なぜ安倍総理は平昌オリンピックに向かうのか?
今回は正直当たってほしくないのですが、安倍首相の訪韓理由が私の予想通りなら朝鮮有事は近いということになります。
第七艦隊旗艦は揚陸指揮艦のブルーリッジなのですが、今回、強襲揚陸艦のワスプが配属されたことを含め、アメリカは即応態勢に入っています。
原子力空母三隻の時より臨戦態勢といってもいいでしょう。
……あんまりいい予想がかけなくてすみません。
このニュースを聞いたとき意外過ぎて耳を疑いました。
なぜ「あの」安倍総理が、この状態で韓国に向かうのか?
慰安婦合意は実質的に破棄され、竹島は放置、北朝鮮とは一触即発で国際包囲網を強めている中、融和ムードを高めようとする韓国政府
どう見ても韓国と友好ムードを高めても日本の利点が見えない状態なのですが?
この中で開会式に向かう唯一の先進国主導者として何を心に秘めているのか?
マスコミは慰安婦問題の釘刺しをしきりに言っていますが、首相が行ってやらなくても、出席者が言えば十分であり後述しますが首脳間では話題にできません。
となるとマスコミが騒ぐもう一つ日韓首脳に比重が重くなるのですが、その中で何を話し合うのが目的かということになります。
慰安婦合意の再確認なんてのは議題に出した時点でこの問題が完全に終了してないと認めるようなものです。
首脳級の外交では無視するしかありません。
そこまで行くと残るのは北朝鮮の問題になりそうなんですが、オリンピック中は融和ムードを維持しなくてはならないので開会式に出席してまで話す問題ではありませんし、マイク・ペンス米副大統領が釘をさすと思うので安倍さんが、重ねてやる必要はありません。
こうなってくると国内政治がとか言いだしそうなマスコミの論調もはっきり否定できます。
総理の今までのスタンスに比べて今回の融和外交は明らかに軸ブレしています。一部有力者のために行うにはギャンブルが大きすぎます。
ということで、今考えているのはあまり楽しい想定ではないのですが、下手な人間が交渉を始めると国交断絶になりかねない問題を首脳間で話すためではないのかという結論になります。
一つ目は比較的常識の範囲内であり、韓国に恩をきせないと受け入れないだろう問題です。
それは朝鮮有事の際の在韓邦人の保護脱出に関する取り決めです。
韓国は現時点でも有事の際に自衛隊艦艇が入港、着岸することを認めていません。
このため邦人は空路で脱出するしかなくヘリコプターのピストン輸送で対馬へ退避す
る計画が発表されましたが、おおすみ級が使えれば3隻で2000人の輸送(+病院とホバークラフト6隻)が一気に確保できますし、いせ、ひゅうが型も各艦500人は乗れます。
これだけで4000人、民間船や他の自衛艦も使えば65000人の退避計画は大分実現性を帯びてきます。
CH47ヘリコプターの搭乗人数は最大50人、延べ1300機の運用は予定の30機の投入ではかなりきついでしょう。
最も自衛隊全体でも57機しかないので他の機種も投入しないとどうしようもないのですが、航続距離の問題から対馬とのピストン輸送は無理でしょう(CH47の半分程度)
このため、艦船の接岸は邦人安全にとって、非常に重要な意味を持っているので、今回の首脳会談で道筋をつけておく必要があります。
二つ目が有事の邦人安全の確保です。
これが非常に難しい問題で、現時点ではアメリカ軍が指定する場所に集まり、移動ということになっているのですが、優先的に安全な場所に逃げられる人々を韓国民が黙ってみているか……暴動やなりすましが横行する可能性が高いです。
この混乱を防止するには警察権を有する部隊が邦人警護につく必要があります。
となると韓国警察の協力は不可欠になります。可能ならば戦闘警察巡警の協力が欲しいところです。
これをしっかり実行させるかどうかは邦人の犠牲が1000人単位で変わるだろうと推測します。
(有事の犠牲0なんて夢物語はあり得ません。どれだけ少なく済ませるかで評価されるべきでしょう)
そして一番可能性が高くデリケートな問題が海上封鎖問題です。
日本としては工作員の潜入を防ぐために海上封鎖をしなくてはならないとしていますが、それに伴い難民も流入防止しようと考えているでしょう。
そうなると日本海も黄海の両岸で機雷封鎖というのが現実的です。
日本は掃海技術で有名ですが、じつは機雷敷設も同じ掃海艇で行うので当然、世界一といえるレベルを維持しています。
ただ北朝鮮の両岸だけでなく隣接する韓国海域にも敷設しないと抜けができてしまいます。
そのことを通告するではないかというのが今回は非常に低い可能性ですが存在します。
領海に機雷を敷設するのは、もう直接首脳が顔を合わせて話さないと宣戦布告になります……直接でも宣戦布告に準じて国家間の関係は最低に落ちますので、今しか言えないとも言えます。
それこそ竹島強襲よりも大きなインパクトを有する作戦です。
(何しろ韓国民間人が誤爆で死ぬ可能性もある)
とまあ三つほど予想を立ててみましたが、平昌オリンピック開会式の後の首脳会談その次に選手団激励という順番から、首脳会談に非常に重要な要素があると思われます。
首脳会談の報道を楽しみに待ちましょう。