ぴかりんの夢
四次元、、どんなところなの?気になるわ。とぴーるは、ぴかりんの行きたい場所だけでなく、突然にぴかりんを知らぬ土地に連れていく事がある。「アリア様、どこへ行かれるのですか?」召し使いが止めると、アリアは「うるさい。黙れ」そう言うと、召し使いを石にし、粉々にした。ぴかりんは突然やってきた場所で起きた事にしばらく唖然としていた。驚いた事にそこは中世のヨーロッパのお城にそっくりだった。アリアはぴかりんに「あんた何者?」と聞いた。「あたしはぴかりん。猫なの。ここは四次元の世界でしょ。」「あんた、何言ってんの?バカらしいわ」アリアはぴかりんに魔法をかけて、石にし、粉々にしようとした。でも無理だった。「あんた化け物?」そう言うとアリアは馬に乗り、走り去っていった。奥から、美しい少女が出てきた。「あなたは?」ぴかりんは少女に「あたしは猫よ。あなたは?」「今は召し使いの一人よ。以前はこの国の女王だったの。でも、今はアリアという魔女にこの国を、乗っ取られてしまったわ。今ではアリアがこの国の女王よ」少女はこの国のメアリ女王であった。200年前にこの国を魔女のアリアが侵略し、メアリは召し使いになり、国民は貧しい暮らしに苦しんでいた。国全体がアリアの魔法にかけられていた。アリアはこの国で嫌われものの魔法使いだった。残忍で容赦なく人を殺し、私利私欲のためなら何でもする。メアリは人々が飢餓で亡くなっていく事に心を痛めており「わたしのせいだわ。この国を守れなかったから。」と涙した。ぴかりんはメアリに「私が力になるわ。どうすれば、あの魔女からこの国を取り戻せるの?」メアリは「アリアには、弱点があるの。彼女は日光に当たれないわ。当たると死んでしまうの。絶対に夜にしか行動しないし、昼間は部屋からでないの。アリアの部屋に近づくと呪いがかけられていて今まで何人もの召し使いが亡くなったわ。」ぴかりんは、昼間アリアが眠る、この城で一番美しい部屋に潜入した。アリアは眠っていた。しかし、すぐにぴかりんに気付き、「何者だ!よくこの部屋に入れたな!」突然ぴかりんは空中から床に叩き落とされた。シャンデリアがぴかりんの頭を直撃した。竜巻がおき、ぴかりんは呑み込まれていった。とぴーるは、ぴかりんの危機を察した。とぴーるが作動し、突然にアリアの寝室の全てのカーテンと窓が開いた。そこから、強烈な陽の光がいっせいに差し込んだ。アリアはぎゃーっと信じられないような大声と共に溶けていった。アリアの死で呪いはとけ、この国は以前の美しさを取り戻していった。畑には作物がなり、緑がもどった。メアリ女王はぴかりんに「ありがとう。これで国民を貧困から救えるわ」人々は呪われた体から自由になり、健康を取り戻していった。メアリ女王は「また必ずここに遊びに来てね。あなたは私の恩人であり、友達よ。」そう言ってエメラルドグリーンの指輪をぴかりんにつけてくれた。その瞬間ぴかりんはドンと音と共に、自宅のベットから転げ落ちていた。「あたし、今人間だけど、猫よね。運動神経どうなってんの?」ぴかりんはため息をついた。下からおばあさんが「ぴかりん、いる?ケーキを焼いたからいらっしゃい。」「はーい」ぴかりんは面白い夢を見たと思った。急いでおばあさんのケーキを食べようとすると「手ぐらい洗いなさい」おばあさんにしかられた。ぴかりんはケーキを早く食べたくて手を洗いに行った。手にはエメラルドグリーンの宝石が輝いていた。




