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高岡さんと大罪さん  作者: つんくん
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2.神(笑)

2.神(笑)





オレと麗はなんとか家に着いた。

時刻はすでに午後9時を回っている。


銀「ただいまー」


麗「お邪魔しまーす」


玄関の扉を開け、オレたちは中に入る。


輪廻「おう、やっと帰って来たみたいやな!こんばんわ麗ちゃん!ちょい、うちまた暫く家開けるからよろしゅーな」


銀麗「「はい??」」


姉貴はドタバタと外出準備をしている。

なんでこの時間に?


銀「え、どっか行くのか?」


輪廻「親父らに呼ばれて東京までいかなあかんのや!」


銀「はぁ?!今から?!」


輪廻「今から!ほな!」


輪廻は玄関の扉を開け出て行ってしまった。

家には、オレと麗だけが取り残された。


銀「そんぬぁ」


麗「せっかく…銀の様子について聞こうとおもったのに…」


これじゃなんもわかんねえ。

悪魔のせいでオレが壊れちまったのか、どうなのか。


麗「もう、銀が未熟だから悪魔のせいかどうかわかんないのよ」


銀「うるへー」


オレは冷蔵庫を物色する。

適当な冷凍食品を取り出し、レンジにポイ。


麗「あんた料理しないわねえ」


銀「きらーい」


「少しは家事をしたらどうだ」


途端、窓から聞こえる声。

オレと麗が同時に声のするほうを見る。


そこには、明らかに怪しい黒マントがいた。


銀「ふ、不審者!!」


麗「警察!」


「待て貴様ら」


銀「待てんわ!」


麗がスマホを取り出し警察に電話しようとする。

しかし、黒マントはひょいとそれを奪った。


麗「あっ、盗られた!」


銀「窃盗だ!!」


「お前ら疲れるわ。いいから話を聞け!私は神だ!」


なんか言い出したこの人。

神って…。神って!!(爆笑)


銀「神っすか(爆笑)」


麗「これは痛い(爆笑)」


「………」


だっておま、神ってファンタジーかよ!!

しかも自ら神を名乗るとはなかなかやりおる奴だわ。


「エクソシストが神を否定するのか」


銀「あ」


エクソシストは悪魔祓い。

そして、神に遣える者。

やべ、冒涜しちまった。


「あーあ、バカめ。だから貴様は一生未熟なんだよ」


銀「うざっ、いきなり調子こき始めやがったこいつ」


麗「聞こえる音量で悪口言いましょう」


「やめろ神でも心折れるんだぞ」


自称神の黒マントは咳払いを一つし、気を取り直す。


「とりあえず自己紹介といこうか。私はA。さっきも言ったが神だ」


銀「あ、高岡 銀です」


麗「津出 麗です」


A「知っている」


なんで?

オレはお前を知らないのに。

あ、ストーカーかこいつ。


銀「通報します」


A「だから話聞けや。私は神なんだから何でも知ってるんだ」


銀「神って証拠見せてくれよ」


A「証拠?わかった」


そういうと、Aは手を上げる。

その瞬間、辺りが真っ白に輝いた。

光が消えた時、いつの間にかAの手にはでけぇ本が。


A「これにはこの世界に生きるもの全ての情報が書かれている。まぁ人間限定だがな」


Aはぱらぱらとページを捲る。

そしてとあるページで捲る手を止めた。

そのページには、オレのことが書かれていた。


銀「うっわ!氏名住所生年月日電話番号、ほかにも個人情報が書いてやがる!!」


麗「好きな天気から嫌いなおかずまで書いてるわよ」


A「な?これで信じただろ」


銀「これ落としたら終わりじゃん」


A「この本は私が触れている時しか出てこん。安心しろ」


麗「よかったわ」


Aは、本を投げてそれを消す。

すげぇ、やっぱ神なんかな。


A「どうだ、信じただろ」


銀「まぁまぁ信じた」


A「全部信じろや」


麗「まあまあ、そんなことよりAは何の用で来たのよ」


麗がいつの間にか出来上がっていた冷凍食品を皿に移し替える。

海老ピラフいいよな。


A「ああ、こいつに起こっている異変について教えてやろうと思ってな」


Aが俺を指差す。

え、まさか知ってるのか?!


