生神様2
一週間後、近所のおばさんが訪ねてきた。「先生がぜひ、あなたも連れて来なさいっておっしゃっているわ。」おばあさんは、「ごめんなさい。私の足は全然良くなってないの。信じられないわ。」おばさんは、「なおさら、視てもらうべきよ。霊視もできる方だし、行きましょう。」無理矢理おばあさんを車に乗せた。車は民家に着いた。宗教施設には見えず、民家をリフォームした感じである。先生は「よくいらしたわね。足の具合は良くなったでしょ?」おばあさんは言いにくそうに、「いえ、全く変わりません。」先生は顔色を変えて「あなたは信心が足りないわ。邪心があるの。純粋な気持ちがないと良くはならないわ。」と言い放った。おばあさんが、「帰ります」と言うと、「待ちなさい。まだまだ修行が足りないだけよ。一緒に祈りましょう。」と優しくなり、座るように命じた。ぴかりんは、ニコルおじさんに連絡した。おじさんは「その女は詐欺師だよ。取り巻きも全て詐欺師だ。近所のおばさんも騙されているのさ。美容整形をして顔を変えているが、その女は指名手配されている。すぐに警察に連絡しなさい。」ぴかりんは、こっそり、警察に電話した。大勢の信者と共に祈る女の家に警察は乗り込んできて、女は逮捕された。信者たちはパニックになった。しかし、女は手錠をされて連行されたのだった。取り巻きの側近と共に。




