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現実は物語の世界と遥かにかけ離れている。誰もが百も承知であるように現実世界では奇跡や偶然、ハッピ―エンドは滅多になく犯罪者は必ずニュ―スになるし、親友なんてもんは一生に一人か二人できるかできないか、仲間は裏切るし、車に引かれれば死ぬ。また、素敵なヒトと巡り合うなんてマンボウの子供が孵化する確立みたいに殆どないし、SF小説のように時間移動や瞬間移動、それに異次元に行くこともできない。そのことを考慮したうえでお読みください。

今宵我、汝に問う。

荷物を軽くして欲しいか?

頭を軽くして欲しいか?

亡き母に会いたいか?それとも父か?

故郷に帰りたいか?

答えぬば一生悔いることになるであろう。

汝、大切な物を残して。

さぁ、答えるがいい。――天邪鬼

現実は物語と遥かにかけ離れている。誰もが百も承知であるように、現実ではハッピ―エンドなど滅多になく、運よくよい仲間に巡り合うことなんてマンボウの子供が孵る確立と等しい。仲間は裏切るし、車に引かれれば死ぬ。また、瞬間移動はできないし、時間狂はできない。異次元にもいけない。死神などはいるはずもないし、妖精は存在しない。そんな夢のような世界は地球上何処に見ても無い。だから憧れるのだ。異次元――パラレルワ―ルドに。しかし、幾ら探しても彼らの存在する空間などあるはずもなく、物語への憧れは夢で終わる。私も実はその一人で、今でこそ七十歳の老人だが、昔は異次元に憧れる少年だった時があった。いつも私の身に物語のような事が起きないかと思っていたが、結局、見事にその儚い夢の出来事は起きなかったが、それは“夢”という形でつい最近、私の身に実現した。今、私がこれを執筆しているのは夢の中であって、その辺りのフィクションはどうにか許しを請いたい。でもp、この話は私が夢の中で見た真実で塗り固められている。多少、表現の違いはあるだろうが、それは私の文才力不足ということで受け取ってもらいたい。あと、言い忘れていたが、この話は現在進行中で起こっているものであり、私の肉体はもう、この世には無い。最後にもう、二度と現世ではいわれることはないし、この後二度と出てくることはないだろうけれども、名前を名乗っておこう。オストルド・ジャアンマン。ただのしがない爺さ。

では、私が語るにあたり、本来なら私がこの話の主人公である彼と出会った話からしたいものだが、残念なことに彼と私は殆ど会ったことがないので、この話の始まり――然り、ことの発端から始めたいと思う。私はもっと語りたいけれど、読んでいるヒトは飽きるだろう?なので、冗語はここまでにして、そろそろ始めるとしよう。

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