A「私はずっと今日の貴様を見ていたのだからな」


銀(やっぱこの黒マントストーカーじゃん)「教えてくれ!」


A「いいだろう」


オレと麗は夜ご飯の準備を終え、席に座る。

Aもオレの隣に座った。


A「今日一日、貴様はおかしくなっただろう」


銀「ああ、主観的にはそう思わなかったけど…」


麗「客観的に見ておかしかったわね」


A「どうおかしかったんだ」


Aが麗のほうを見て尋ねる。

麗は水を飲んで海老ピラフを流し込み、そして答えた。


麗「ええ。簡単に言えば…。

セクハラがひどい、

リア充に妬きまくり、

めっちゃ大食らいになった、

怠そうにバスの中で寝てた、

急に怒り出した、

ゲーセンの景品全部自分のものって言い出した、

謎の自信過剰になった」


俺に起こった七つの異変を、麗が淡々と上げて行く。

それを聞いたAは、喉の奥でくっくっ、と笑う。


A「あいつら…だいぶ遊んだな…」


あいつら?

誰のことだろうか、オレと麗は訝しげにAを見る。


A「貴様ら、何も気がついてなかったのか?」


銀「え?」


A「銀がそれぞれおかしくなったとき、何か…いや、誰かがいただろう。明らかに普通じゃないのが」


普通じゃないのが…?

余計わからない、俺は首を傾げる。


A「思い出せ、高岡 銀。

貴様かおかしくなる前に、そいつらと目があったはずだ」


目が、あった…。

俺と目があった…色。

青、赤、白銀、黒、黄、紫。


まさか。


銀「あいつら…?!」


オレはがたり、と椅子から立ち上がる。


そうか、あいつらか…!!

なんで気がつかなかったんだ!

"目があった"んじゃなくて明らかに"目を合わせて来た"んだ!!


A「ようやく気がついたみたいだな」


麗「え、なに誰よ?!」


銀「あいつらだよっ、あいつら!」


この一日を通して、オレと故意に目を合わせて来た6人。

覚えてる、それ以外だと姉貴と麗と薫だけしかいない…!

店員とか運転手とかは目合わなかったし!!

もちろんバイト中はお客さんや店長、同僚先輩後輩と目があったりするが、それはむしろオレから合わせている。

それに、その6人と目を合わせた直後にオレがとった言動がおかしいと言われているような…。


麗「だから誰のことよ?」


銀「今日出会ったやつら!

ファミレスの女の子とか、

カレー屋の大食いメガネとか、

バスで薫に10円貰った奴とか、

ゲーセンのヤンキーとチャラ男とか、

チョーカー落としてった人とか!」


オレが今日出会った中で最も印象に残った連中を上げる。

麗は少し固まった後、思い出したように手を叩いた。


麗「あっ、あー!いたわねなんかそんな人ら!ファミレスの女の子はあんま見てないからわかんないけど」


Aはぱちぱち、と軽い拍手をする。

よく思い出しました、と言わんばかりだ。


A「そうだ、そいつらがお前を狂わせた」


銀(オレのこと『貴様』か『お前』のどっちかで統一したらいいのに)


オレの思考など露知らず、Aは話を続ける。


A「貴様らは"七つの大罪"を知っているか?」


七つの大罪…。

そんな有名なもの、いくらオレでも知らないわけがない。

なんせあれは、悪魔学にも関係があるのだから。


銀「んなもん知ってるっつーの」


A「ほう。ならその七つを上げてみろ」


オレをバカにしてんのか?

