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6.面倒なことに巻き込まれる運命。

変な冒頭やめました。(飽きました)


登場人物多くて呼び方とか、色々おかしな所あればご指摘ください。

一応確認はしてるつもりですが・・・


では。

6.





「ねぇ、ゆーくん?わかってるよね?逃げられないことくらい」



ふふふ、と恐ろしい笑みを携えて姉さんがすりすりと近寄ってくる。

姉さんの頬は赤く染まり、息遣いは荒く、両手はわきわきといやらしい動きで、じりじりと、すり寄ってくる。




「ちょ、姉さんっ!ダメだって!」



「よいではないかぁ〜、よいではないかぁぁああ〜。ゆーくんっ!もう我慢できないっ!」






ほんと、どうしてこうなった?









生徒会の手伝いをすることになり(半強制的に)、今は生徒会室にてみんなでお茶タイム。

正直面倒だし、やりたくない。学校終わりの貴重な時間をなんで学校の奉仕に差し出さにゃならんのだ・・・

それにほら、みてご覧?

書記くんと雑務くんの疲れ切った顔を。この世を恨んでいるかの如くどんよりと重たい空気を纏っている。

僕もあんな風になるのかな・・・、やだなぁ。でもやらなかったら、やらなかったで姉さんが面倒くさくなりそうだしなぁ

それに、やっぱり一番大きい理由は姉さんが1年間寂しい思いをしてたって事。いち早く入学して、1年間僕らとあまり遊べなくてその上今年からは生徒会に入って・・・

また更に遊ぶ時間が無くなると思うと少し不憫。だから姉さんと一緒にいられる生徒会活動はある意味良かったのかも知れない(洗脳済み)。さぁ、バリバリ働くゾォ!(洗脳済み)




「それにしても、ゆっくんの周りには可愛い子が多いんだねー。お姉さんは言わずもがな、ゆかちゃんは妹属性、なっちゃんは幼なじみ属性、かりんちゃんは大和撫子だし・・・」



その可愛い子の中に自分が入っているとも知らずに説明口調になる京。

えとさ?属性ってなんだよ。幼なじみ属性って・・・いや、ほぼみんな幼なじみ属性もってんだよね。だから夏生だけ別扱いみたいになっちゃってるよ・・・

いや、かりんもかりんで最早属性って言葉すらついていないしなぁ・・・

ゆかに至っては、妹属性って・・・いや、妹だし。



私じゃ無理かなぁ・・・などと供述しており。

いや、京も持ってるよ!クラスの天然アイドル属性!

と、口には出さないが心の中でフォローしてみる。

なんかフォローになってない気がするが、まぁいっか。

口に出さなかった理由は・・・なんか、ね?ほら。色々とね?



「まぁ確かに、僕の友人たちは色々と凄い。だから僕は一所懸命引き立て役として日々精を出している所存でございます。はい。」



「ゆっくんがなに言ってるのかわかんないんだけど」



即座に撃沈。え、僕そんなわけわからないこと言ってないんだけど・・・

割とわかりやすい構図かと思うんだけど、さっきのクラスでの騒ぎだってそうだし。



「まぁ、ゆーくんが変なのは今に始まったことじゃないし」



ニシシ、と笑いながら言う夏生。おいどういう意味だこら。僕は常識人だぞ。しばいたろか?



「ですよ〜。ゆかりくんは昔からこんな感じで変です」



追撃!おっとりかりんさん何処へ!

そ、そろそろ手加減してくれないと僕のライフ無くなるんですけど。




「ま、まぁまぁ。ゆかりにも何かしら思う所はあるのでしょうし、そんなにからかっては不憫ですよ・・・」




苦笑いしながらフォローしてくれる秋。

あぁ、やっぱり優男。好き。

ゆかも、そうだよ!ゆーくんは変じゃないよ!などとフォローしてくれる。良い妹を持って、僕は幸せです。



「まぁー、ゆかりにはゆっくり慣れていってもらうとして」



おい海斗。慣れるってなんだよ。僕はアレか?初心者向けの緊急クエストか何かか?



