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1.その男子は極度の面倒くさがり

初投稿です


誤字脱字、指摘頂けたらありがたいです。


展開とか不自然な点あるかも知れませんが、生暖かく見守ってやってください。では。

1.


人は物事に優先順位をつける、

その優先順位にさしたる意味を感じなくとも





ーーふと、混濁していた意識が覚醒しはじめる。


ざわざわとした喧騒で目が覚め、腕を枕にしていた鉛のように重たい頭をあげる。



「あっ、おきた。おはよ」



目の前の席に横向きに座る女子がこちらをみて薄くほほ笑み言う。

ふわふわとした、茶色のセミロングの髪が春の風になびいてシャンプーの香りが漂ってくる。

挨拶を返すことなく、時計をちらりと横目で確認し、まだ少しだけある時間を睡眠欲へとあてるべく、腕を枕にうつ伏せる。



「ちょいちょい、むしかーい」



頭上から目の前の席に座る女の子の声が聞こえるが、答えるのも面倒なのでそのまま意識を手放したー。

はずだったが、自分の頭をなにか柔らかい手のようなものが撫で付ける。

顔をあげるのも面倒だったので、うつ伏せのまま声を発する。



「・・・なに?」



「ん、なんかやーらかそうな髪だなぁと思って。あ、やだった?」



「・・・別に。」




そう答えると、彼女の手が再び息を吹き返し動き始める。

いや、まず前提として知らない男の頭を撫でることが嫌じゃないのか、と考えはしたものの結局思考する事が面倒になり考えるのをやめた。





キーンコーンーーーー。



ガラガラーッ



「あ、先生きたよ」


「よし、ホームルーム始めるぞー。」



女の子の声に被さるように、大きめの男の教師の声が聞こえてきたので頭をあげる。

目の前の女の子は既に真っ直ぐ前を向いて座っており、教壇に視線を送っている。




(なんなんだ一体・・・)




先程まで撫でられていた感触が妙に残っていたので、感触を消すように自らの手で髪をとかした。






滞りなく午前中の授業は終了した。

朝のホームルーム以降、目の前の女の子は後ろの僕に構う事なく、授業の合間の小休憩では他のクラスメイトのところへ行って談笑していたようだ(僕自身は小休憩ごとに机にうつ伏せていたが)。


昼休みになり、普通であれば昼食をとるが僕は睡眠と昼食を天秤にかけ以下の解を導き出した。

   睡眠>昼食

と、いうことでおやすみなさ



「おーい、ゆかりぃ〜。飯食うぞー!」




・・・気を取り直して、おやすみなさい。




「おいこら、数少ない友人すらも無視するってどういう神経してんだお前は。」



ポコっと頭を軽く殴られたので、渋々頭をあげた。


「そこには弓弦(ゆづる) 海斗(かいと)がいた。おやすみ」



「おーい?そろそろ、泣くぞー?」



「・・・なに?今から睡眠欲を満たすとこだったんだけど。」



「いや、睡眠欲より先に食欲をどーにかしようぜ?みんな学食で待ってるぞ。いくら待っても来ないから、俺がえんねぇに遣わされたじゃないか。」



「んーーーーーっ、はぁ。わかったよ。後から嫌味言われる方が面倒だから行くよ。面倒だけど」



席から立ち上がり、目一杯伸びをすると先程まで襲ってきていた睡魔が消え、睡眠欲をここぞとばかりに押し退けた食欲が前面に出てきた。



「お前、そーいうとこだぞ・・・。はぁ、ま。なんでもいいや、行くぞ。」



呆れを通り越して、諦められた。心外だな。


海斗の後ろに続いて廊下に出ると、雑多とした喧騒がいたるところから聞こえてくる。昼休み特有の騒がしい感じ、とても嫌いだ。煩いし。

学食へ向かう途中で



「クラスはどーよ。慣れたか?友達作ったか?」



お前は僕の母さんかっ。

とツッコミを入れたくなるような質問を投げかけてきた。まぁ面倒だからしないけど。



「ん?まぁ面倒だよね」


「お前なぁ・・・ゆかりだけ違うクラスでみんなお前のこと心配してるんだぞ?自分では何も行動起こそうとしないしさぁ」


「僕はみんながいるから、他の人はどーでもいいよ。今更また新しい人と関係を持つのって「面倒だし」」



海斗が、僕の言葉に被せてきた。



「まぁ、普段通りで安心したというか何というか・・・」



苦笑いしながらひとりで何かに納得している。僕そんなに変なこと言ったつもりないんだけどね。ま、いっか。

そんなことを思いつつ、学食へ向かった。

ゆっくり書きます。

気が向いたら書く感じですのでまったりゆったり待っていてください。

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