答えられるわそれくらい。


銀「遺伝子改造

人体実験

環境汚染

社会的不公正

貧困

過度な裕福さ

麻薬中毒


だろ」


A「」


銀「そんなよぉ、2008年にローマ教皇庁が制定したやつ知らねえわけねえだろ」


ったく、オレを誰だと思ってんだ。

てか誰でも知ってるだろこんなこと。


A「いや…うん、まぁ、間違ってないが…」


麗「何よ?なんか文句あんの?」


A「いや、お前もそっちと思ってたの?」


Aがなに言いたいかさっぱりわからん。

こいつもしかして自分から言っておきながら七つの大罪知らねーんじゃねーの。


A「いや、私としてはできればローマ教皇庁が制定したものではなく、グレゴリウス1世が仕上げたほうを言って欲しかったんだが」


銀「グレゴリウス1世って誰」


A「は?おま、お…えぇ?マジか…。お前本当はエクソシストじゃないだろ…」


銀「失礼な!!」


関係ないけど姉貴にオレのIQは83ぐらいって言われたことがある。

バカにされたのかと思ったら、真顔どころか本気で心配そうな顔で言われたから多分本当なんだろう。

関係ないけどね。


麗「アタシも知らないわよ。グレゴリウス1世が誰かは知ってるけど」


A「本当かー?」


麗「6世紀のローマ教皇でしょ?」


A「いや、まぁそうだが…」


Aがわざとらしく大きなため息をつく。

マントで隠れて顔は口元しか見えないが、多分眉間にシワが寄ってると思う。


A「本当に知らないのか?」


銀「だから知らんって」


A「じゃあ教えてやる。普通エクソシストは知ってると思ったんだが…」


失礼なやつだ。

エクソシスト全員が昔の七つの大罪知ってると思ったら大間違いだぞ!!

そう言ってやりたかったが我慢。


A「はい。元々は七つの大罪は八つの枢要罪と言われるものから始まりました。」


Aが途端に先生のような口調で話す。

まさかこの歳になって勉強を受けることになるとは。

ところで眠い。


麗「あっ!それ知ってるわよ!」


A「え?」


麗「八つの枢要罪でしょ?

厳しさの順で言うなら

暴食、色欲、強欲、憂鬱、憤怒、怠惰、虚飾、傲慢

よね?確か4世紀のエジプトの修道士、エヴァグリオス・ポンティコスの著作に…」


A「お前それ知ってんのになんで七つの大罪知らないんだよ!!お前は5世紀までしか生きてなかったのか?!まだそっちより七つの大罪のが知名度濃いわ」


銀「おい!八つあるじゃねぇか!七つじゃないじゃん!」


A「お前私の話聞いてなかったろ」


銀「ちょっと寝てた」


A「私、話始めに言ったんだがな。お前最初からちょっと寝てたってことじゃねえか」


オレは難しい話は嫌いだ。

出来れば三行で終わらせて欲しい。


銀「三行で終わらせてくれる?」


A「私もそうしたいな、貴様らがたった三行で理解できる脳の持ち主ならそうしてる。だが生憎な事にこの説明にレポート用紙を一枚丸ごと埋めたとしても理解できない脳の持ち主だろお前ら、特にそこの銀髪」


銀「あ、またバカにした。いいから話し続けてくんない?」


A「後で殺す」


オレに脅迫したあと、Aは咳払いをする。


A「あーまぁとりあえず、その八つの枢要罪を改正してできたのが七つの大罪。罪の重さも順番が変わった。

その七つを厳しい順に言うと


"傲慢"


"憤怒"


"嫉妬"


"怠惰"


"強欲"


"暴食"


"色欲"


の七つだ。」



銀「へーなんかかっこええ」


麗「…!!あっ、あーー!!」


急に麗が椅子から立ち上がり叫ぶ。

びびった。


A「なんだよ」


銀「どうした急に…」


麗「ほら、当てはまるのよ!!今日のあんたと七つのなんとか!」


銀「え?そうなん?」


麗「そうよ!

セクハラは"色欲"!

リア充に対しては"嫉妬"!

昼ご飯めっちゃ食べたのは"暴食"!

バス内で怠そうだったのは"怠惰"!

突然キレたのは"憤怒"!

