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ニャートス  作者: ほのぼん
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ストレス

ニコルおじさんとニャートスは地球のあらゆる犯罪データの数々を繰り返し見ては、未解決事件の犯人の居場所を特定する。そして、警察にデータを送る。犯人は捕まるが、警察は誰がそのデータを送るのか捜査していた。ニャートスは、猫であり、ニコルおじさんは地球上の人間ではない。警察が二人を見つけることができるだろうか。無理な話だ。ニャートスたちは、あまりに小さな事件。警察が介入してこないような些細な事件で苦しむ人たちを助けている。それが、動物の場合もある。ある日、ぴかりんのおばあさんの通うデイサービスの横に併設してあるグループホームで、老人が次々に骨折する事件が起きた。グループホームは認知症を患う人ばかりだ。本人がよく覚えていない場合が多い。老人のなかでも、話のできない人や認知の重い人ばかりが骨折をするのだった。ぴかりんとニャートスは、癒し猫としてその施設に忍び込んだ。入居者たちは、猫を触っては「かわいいね」と抱いたりした。ある日の夜中、ある職員が、老婆をベットから無理矢理突き落とした。すごい音がしたが、入居者以外には、夜間誰もいない。ニャートスとぴかりんは走って現場に駆けつけた。ニャートスはすぐに救急車を呼んだ。骨折した老人はすぐに病院に運び込まれた。男は誰が救急車を呼んだんだと叫んだ。救急隊員が不審に思い、警察に連絡した。警察はこの施設が以前から事故の多い事でマークしており、男を任意で取り調べすることにした。男はうなだれて、全てを白状した。この施設の給料に不満を持っていたこと。仕事の疲れとストレスの発散のため、入居者を犠牲にしていたのだ。男は逮捕された。ぴかりんとニャートスは、重たい気持ちで家路についた。




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