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ニャートス  作者: ほのぼん
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因果応報

動物病院の医師でありシェルターを完備し、動物達の保護活動にも熱心なフックおじさんから、ニャートスに連絡があった。何十万円もする高価な犬猫を繁殖させているブリーダーが金儲けのためだけに、ひどい劣悪な環境で犬猫を飼育し、虐待を繰り返しているが、助けてくれないかとの相談だった。ぴかりんのママも隣の悪徳ペットショップで、産ませるだけのために飼われ、産めなくなったら処分という寸前に助けられた経緯がある。ぴかりんの怒りは収まらなかった。ニャートスとぴかりんは、そのブリーダーを訪ねた。檻の中には溢れんほどの犬、猫が閉じ込められ、あまりに悲惨で、ひどい悪臭と病気だらけの汚い犬猫たちが哀れな姿でそこにいた。ぴかりんは震えが止まらずにそこから飛び出して行った。ニャートスは、ニコルおじさんに助けを求めた。ニコルおじさんはすぐに来てくれた。ニャートス、ニコルおじさん、フックおじさんの3人はブリーダーと話し合いをしたが、全く聞く耳を持たない。「人間の心を持ってない」ニャートスは確信した。「あんたらは、金儲けのためなら、命を犠牲にしてもなんともおもわないだろう。命をただの物としか見ていない。そんなあんたらが、今後どんな人生を送るのか見物だな。」6人いる男達の未来が、ニャートスには見えた。彼らには、ここで亡くなっていった全ての動物達、今いる悲しき動物達の凄まじい怨霊がとりついていた。「彼らは僕らじゃなく、悲しい目にあった動物達によって、不幸になるよ。因果応報だ。時間の問題だな。」もめにもめたが、動物達はフックおじさんが保護し、半数は手遅れであったり、後遺症に苦しめられていたが、愛情ある里親やフックおじさんと従業員、ボランティアによって、元気を取り戻していった。半年後、悪徳ブリーダーのほとんどが、半身不随や寝たきり、がん、、などの病気で苦しみぬいている。ニャートスとフックおじさんは、良い行いをするのは何よりも自分自身のためなのだと思い知ったのだった。

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