全部欲しがったのは"強欲"!

最後の自信過剰は"傲慢"!」


銀「!!」


オレははっと気がつく。

Aがニヤリと笑った。


銀「そうか…そうだったのか…」


A「そういうことだ。つまり、貴様と目があったあいつらが貴様を…」


銀「オレは生まれながらにして七つのなんとかを背負っていたのか…!!」


A「うわ」


オレはショックで椅子から離れorzの状態になる。

両膝と両手を床に付けた体制だ。

だって、オレは悪魔を払うエクソシスト。

それなのに、七つのなんとかという悪いことを背負って生まれたなんて…!!


A「殺意の波動が出て来そう」


麗「まあまあ落ち着きなさいよ銀。で、Aは結局何が言いたいの?」


A「えぇ…?ま、まあいい。そいつの完全勘違いはさておいて、要は銀と目があったそいつらは悪魔憑きで、銀に大罪の能力を使ったってことだ」


麗「はぁ?!それをもっと早く言いなさいよ!!」


A「誰のせいですかね」


麗「銀、聞いた?!あの怪しかった連中、悪魔憑きですって!!」


銀「え?何が?」


話を全く聞いてなかったオレ。

餅?


銀「餅が何だよ」


麗「餅なんて一言も言ってないわよ!だからあんたと目があった奴らは悪魔憑きだったっつってんのよクソッタレが!!」


A「お前と話すの疲れるwww」


悪魔憑き?

悪魔憑き…。


銀「は?!そうなの?!ぜんっぜん気がつかなかった!!」


まさかこんな時に悪魔憑きが…!

今まで悪魔憑きがオレに接触することはなかった。

何故なら、オレがあまりにも未熟すぎて、エクソシストではなくただの人間と思われたからだ。

エクソシストには聖力(せいりょく)というものがあり、それが高いほどエクソシストとしての能力も高い。

しかし、オレのは本当に微弱なもの。

100を完全とするなら、オレは2,3ぐらい。

しかし、まさかまさかそんなオレに能力まで使ってくる悪魔憑きが…!


悪魔が人間に憑くのは、その人間の負の力の強さに惹かれるからだ。

絶望、苦痛、怨恨…。

他にもいろいろな負の力は存在するが、その力が強ければ強いほど悪魔に()かれやすい。


普段悪魔は魔界の門を開けては勝手に人間界をうろつき、その負の力が強い人間を探している。(もちろん、憑く前にエクソシストに見つかり退治されることもあるが)

しかし、人間の負の力が尋常でないくらい強いと、逆にその力に悪魔が引き寄せられることもあるらしい。

その引き寄せられた悪魔そのものが強ければ強いほど、その人間の負の感情は凄まじいものになる。

もはやその人間は正の感情を生まれてから一度も感じたことがないっつってもおかしくないほどの。


…って姉貴が言ってたのを思い出す。


麗「あんたが気がつかなかったってことは、相当強い悪魔が憑いてるってことよ!!そいつら!」


銀「マジかよっ!」


マジ最悪じゃん!

じゃあ、あの6人は相当の負の感情の持ち主だぞ…!!

…って、待てよ?


銀「なあA」


A「なんだ」


銀「七つのなんとかってのは、悪魔なのか?」


A「そうだな。ある意味ではそうだ」


銀「で、オレは七つのなんちゃらを味わわされた」


A「ああ」


銀「でも、オレは6人しか心当たりがない。あと一人はいねえぞ?」


そうだ。

七つのなんとか=七人の悪魔憑きがいるはず。

しかし、後一人足りない。

誰かが二つ兼用してんのか?


A「いるだろ、いつもいつも」


銀「?」


A「まあ、いずれわかる」


いつもいる?

