄い嫌だった。辛かった。苦しかった、だからこんな世界変えてやろうと思ったんだ。自分みたいな人をいなくするために。」


エルが悲しげに話を聞いているとグレムは続ける。


「だから、そんな惨めな思いを他の人にはさせたくない。たとえどんな奴でも、悲しんでたら助けてあげたい。昔の自分のような人を放っておけないんだ。だから、みんなから好かれながらも、みんなを好く存在になろうと思ったんだ。誰も傷つけないように…。」


エルは話が終わった途端グレムのベッドに飛び移り、抱きついてきた。


「どうした?急に。」


グレムは笑いながら言う。


「今日はこうして寝たい気分なんです。」


エルがそう言うとグレムは少し涙ながらに言った。


「そうか…けど、ありがとう。エル。」


…その夜はいい眠りにつけた。

どうでしたでしょうか?


続きが気になるような感じにしたかったのでこういったのにしてみました。


面白く思っていただけたら嬉しいです。また次回もよろしくお願いします。

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[一言] ほんとに辛いよね。なんていえばいいか知らないけど絶対人によって抱えてる秘密は違う。主人公の場合それが重すぎるだけ。
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