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違う星
ニャートスとぴかりんは久しぶりにニコルおじさんの星に遊びに行く事にした。ニコルおじさんは笑顔で迎えてくれた。この星には車がない。「ねぇ、車がないんだけど?」「あるよ。皆、飛んでるか、地下を通るかだね。お年寄りはテレポートしてるよ。楽だからね。」ニコルおじさんは、この星には災害、事故、事件がないと教えてくれた。事前に災害がわかる上に、家は移動型で生きており、ピストルで人を撃とうとしても、全く作動しないらしい。事件もデータに残り、犯人もすぐにわかる。この星の強い意志で、命を奪うことは全くできないらしいのだ。そのため、ミサイルもピストルもあっても使えないので、大昔になくなったと話していた。「でもね、まだまだ、この星も進化しなきゃいけないんだよ。人は自分が一番かわいいんだよ。そこから、なかなか抜け出せないよ。でも、皆、本当の思いやりや優しさを持つために、この星の人々も努力しているんだ」ぴかりんとニャートスはおじさんの話を夜更けまで聞いていた。




