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第107話 ずっと待っていた

今回はグレム対サタンの勝負が始まっていきます……いくつもの新たな魔法と魔術、そして、驚きの展開が見られると思います…!!是非、楽しんで読んでいってください!!


それでは、どうぞ!

「じゃあ、久しぶりにやり合うしかないかな、サタン。さっきの言葉から察するに…覚悟は出来てるんだな…?」


サタンはニヤリと笑って言った。


【私もあの頃から成長を重ねた……以前の私とは比べ物にならないくらい力が跳ね上がっているという事を教えてやろう……。】


グレムとサタンは対峙し、互いにとてつもない闇のオーラを出す。そして、その後に、グレムは飛んでサタンに突っ込んだ。


「行くぞ!!!サタン!!!」


【迎え撃つ……グレム…!!】





その時には、エルとルリは王城へと到着していた。エルは息を切らせながらも王城の入口のドアを開き、大きな声で言葉をかける。


ガチャ……


「エルと申します!!女王陛下に急用があって参りました!!」


すると、まるで分かっていたかのように正面の奥にある階段から、アリシア王女が下りてきた。エルは声を出してからすぐにアリシア王女の元へと駆け寄る、ルリもエルに付いていった。


「アリシア様!!」


その時、アリシア王女は少し悲しそうな目をしていた。何故だかは分からないが考えている暇などない、早く話を済ませなければ……!!


「アリシア様…実は……。」


アリシア王女はそのエルの言葉を聞く前に言った。


「彼が……()()()()のですね…?あの、()()()()()()が。」


エルとルリはそのまるで分かっていたかのような発言に驚く、そしてルリが聞く。


「分かって…いたのですか…?」


アリシア王女は頷いてから言う。


「はい、何となくですが、彼の気配を感じました。昔…お父様が……死んだ時と同じように…。」


そう言ってアリシア王女は自分が着けている月形のネックレスを握り締める、エルは言う。


「なら、今すぐにでも国民の命を優先して避難をしてください!!今なら、ご主人様が足止めしています!!逃げ出すチャンスは、今しかありません!!」


アリシア王女はそのエルの言葉に驚いて聞き返す。


「彼が……1人で………?……そんな…無茶な……。」


エルは安心させるようにアリシア王女の手を握ってから言った。


「ご主人様なら大丈夫です!!この世界ではほぼ最強に匹敵すると保証します!!ですから早く避難を……!!!」


アリシア王女はその言葉に少し迷いながらも、頷き、言った。


「分かりました、迷っている時間はありませんね……今すぐ、国民を安全な場所へ避難させます…!!」


アリシア王女がそう言うと、エルとルリは安心したような顔をしてから、王城を出て行こうとする。それをアリシア王女は止める。


「お二人共!!待ってください!!いくら何でも相手があの『大悪魔』では……。」


エルはその言葉に間髪入れず返す。


「あの人は…私たちを信じて待ってくれているのです……。」


ルリがその言葉に続ける。


「私たちは…冒険者であり…パーティメンバー…仲間が1人戦っているのに……他の人が戦わないのは…おかしい…。だから………」


最後にエルとルリは声を合わせて言った。


『信じてください、私たちと、ご主人様を。』


そう言ってエルとルリは王城を後にした。


アリシア王女はその後に、月形のネックレスを握りしめて言った。


「大女神ソアラ様………あの勇敢なる戦士たちを……お守りください……。()()()()のままに……。」


アリシア王女がそう唱えると、その月形のネックレスは、青い光を出して輝き、そしてどこからともなく声が聞こえた。


〈彼らなら……大丈夫だ……安心しなさい…。〉





一方、グレム対サタンでは、誰もが驚くような戦闘を行っていた。


【<<停止する暗黒(ダークネスアレテ)>>!!】


闇の魔力で作られた霧状のものが、グレムの目の前に出てくる。グレムはその闇の中に自ら突っ込んでいった。


【馬鹿め!!その闇の中ではあらゆる動きが停止する!!いくらお前でも動け】


ドグォン!!!!


