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それでも俺は  作者: 有馬五十鈴
一章 始まりの街
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それでも俺は戦い続ける

 始まりの街を襲った少女連続誘拐事件、そしてその事件が解決したタイミングで出現したあのブラックゴーレムの騒動から三日後の朝、俺とバルは始まりの街の出口の方へ歩いていた。


「そろそろ出口だが忘れもんはないな?」


「うむ。一つ心残りはあるのじゃがのう。まあいつまでもここにおる訳にはいかぬしな。今日の朝出発することは二日前には決まっておった事じゃしの」


 そうだ。

 俺らはいつまでもここにいるわけにはいかない。

 俺らの目的はこの世界から元の世界に帰ることなんだから。

 そのためにはこの世界にいる魔王らを全て倒さなければならない。


 だから俺らはこの始まりの街から旅立つ。

 ここで仲が良くなった奴らと別れるのは少し寂しいが、これも仕方のないことだろう。






 俺らがブラックゴーレムを倒した後、街の中は祝勝ムード一色に染まった。

 その結果、宿で食うはずだった朝メシ兼昼メシは祝勝会という名前に変更され、街全体規模で飲めや騒げやの大宴会となった。

 俺とバルは酒とか飲まなかったが、他の連中は皆飲んでて、ブラックゴーレム討伐で手柄を立てた俺にしつこく絡んできたりするからとてもウザかった。その絡んでくる奴らの中にはこの街の領主だというおっさんもいた。そいつは是非この街の騎士団に入ってくれと俺とバルに頼んできていたが丁重にお断りさせてもらった。そういうのは他所でやってくれ。

 そんな宴会中バルの隣にはレイナがベッタリと張り付いていたりした。傍目から眺めてる分には微笑ましいもんだがバルからしたらどうだったかは知らない。まあ拒否ってなかったからバル的にはオーケーなんだろう。どことなくレイナの顔がほんのり赤かったがアイツもしかして酒とかちゃっかり飲んでたんじゃねえのか?


 そしてその宴会が終わった次の日、俺とバルは誘拐犯共に拉致されていた少女らの家に訪問した。宴会の席で少女らの家族が俺らに是非お礼がしたいと言って聞かなかったからだ。

 訪問した時、少女らはまだ元気を取り戻しきれていなかった印象だったが、俺の顔を見ると途端に感謝の言葉を何度もかけてきた。

 少女らの家族にもまた何度も感謝され、それぞれの家ならではのお礼も貰った。


 しばらくしたら旅立つということを話したパン屋からは保存の利くパン等を中心に大量に貰ったし、酒場の家からはその酒場で最高級の銘酒だという物を数本貰った。

 パンはありがたいが酒を貰ってもしょうがないので、1本を残して他はまだ宴会気分の宿の連中に振舞った。残した1本は何かに使えないかと思い残しておく。アイテムボックスの容量はまだまだあるしな。つか底が見えねえ。

 そして防具屋からは俺の分の最高装備一式を貰った。これが一番ありがたい。バルの分もあったが既に最高装備を持っているということで辞退していた。


 そんな感じで被害者宅に訪問するために外を歩いていると、なにやら俺らの話をしているプレイヤー連中をよく見かけた。

 なんでもあの戦いでの功労者に二つ名を授けるとかなんとか。


 そんな連中が勝手に話し合った結果、バルには『鉄壁』とかいうカッチョイイ二つ名で呼ばれるようになった。

 あのゴーレム相手に一歩も引かず、最後まで進攻を阻止し続けたからそんな二つ名なんだとか。

 そう呼ばれるバル本人も満更でもないといった風だった。まあそういうのがカッコイイと思う年頃なんだろう。


 ちなみに俺の二つ名はまだ決まっていないらしい。

 一応候補のようなものはあるらしいが、一部では『貢げの人』とか散々な呼ばれようだった。

 俺の活躍はそこじゃねえだろ。



 それとこの三日間で変わった重要な事が一つある。俺のメインの攻撃手段が石袋から弓に変わったことだ。

 あのブラックゴーレムを倒した時獲得した経験値で、俺とバルのレベルは一気にレベル10にまで上がったわけだが、その後で何気なくアイテムボックスの中身を見ると、なぜかこの弓が入っていた。

 多分ゴーレムを倒した時に撃破ボーナス的なものがあったんだろう。なぜ弓なのかという疑問もあったがおそらく俺が遠距離攻撃ばっかりしてたからだろうととりあえず納得しておく。

 そしてその弓を調べると俺にとってはかなりの反則性能を秘めた武器であることが判明した。


 『必中の弓 武器スキル(絶対命中、ロックオン) 耐久度10000』


 この武器スキルというのを見た瞬間、俺はいてもたってもいられずにバルを引き連れて武器屋で売られていた木の矢を買い、街の外に飛び出した。

 そしてモンスターに矢を射ってみると、弓を扱った経験は今までなかったから目標より右にそれたものの、その目標から外れそうになっていた矢が風もないのに左に曲がってモンスターに風穴を空けていた。