いつも一緒…に…。


銀「お前か麗ー!」


麗「んなわけ、ないでしょ!!」


「んなわけ」で麗にチョップをかまされた後、「ないでしょ」でバックチョークをかまされる。

今のオレは白目剥いて泡吹いてるだろう。


麗「まったく、疑わないでよ!」


銀「うげっ、げへっ…あー、死んだばあちゃんの親戚の従兄弟の隣人が見えた」


ようやく解放され、オレは噎せる。

どうやら麗じゃないっぽい。


A「どうせわかるんだ。急ぐことはないだろ」


銀「いや急ぐよ!だって悪魔憑きだぞ!しかも七人もいやがる!!さらにはそのどれもが強い悪魔が憑いてるんだ!!はやく祓ってやらないとあの取り憑かれてる人たちが可哀想だ…!!」


オレは唇を噛みしめる。

悔しい。

こんな綺麗事を言ってても、オレには低級悪魔を祓う力さえないんだ。

オレが悔しんでいると、Aはくすくすと笑う。


銀「何がおかしい?」


A「いやいや…綺麗事を言っていると思ってな…」


わかってる。

今のオレでは助けられないことぐらい。

だからこそ余計に悔しい。

オレは何も言い返せずにうつむく。

しかし、Aが言いたいのはそういうことではないようだった。


A「もし、その人間が望んでいたら?」


銀「は?」


望んで?

一体どう言うことなんだろうか。


A「だから、その取り憑かれてる人間が悪魔といることを望んだらどうするんだ」


銀「……」


こいつ何言ってんだ?

人間が悪魔に取り憑かれることを望むだなんて…。

取り憑かれるってことは、自分の身体を好きに使われるんだ。

そして段々と生気を吸われ、いずれ死ぬ。

そんなことを望むやつが…。


銀「いて、たまるかよ…」


オレは吐き捨てたように言う。

エクソシストがそれを肯定してはいけない気がするから。

Aは腕を組み、ため息をつく。


A「まぁいい。せいぜい頑張ることだな」


がたりと椅子から立ち上がるA。


銀「が、頑張るって…。お前神なんだろ?だったら助ける方法ぐらいさぁ…」


A「神の仕事は見守ることだ。あと遊ぶこと」


麗「遊ぶってあんた」


A「じゃ、私を楽しませてくれよ、お二人さん」


Aはそう言うと、ふっ、と消えてしまった。

取り残されたオレと麗。


麗「あの神さっきお二人さんって言ったわよね」


銀「ああ、言ったな」


麗「え、アタシ関係なくない?」


銀「冷たいこと言うなよ、オレら親友ぢゃん?手伝ってよ」


麗「ち、に濁点つけるなムカつく」


ばしっ、と頭をはたかれた。

痛いわー流石暴力女。


麗「ったく、仕方ないわね…。なんかあったら全部あんたのせいだからね」


銀「麗…」


麗「いい?本当に仕方なくなんだからね!あんたが心配とかそんなんじゃないんだからね!!」


銀「はいはい」


麗は顔を赤くして言う。

麗は昔っからこう言うやつなんだ。

ツンデレ。


銀「さーて…取り敢えず寝るわ…」


麗「アタシ家に帰るわ」


銀「ういっす。今日は色々ありがとな!」


麗「いいえー。じゃね」


銀「ばーい」


麗は玄関から出て行き、この家にはオレ1人となってしまった。

オレは食器を黙々と片付ける。


銀(このこと姉貴に言った方がいいよな…)


食器を簡単に流し、洗浄機にぶちこんだあとにオレはスマホを取り出す。



電 池 切 れ 。



銀「ちくしょーー!!!」


オレはスマホを床に叩きつけたい感情を抑え、充電するためにも自室へ戻ることにしたのだった。








第二話 完


次回予告!!


銀「お前らが七つのなんとか…!」


麗「敵ね」


「いいや、我々は敵ではない」

「むしろ正義の味方だ!」

「正義を脅かすものを容赦しない!」

「そう、我々は」

「正義を滅ぼし悪を倒す!」


「大罪せんt…え?」

「え?」


次回、「言い間違えによる同士討ち」



※この次回予告は虚偽というオリジナル大罪の1人の仕業なのでフィクションですが、そもそも虚偽なんて人いませんし誰だこいつ

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