真実
ぴかりんは、おばあさんの親友の暮らしていた部屋を捜索しようとしたが、すぐに別の入居者が入ってきており、半年前より入れ替わるように暮らしている。手紙を見せてもらったが、確かにテレビの裏に貯金のありかをメモに貼っていると書いている。テレビにはメモなどついてなかったらしい。不思議な話だにゃ、、ぴかりんはニコルおじさんに頼んで、当時の映像を見てもらう事にした。おじさんは、「テレビの裏にメモを張り付けているような様子はないな。それから、悪いけど、このおばあさんは手紙なんて書いていないよ。僕に見えるのは、このおばあさんの娘が通帳や印鑑を持ち出す姿だね。」ぴかりんは驚いた。ニコルおじさんは、「このおばあさんには嫁に行った娘と結婚してない息子がいるんだ。そして、この娘には借金があった。だから、母親のお金を全て生前につかいこんだんだよ。母親の承諾なくね。今回、こんな真似をしたのは、息子と母親の遺産についてもめているからだ。」「ひどい話ね」ぴかりんは心配するおばあさんがかわいそうになった。ある日、おばあさんの家に友人の息子さんが訪ねてきた。「姉が嘘を言っているんですよ。母は、生前に僕に話してくれました。姉が借金で苦しんでいるみたいだと。母は姉が相談してくれるのを待っていました。結果的には姉が盗んだんですが、母は知っていて黙っていたんです。何も知らない姉は、僕をごまかすために、あれこれ考えては、自作自演ですね」と話した。息子さんは、母は姉を助けるつもりだったんだと話した。おばあさんは「あの人らしいわね。」とポツリと言いました。




