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星
ニャートスはぴかりんに「あの星に行くけど、どう?」と誘ってきた。ぴかりんは「行く」と即答した。夜中、皆が寝静まり、二人は出発した。車は浮かび上がり、飛行機になった。そのまま飛行機はあの星に向かった。「ぴかりん、宇宙には地球以外にも沢山の命が存在してるんだよ。あの星だけじゃないんだ。地球はまだまだ未発達な星なんだよ。星には寿命がある。もちろん地球もね。地球がどこまで進化できるのか、まだ分からないのさ。」ニャートスは神妙な顔つきで言った。飛行機はあの星についた。地球にそっくりだけど、全く違う星。星には国はなかった。遥か昔に、争いが無意味な事を悟り、戦いなど存在していなかった。皆がどんな言語をも話すことができ、知的能力は想像をこえていた。海や空は美しく、環境を汚すものは存在していなかった。地球にそっくりで全く違う星だった。