プロローグ的な・・・
ごめんなさい。また、思い付きから始まってしまいます。
子供の頃、悪と戦うヒーローや、素敵な王子と出会い恋をするヒロイン等、物語に出てくる主人公に憧れたりはした事は無いだろうか?
それは親か他の誰かから、読み聞かせて貰ったのかも知れない。自分で本を読んだか、テレビの映像として目にしたのかも知れない。
どんな形にしろ物語を耳で聞き、目で観て、頭の中に想像し、心のどこかに訴えかけ、何か感情を芽生えた事は無いだろうか?
ボクにもそんな子供時代が在って、悪と戦うヒーローや、努力を積み重ね勝利を手にするスポーツものの主人公に憧れ、「大きくなったら、ボクもこんな主人公になるんだぁ!」っと声を高らかに親の前で宣言した事もある。
そんな子供時代から大分年月が経ち、現在は40代過ぎのおっさんになってしまった。
今でも物語りの主人公への憧れは消えず、むしろ子供の頃より悪化しているかも知れない。
ただ、子供の時と違って。悪と戦うヒーローやスポ魂な主人公とは違い、“異世界スローライフ系”に変わった。
異世界スローライフ系とは、異世界に転生、もしくは転移した主人公が辺境の静かな町でひっそりとした暮らし。
不便な所は転生か転移した時に、特殊な能力の覚醒やら神様的な存在から特別に貰ったチート的な力か、現代の知識などで問題を解決し。
異世界に存在する美味し食べ物や景色を楽しみながら怠惰的に有意義な日々を送る。そんな感じの物語だ。
あぁ、だからと言って勘違いして欲しくないのは、ボクが今の生活が嫌だとか周りとの人間関係が上手くいっていないとかは全く無い。
働いている会社の職場は、アットホームな雰囲気で同僚の上司や後輩も仲は良いし、福利厚生がしっかりと組まれていて、この不景気の中でも給料は割と高めだ。
私生活は、1LDKのマンションを借りてそこに1人暮らし。
彼女いない歴=年齢の独身生活を送っているけど、自身の趣味でもあるアニメや漫画、ゲームに費やせる時間をたっぷりと取れて。
プロ並みの腕前とはいかないけど一人で自炊も出来る上に、ベランダでプチガーデニングで野菜やハーブとか育てたりしちゃっている。
とまぁ、そんな具合で充実した日々を過ごしている。
・・だとしても人間どんな恵まれた環境に居ても夢や憧れを抱くものだ。
既に十分な財産を築き上げた人でも季節ごとの宝くじを毎回買って、当たる時の事を夢に見ながら買い続けている。みたいな感じ。
でも、宝くじなら例えかなり低い確率だとしても、いつかは当たる可能性があるけど、ボクの場合は物語だ。
物語とは多くの物が作者という一人の人間が考えた“空想の産物”。
現実には絶対に在り得ない事だと理解している。
その上で夢に見て憧れているのだから、かなりの重症だろう。
・・・かなりの重症だ。
・・・大切な事なので二度繰り返す。
んぁ、なんだこれ?
憧れ過ぎて、夢と現実がごっちゃにでもなっている?
・・・いやでも、顔や身体についた泥の感触、口にの中に入った泥の土の味、背中を蹴飛ばされた時の痛み、夢にしてはリアルすぎる五感にこれまで“この場所”で過ごしてきた記憶もある。
・・・でも、今ではここじゃない“世界”の記憶もしっかりとある。
・・・・・・
・・・・・
・・・・
あー、うん。どうやらボクは、
本当に、
リアルに、
超現実的に
異世界転生をしてしまったようだ。
いやいやいやいや!
はい!?なにそれ?!
たしか、いつも道理に会社から帰宅してアニメを見ながら少しお酒を飲み、おつまみをつまみながら楽しんで。
程よく酔いが回ったところで明日も会社があるしっと思ってベットで寝たんだ。
で、ついさっき、昨日の雨で庭に出来た水たまりに背中を思いっきり蹴り飛ばされ、頭から突っ込んだ。
その衝撃で思い出した?
まてまて!!
混ざっている!落ち着け!
えーっと、そう!ベットで寝て・・・あっ。
寝ていた時に突然、心臓付近が痛くなって目を醒ましたけど痛みはどんどん酷くなって、耐えられない程に苦しくていって、それで意識が朦朧とし始めてそのまま・・・
あぁ、そうか。
ボクは、死んだのか。
それで異世界に転生したのか。
はっ、ははは
マジですか。
6/25 少し修正をしました。