ゲーム音痴を直してみせる!
初の投稿となります。
MMORPGの知識は持ち合わせておりません。
書きたくなって書きました。
温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
「NTO?」
「うん。私がハマってるゲームのこと」
またゲーマーの姉がよく分からないことを言ってきた。
俺はゲームなんか興味なく、いや興味がないんじゃない。
操作ができない。
操作ができないんです。
「あああああぁ!」
「どうしたの?急におっきな声張り上げて」
「あっごめん。なんでもない」
けど運動神経には自信あるぞ!帰宅部だけど!
姉が色々説明してきたことによると、NTOとは【Natural Talent Online】というものらしい。
たくさんの特徴を説明されたがそれは後々明かしていくことにしよう。
その特徴の中でも異質を放つものがあった。
痛 み を 感 じ る
これだ。
痛みというものは電気信号に変わりそれが神経を伝わり脳に届く。
脳に届いて初めて痛みなのだ。
(じゃあ脳に電気信号を送れば痛みを感じ取るのではないか?)
この発想によりこのゲームはできたそうだ。
NTOの最大の特徴は、脳にイメージを送ることによってそのゲームを体で感じることができるのだ。
夢
そう、睡眠の中で見る夢。
あの夢が鮮やかな映像となって見えるのだ。
そしてその中のセカイを体感できるのだ
脳が指令を出して体を動かすためコントローラーは脳と言えるのだろう。
「よくわからないけどすげえな」
「でしょでしょ!いいから弟くんもやってみなよ!まあそのためにはハードがいるんだけどね。弟くんお金あるんだしかえるでしょ?」
そういいながらハードを見せてきた。
いやにデカイ。
最新の技術を使うあまりどんどんデカくなったのか?
「ええっ!てか姉ちゃん金ないのにどうしたの!?てか発売は明日だって行ってたじゃん」
「私βテスターだもんっ」
「なんだよそれ・・・?」
姉はβテスターとやらに当選したのだと。
βテスターにはハード『sense』が送られてくる。
これらはゲームが正式稼動しても使えるそうで、βテスターはそのβテスト中に稼いだお金を引き継いでプレイできるのだ。
「それってズルくね?」
「運営さんに協力したお返しみたいなものだよ。うんうん」
「金は使わないでとってあるし買うか・・・」
「やった!じゃあ弟くん一緒にプレーしようよ!」
「いや、姉ちゃんに迷惑かけるといけないし一人でやるよ」
「別に迷惑じゃ・・・」
「ん?なに?」
「ううん!なんでもない!」
どうしたんだ姉ちゃん顔ブンブン振って。
「じゃあ明日買いに行ってくるよ」
こうして俺は姉のゴリ押しのもとNTOを買うことにした。
姉がこんなにも俺にゲームを薦めることはなかった。
「これは期待が持てそう・・・かもな」
ゲーム音痴は布団のなかで小さく微笑んだ。
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