【ガフッッッ!!!】


その()()()()()()()()()()闇の中から、グレムはとてつもない速度で出てきて、サタンの横腹を殴った、サタンは少し血を吐く。


「残念だったな、お前が成長しているように、俺も成長を重ねている……、そんな闇の魔法なら、俺には効かないぞ。」


サタンは少し怒りながら魔法を使った。


【クッ……クソッ!!!舐めるな!!<<闇の双竜(ダーク・ドラゴンズ)>>!!!】


闇の魔力で出来た、2頭の竜がこちらに向かって突っ込んでくる。グレムは対抗するように、魔術を唱えながら拳に力を込めて、自分からその2頭の竜に突っ込んだ。


「<<闇の滅竜拳(アルケ・ストロム)>>!!!」


ドバアアァァン!!!


2頭の竜はそのグレムの拳によって掻き消された…だが…


【お前のミスだ!!グレム!!】


サタンがその闇の竜2頭を出した後に突っ込んできていた。


ドガアアアアアァァァン!!!!


グレムはサタンに殴られ、吹き飛ばされる。その後、町に被害がいかないために予め張っておいた結界、<<絶対なる結界(アルデント・スルム)>>の壁に打ち付けられた。グレムはペッと口から血を吐く。


【お前がミスをするとは珍しいな!!こんなものだったか!?以前のお前は!!】


グレムは悪魔の拳を食らって軋む体に痛みを感じながらもサタンに言葉を返す。


「こちらにも色々事情があってね……ちょっと()は勝つのは難しそうだ……。」


サタンは笑いながら次の魔法を唱え出す。


【ハッハッハッハッ!!!お前が弱音とは珍しい!!食らえ!!<<闇の隕石(ダーク・メテオライト)>>!!!】


サタンの周りに闇の穴がいくつも出来ていき、その中から幾つもの隕石が飛び出してきた。


「やっべ。」


グレムはそう言いながらも避ける。


ドガァンドガァンドガァンドガァン!!!!


【ハッハッハッハッ!!!逃げろ逃げろ!!だが…まだまだあるぞ!!!】


幾つもの隕石の位置を把握しなければ避けられないこの魔法は、今の俺には少しばかりきついな……。そうグレムが思っていると、最後にサタンはとてつもなく大きい隕石を出してきた。


【吹き飛べ!!!グレム!!!】


ドガアアアアアアアァァァァン!!!


そのとてつもなく大きい隕石が落ちた後だった。


「舐めんじゃねえよ。」


グレムはいつの間にかサタンの横にいた、そして、思いっきり殴りつける。


バゴォン!!!


【グッ……!!!だがこんな拳ではっ】


バキィン!!!


言葉を言う前にもう一度グレムにサタンは殴られていた。サタンは下に吹っ飛ぶ、そしてその下にはグレムがいた。


ドッゴオォン!!!


【グハアッッッ!!!!】


今度は横に殴り飛ばされる、その横にもグレムがいた、グレムは言う。


「いくつコンボを稼げるか………なっ!!!」


バキィ!!!


【アグッッ!!!】


今度は上へと殴り飛ばされた、グレムはまたその殴り飛ばされた先にサタンが吹き飛ぶ速さより速く移動して待っていた。そして、グレムはまた、思いっきり殴りながらこう言った。


「<<黒の連鉄拳(ネグロ・フィスト)>>!!!」


ドッッガアアアアアァァアン!!!!


【グワアアアァァァ!!!】


またサタンは吹き飛ばされる、その連撃に圧倒されていた、だが…


【舐めるなぁ!!!】


サタンは、吹っ飛んだ先にグレムが来ると予測して蹴りを入れた、すると…


ドガッッッッ!!!


「あっがっ……!!!」


サタンの思っていた通り、グレムは吹っ飛ばされた先に来た、故に、サタンの蹴りをもろに受けたグレムは、下に吹っ飛んで今度は結界の底に打ち付けられた。


グレムは、すぐに起き上がれない状況にいた。それを見て、サタンは間髪入れず、次の魔法を叩き込んだ。


【<<暗黒の大砲(ダークネスキャノン)>>!!!】


ドバアアアアアァァァン!!!!