「えんねぇ、二つ返事でおっけーしたが、何するんだ?手伝いといっても、俺らじゃ手伝えること限られてないか?」



と海斗。その言葉に一同が確かに、うんうんと頷いてる。

僕もそれは気になった。正直生徒会の人間じゃないから出来ることなんてそうそうわいてでてくるわけでもなしに。



「ん、あー。そうでもないよ?物理的に人手が足りない時もあるし、普通に年間の生徒会主体の行事とか、学校行事とか色々手伝うことあるからねぇ。忙しいから覚悟してて?」




面倒だなぁ・・・

水を得た魚、みたいに姉さんはうきうきだし、生徒会の面々も急に7人もの人手を確保出来たのが相当嬉しいのか、書記くんと雑務くんがとてもとても喜んでいた。抱き合って喜んでいる。その隣では稲見先輩がブルブル震えながら何かを堪えている。書記×雑務ぶつぶつ・・・

なんかやな予感がしたのでツッコまないでそっとしておこう。




「ふふっ、えーちゃんがこんなにも人気者だったなんて少しだけ羨ましいですねぇ〜」



藤堂先輩がほほ笑みながら言う。



「まぁ、生徒会に所属しなくてもみんなで何かしらに所属しようと思ってましたので、それがたまたま生徒会だったってだけですけど、よくよく考えたらみんなで楽しむ為に学校を巻き込むのってなんだか更にワクワクしてきました」



姉さんが少し照れ気味に藤堂先輩に言う。

確かに昔から僕らはみんなでなにかするにも周りを巻き込んで、なんてことはなかった。まぁ7人もいれば割となんでも出来たし、その辺もあるのだろう。

んでも美男美女が学校巻き込んでなにかしら、となると本当に楽しくなりそうではあるなぁ。面倒も増えそうだけど・・・




「お姉ちゃん、学校行事ってまず最初はなにがあるの?」



そこでゆかが姉さんに問う。

待ってました!と言わんばかりの勢いで姉さんが、



「ふふん、ゆかちゃん。よくぞ聞いてくれました!」



姉さんが腰に手を当て、胸を張ってふふんと踏ん反り返っている。あ、大きい



「今ゆーくんから邪悪なオーラを感じたんだけど?」



ニコニコと夏生。いや、夏生よ。ないものは仕方な

バシッーー。

痛い



「夏生さん?痛いんですけど?」



「ゆーくんが悪い。あほ」



つーん、とそっぽ向く夏生。膨れた頬がハムスターみたいで可愛い。



「まずは、1年生の歓迎遠足があります!」



「面倒くさい」



「それは生徒会主体で動くのでその際、ゆーくんたちに手伝っていただきます!」



僕の呟きは無視。

1年生の歓迎遠足なのに、1年生を手伝わせようとする姉さん。それってどうなの?



「楽しければなんでもいっか〜」



と、海斗。おい、だから考えなしに喋るな。どんどん面倒ごとが増えるだろ・・・



「俺たちは何をお手伝いするんです?」



あほに続いて優男が促す。それ後戻り出来なくなるんですけど?ちっ、ここに来て優男が仇となるなんて・・・



「まぁ、歓迎遠足はそこまでなにかあるわけじゃないけど、目的地で簡単なレクリエーションをやるから、それのお手伝いとかー、諸々?」



と、姉さん。いや、その諸々って普通にやな予感するんですけど?今は言えないからそのうち言うね?みたいなノリ、姉さんの場合割としょっちゅう面倒事持ってくる。これは経験則。



「あ、でもみんな何か部活とかやらないの?まぁやらないか」



確認というなの強制。

まぁみんな何かに打ち込むっていうよりは、みんなで馬鹿やってる方が好きだから部活動とかにも所属していなかった。かくいう僕も、この面倒くさがりな性格なので所属はしていない。



「ふふっ、一気に賑やかになりましたねここも。最後の年に良い思い出が出来そうです。ね?稲見さん」



「弟くん×宗谷くん・・・あり・・・。いやでもそこに弓弦弟が・・・ブフゥっ!!

これは、堪らないわ・・・



あ、そうですね。会長。楽しい年になりそうです」



稲見先輩、爆裂!

メガネをかちゃりと直しながら稲見先輩は素っ気なく言う。口元が笑ってます不気味な感じで。そっとしておこう。


そんな感じで生徒会でのお茶タイムは騒がしくも緩やかに過ぎていくのであった。

あ。

なんか評価ポイントいただきました!

読んでいただいた方ありがとうございます!


自己満足で書いている内容ですが、まだまだ先は長いですので出来ればお付き合いくださいませ!

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