 この結果に俺とバルは驚いて、その後もこの弓の性能を調べるためにしばらく狩りを行った。 


 そしてその狩りでわかったことは、どうやらこの弓で矢を射ると絶対に1回で命中するということだった。

 それは石袋の時の様に下手な鉄砲数打ちゃ当たるという戦法を使わざるをえなかった、あの命中してもすり抜けるという現象が起きないということだ。

 これがつまりは武器スキルの絶対命中なんだろう。


 また、ロックオンの方は標的へと向かう矢が多少それても当たるように矢の軌道を修正する武器スキルだと推測できた。

 ただこのスキルもいつでも使えるというわけではないらしく、1回矢を放つと10秒くらい間をおかないといけないようだ。

 そのことに気付いたのはモンスターが二匹同時に出てきた時で、一匹目に弓を放った後すぐさま次を放ったら標的から大きく外れたところに飛んで矢が当たらなかったということがあり、何度か試す内に大体10秒おかないと武器スキルが発動しないことがわかった。

 まあそれでもかなり強い武器である事に変わりはないんだけどな。


 この二つの武器スキルのおかげで俺はこの辺のモンスターを遠距離から一発で屠ることができるようになった。

 これによって俺は晴れて石袋から卒業する運びとなった。

 正直俺にとってドンピシャな装備なだけに、何か作為的なものが働いているんじゃないかと疑いたくなるが、これで戦いが楽になるのだから俺にとってはどうでもいいとそれ以上の思考を放棄した。そんなこと考えても答えなんて出ないだろうしな。


 ちなみにブラックゴーレム戦で見せた俺の戦い方が始まりの街にいるプレイヤーに注目され、石袋戦術については皆が知る情報となった。流石にあれだけの人数を前にして使って知られないほうがおかしいわな。

 中にはこの方法を更に発展できないかと試行錯誤している連中も出てきたらしい。

 まあ石袋戦術は別に俺の専売特許にするわけでもなし、この弓が入ったおかげでもはや知られても痛くもかゆくもないから、知識が広まることに関しては気にしないけどな。



 そして最後に俺が出会った奴らについてだ。

 宿屋のガントとナターシャさんには朝宿を出る時に別れの挨拶を済ませてきた。

 二人とも俺らが出て行くことに寂しいといってくれたが引き止めるようなことはしなかった。

 ただまたこの街に着たら俺達の宿に泊まりにこいとガントからは言われた。

 あれでも宿屋を経営している夫婦だからな。客と別れる事に対していちいち何かを思っていたら商売続けられねえわな。

 それなりに親しくはなっていたが、別れる時はそんなもんだろう。


 武器屋の店長にも昨日矢を買うついでに挨拶をした。

 その際とって置いてもらえるよう頼んでおいたレイピアについてもキャンセルしてもらった。

 それと防具屋の姉妹を助けたことに関しても感謝された。

 なんでも武器屋の店長と防具屋の店長は兄弟なんだとか。まあそれはどうでもいい話か。


 あと昨日の夕方、騎士団風の男が宿にやってきて事情聴取をされた。

 そこでついでに聞いた話だが、その男の話によれば、あの教会跡地にあった地下はブラックゴーレムが出現したせいで完全に埋もれてしまったそうだ。

 それによって地下室にいた残りの誘拐犯は全員生き埋めになったとして死亡という扱いなったらしい。

 あいつらが助かっちゃいないだろうとは薄々思っていた。だが俺はあいつらに対して特にどうこう気に病むという気はない。俺が気絶させてその場に放置したわけだから俺にも非があると言われればあるのだが、それでいちいち心を痛めていたらやってられない。

 あんなところから魔王が出るとか予想できるか。だからあいつらはただ運が悪かったとだけ思っておく。あんないかにも怪しげな場所を根城にしていたあいつらにも非はあるしな。

 ちなみにこれは完全に余談だが、あの噴水近くで巡回していた時、追い剥ぎ軍団が入院中の目撃者の証言と酷似していたため、そいつらの方に監視のリソースを割いていたのだとか。

 そのせいでレイナが攫われるような巡回の穴ができてしまったのなら、あいつらとことん俺らに邪魔ばかりしてたんだなと言ってやりたくなる。


 そしてそんな追い剥ぎ軍団にも街を歩いている時に会うつもりもなかったのに会ってしまった。

 あいつらはブラックゴーレム戦の第2ラウンドで前線に立って活躍したおかげで、チンピラから一転して一躍ヒーローとして持て囃されているのだとか。

 俺としてはなんでだよという気持ちで一杯であんま納得いかなかったが、俺と会った瞬間にあいつらは感謝の言葉とカツアゲしたことの謝罪をしてきたので俺は許すことにした。他のカツアゲ被害者については知らねえけど。

 それにあいつらが体張ってこの街を救ったのは事実だしな。これからはもう追い剥ぎはしないと俺に向かって誓っていたし、とりあえず真っ当にはなったんじゃねえか?