大きな闇の魔力の塊が、グレムに向かって放たれる、サタンは言った。


【今度こそ終わりだ!!グレム!!!】


グレムは動けなさそうにしていた、その闇の大きな塊がグレムに当たるあと数秒の所であった。


「<<天上の壁(ヘブンリーウォール)>>!!!」


どこからともなく声が聞こえて、倒れているグレムを光の壁がサタンの魔法から守った。


ドガアアアアアアァァァン!!!


【何だと!?一体誰が……!!】


そうサタンが周りを見渡していると…


「やれやれ…やっときたか……。」


グレムはさっきまでかなりのダメージを負っていたとは思えないように普通に立ち上がった。そして魔術を唱える。


「<<拡張(ミレーネ)>>、<<飛行(フロル)>>。」


同時に2つ、魔術を唱えたと思うと、グレムの作っていた結界が広がっていき、グレムは宙に浮いた。そして、ある2人の元へとグレムは行く。


「遅いぞ〜エル、ルリ。」


グレムがそう言うと、エルは謝った。


「すみません!!走るのが遅くて……どうしようもなく……。」


その言葉の後にルリが言う。


「本当に……エルは…遅かった…エルのせいで…ルリも遅れた…ごめんなさい…ご主人様…。」


グレムは「はぁ」とため息をついてからいった。


「じゃあ、エル、俺を回復させてくれ。()()()()()()()()()()()()()のも大変だったんだからな。」


エルはその言葉を聞いて、すぐに回復魔法を唱える。


「<<完全回復(リ・ヒーリング)>>!!……ご主人様……いくら私たちの為とはいえやられるふりは……。」


グレムは聞こえていないような素振りを見せて言った。


「よし、じゃあ、始めるか。()()()()()だ。」


ルリは返事をする。


「うん……!ルリ……頑張る……!!」


エルは言ってきた。


「え!?ちょっと待ってくださいよご主人様!!まだ返答をもらっていませんよ!!」


グレムはエルに向かって笑顔で言った。


「それはこの後、ゆっくり話をしよう、今は…この国を守るのが先だ…。そうだろう?」


エルはそう言われると数秒黙ってから言った。


「ちゃんと後で聞かせてもらいますからね…!!」


グレムはエルのその言葉に、少し苦笑いをしながらサタンの方を向くと、サタンはかなり怒っていた。


【まさか…まさか我に()()()をしていたというのか……?お前は……。】


グレムはサタンの言葉に返答する。


「いいや?若い頃、お前と戦った時のように()()()()3()0()%()()()で戦ったぞ?それなりにお前は強くなったというわけだ。良かったな。」


サタンはさらに怒り出す。


【絶対に許さない……この我をコケにして戦っていたなんて…到底許せる行為ではない!!今度こそ捻り潰してやる!!お前のその仲間と一緒にな!!グレム!!!】


グレムはそのサタンの言葉を聞いてから話し出した。


「お前はなんも分かっちゃいないな、逆に、()()()()()()()()()()()()()()()という事を。言っておくが、こっからは違うぞ?」


そうグレムは言ってから、ある魔術を唱えた。


「<<覚醒・参(アルドレッド・エギル)>>」


ドオオオオン!!!


凄まじいオーラが辺り一帯に衝撃を起こす、空気が揺れるのをサタンは感じた、そして、目の前にいるグレムが、さっきとは違う化け物に見えた。圧倒的な力の差を感じたからである。サタンは少し震えてしまう。


「じゃあ…始めようか、サタン。ここからが本当のーーーー」


その瞬間、グレムが消えた。サタンは周りを見渡すがどこにも奴の姿は見えない。と思っていると、上からとてつもない衝撃が走った。


バゴオオオオオォォォン!!!!


【グッッッガッッ!!!!】


サタンは結界の底に叩きつけられた、グレムはさっきの言葉に続けて言う。


「ーーーーー勝負だ。」

どうでしたでしょうか?


次回はグレムのパーティ対サタンとなります……人数的には有利を取っているが…?果たして3人は勝てるのか、期待していてください!!


それでは、また次回お会いしましょう!

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