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ぼやき

作者: 鰐澤作智

本日も男は眠い目を擦りながら齷齪あくせく働いている。

無論明日も、明後日も、一年後も同じ様な日を過ごすと断言しておこう。

流れる日付一つ々々には、同じものは一つも無い。

しかし、男はその違う日々の中で、まったく同じ生活をしている。

人もまた、一人々々違う事情を抱えてるものだが、男には大した事情も無く、ただ時の流れに身を任せたため、このような味の無い人生を歩んでいるのだ。

決して罪ではないのだから、誹謗していると勘違いしないで欲しい。

このような人は幾人も居る。

彼らを冒涜する気は更々無い、むしろ尊敬に値する。

だが正直な話をすると悲観的な眼で見ている。

これは、逃れようの無い深層心理であって、変えられないのだから勘弁して欲しい。

大企業は、多くの人の人生を無駄にして花を咲かせる。

そして開花状態を維持するため、余計な葉を切るのだ。

物価が上がり、肥料の値段が高騰すれば、肥料を扱う企業に単価を落とせと無茶苦茶言う。

蜜を代価に花粉を運んでくれる蜜蜂には、運搬費用を落とせと無茶苦茶言う。

こうやって、様々な犠牲の末、開花状態を維持するのだ。

花を維持するには金が掛るが、本来花とは、枯れ、芽吹き、蕾を膨らませ、咲く物。

行雲流水の如く自然の成り行きなのだがね。

右肩上がれば下るも自然、諦めて欲しいものだ。

いくら大企業様と言えども、自然には勝てまい。

流れに身を任すもまた賢明な歩み方だとつくづく思う。

それこそ、川流れの達人、この河童めを参酌していただきたい。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  自分が普段読んでいる物にはない、新しい感覚がありました。  文章を読み続けていたいとも思えました。面白かったです。   [一言]  いやぁ、自分には絶対に書けない文章です。本当にうらやま…
[良い点] 独特な感覚で面白い!! [一言] とても良かったと思います。僕は好きですね。この作品。
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