 そんなあいつらはまだしばらくはこの街に滞在するらしい。なんでも街の領主から是非この街の騎士団にとしつこく勧誘されていてどうするか迷っているのだとか。あのおっさん見境ないな。



 そして……






「本当に二人とも行っちゃうの……?」


「おう、俺らはやらなきゃいけねえことがあるからな」


「うむ……。世話になったのう、レイナ」


「うぅ……」


 俺らが街の出口に到着すると、レイナがそこで俺とバルを待っていた。

 宿屋では別れの挨拶ができなかったから心残りだったが、こっちにいたんだな。


 昨日の夜、俺とバルが街を出ることに関してレイナは強く引きとめてきていた。ずっとこの街にいてと懇願され、どうしても首を縦に振らない俺らにレイナは泣きついてきた。

 そこまで長い期間を一緒にいたわけでもなかったのだが、レイナは俺らに離れられたくないと思うほどに情を移してしまっていたようだった。これも誘拐犯がらみで色々あったせいかね。

 そして泣き続けても俺らは街を出て行くという決心をゆるがせなかったためにレイナは怒って自分の部屋に閉じこもってしまい、喧嘩別れのような形で別れてしまった。


 それからレイナとは会っていなかったが、どうやら俺らをここで朝早くから待ち伏せしていたようだ。


「その目的って絶対に果たさなきゃいけない事なの……?」


「うむ、そうじゃ。それを成さない限り、わしが本当に笑える日は来ないのじゃよ」


 レイナの問いかけにバルはそんな風に答えた。

 まあ確かにここが仮想空間ならここで笑っても現実世界の俺らは寝たきりのままだろう。ここが仮想なのかはもう俺にはわからなくなっているが。


 つか今の言葉はそういう意味を含んで言った言葉じゃないんだろうな。バルの気持ちがわかるわけじゃねえけど。多分バルは自分の兄が泣いているかもしれないから自分は帰るまで本心では笑えないと、そういう思いで言ったんだと思う。


 もしかしたら違うかもしれねえけどな。でもそう考えているほうがバルらしい。

 この責任感だけは人一倍持っていて誰かのために必死になるバルなら。


「……ここにいたらバルちゃんは笑えないの? 私、バルちゃんたちがこの街に残ってくれるならバルちゃんたちが笑えるように毎日頑張るよ!?」


「……すまぬ」


「バルちゃん……」


 バルがこの街にいられないことを謝罪するとレイナは瞳に涙を滲ませていく。


「やだ……やだよう。折角仲良くなれたのにお別れなんて……バルちゃんは私とわかれても平気なの!?」


「そんなことはない。わしだって寂しく思っておる」


「だったら!」


「それでもわしらはこの街から出て行く。本当にすまぬ」


「そんな……」


 バルの言葉にレイナはもはや引き止めることはできないことを悟ったのだろう。その場でしくしくと泣き始める。


「……それじゃあ……今度はいつ会える? この街には今度、いつ来てくれるの? バルちゃんたちの目的が叶った時には帰ってきてくれる?」


「…………」


 バルは何も言えない。俺もこの問いには答えられない。

 なぜなら俺らがこの街を出発したら……多分二度と戻ってこないからだ。


 俺らの目的は大魔王を倒してこの世界に平和をもたらすこと。そしてそれによって元の世界に帰る事なのだから。

 俺らの目的が果たされるイコールこの世界とのお別れを意味している。

 だからここで安易にまた会えるだのと口に出すことはできない。


 だから……ここで一生のお別れをする必要がある。


「レイナ……わしらがここに戻ってくることは多分二度とないじゃろう」


「そ、んな……」


「本当にすまぬ。しかしわしはお主に嘘をつきとうない。だから正直に話すぞい」


「いやだ……いやだよう……だってそれって……もうバルちゃんたちと会えないって事でしょう?」


「……うむ」


 バルの言葉にレイナは泣き顔を更にくしゃくしゃに歪ませていく。


「いやだ……いやだ! やっぱりここにいて! 出ていっちゃうなんて絶対やだ!」


「すまぬ……うぅ」


「あやまらないで! あやまらないでよう……」


 レイナはすでに号泣寸前だがバルもバルで兜の中で泣いているのか涙声になりつつある。


「せっかく……せっかく友達になれたのに……こんな簡単にもう会えなくなるなんて私、いやだよ……」


「レイナ……」


 バルは泣き崩れてしゃがみこんだレイナの傍に寄って目線が合うようにしゃがむと、今まで被っていた兜をそっと外し、バルとレイナは見詰め合う形になった。


 バルの顔もレイナに負けず劣らずの涙でぐしゃぐしゃな顔で、両目から涙が零れ落ちていた。


 やっぱりバルもバルでレイナに情を移しちまってたようだ。

 実際のところバルとレイナが一緒にいた期間なんて大したことない。

 日数でいうなら1週間程度のもんだ。


 だがそれでも関係ないといわんばかりに二人は泣いている。

 きっと俺のいない間も友情を育んでいたんだろう。バルとレイナは宴会後もべったりだった。寝泊りも昨日以外は一緒だった。だからもはやこいつらにとって、お互いはもうかけがえのない友達なんだ。

 とりあえず今は二人だけの世界でいさせてやろう。


「レイナ……私もあなたと別れるのは……つらい……。でもこれは本当に……仕方のないことなの……」


「バルちゃん……」


「この街から出たら……多分もう二度と……あなたとは会えない……それでも私は……この街から出るね……」


「う……うぅぅぅぅ……うわあああああああああん!」


 バルとレイナは互いに互いを抱きしめあいながら泣き始めた。


「……それでも忘れないから……この街には私の一番の友達がいるってこと……絶対忘れないから……」


「バルちゃん……」


「だから……レイナも私の事忘れないでいてくれると嬉しいな」


「! うん……! うん! 私も忘れないよ! だってバルちゃんは私の親友だもん!」


「親友……そうだね。私達、親友だね!」


「うん!」


 二人はそう言うと互いに笑顔を見せ付けあった。


「わかった。私、バルちゃんの事、絶対忘れない。寂しくてもバルちゃんを思い出して元気だすよ!」


「私も寂しい時はレイナを思い出して、こんな親友が私にはいるんだって元気出すね!」


「うん! 絶対忘れちゃダメだからね! バルちゃん!」


「うん! あなたも絶対忘れちゃダメよ! レイナ!」


 二人はそう言うと再び強く抱きしめ合った。

 まるでこの別れを一生忘れないものにしようとするかのように。






「なあ。なんだったらたまにはあの街に戻ってもいいんじゃねえか?」


「いや、それはよくないじゃろう。そんなことをしていたら魔王討伐が遅くなるやもしれぬし……元の世界に帰る決心が鈍る」


「そうか」


 俺とバルは始まりの街を離れて草原を歩いている。

 バルはいつも通り兜を被っているが若干鼻声になっている。


「のうリュウよ。前にお主はレイナがNPCではないと叫んでおったが……本当にレイナはゲームに出てくるただのNPCではないのかのう?」


「あ? そんなのてめえが決めろよ。俺が決めることじゃねえ」


 俺の言葉にバルはどこか納得したような雰囲気を漂わせ始める。


「そうか……そうじゃよな。大切なのはわしがどう思うかじゃ。うむ、お主、なかなか良い事を言うのう」 


「よせよ。俺は事実を言ったまでだぜ?」


 そうして俺はニヒルな笑みを意識して作ってバルの方を向いた。


 そうだ。

 レイナがNPCかNPCじゃないかなんて、そんなことは自分自身、バル自身で決めることだ。

 俺は人間だと思っているが、誘拐犯のようにNPCとして扱う奴らもいる。

 ようは人間の形をした奴を感情のある人と捉えるか、動く物体あるいは数字や労働力といったもので捉えるかの違いでしかない。

 今回は人と物の位置が逆転しているが、まあ本質は同じ事だ。


「さて、ではリュウよ。日が暮れる間には次の街に到着しようぞ! 急ぐからモタモタするでない!」


「へいへい」


「気のない返事じゃな。もうちょっとシャキッとせんと運に見放されるぞい?」


「わあったよ、やり直す。…………おう!!!」


 そして俺らは草原を歩み、次の街を目指して進んでいく。



 俺はユウ、てめえに置いていかれた。

 俺が戦えないという理由からてめえは俺を置いていった。


 あの時は悔しかった。

 あの時は悲しかった。

 あの時は辛かった。


 それからも俺は色々な目にあった。

 その時も悔しい事、悲しい事、辛い事はたくさんあった。


 それでも俺は、こうして立っている。

 それでも俺は戦っている。


 それでも俺は戦い続ける。


 なぜなら俺は戦わなくちゃいけねえからだ。

 元の世界で待つ陽菜の元へ戻るために、そして隣にいる小さな仲間を帰してやるために。そのために俺はこれからも戦い続ける。


 そんな目的があるから俺はこうして前を向いて歩き続ける。

 この先にどんな苦難が待ち構えていようとも俺は諦めない。



 だから待ってろよ、ユウ。

 すぐにてめえに追いついてやるからな!

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