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黙々・恋姫†無双  作者: TAPEt
黙々
31/54

拠点フェイズ5 華琳・春蘭・秋蘭黙(闇)

今回は……なんともひでえ話です。

恐らく、これを書いてた時作者本人が酔っていたのではないかと思われます。

私の名前は夏侯淵、字は妙才、真名は秋蘭。


今私の前に繰り広げられている場面を簡潔に説明すると……


「ふふーん、さあ、一刀、早くこっちへ来なさい」

「!!……!!」『秋蘭お姉ちゃん助けてー』

「……ぁぁ…」

『秋蘭おねえちゃーん!』


……いや、簡潔に説明するのは無理がある。


話は張三姉妹を捕獲して陳留に帰ってきた頃に遡る



<pf>



「もう直ぐで到着するわね」

「……」


帰ってくる道で、北郷はずっと焦って周りを見回していた。

まるで他の人には見えない何かを探しているように。

華琳さまの話に反応せず、一刀ちゃんはずっとそうしていた。


「…北郷」

「!」


私は北郷の肩に手をつけた時、北郷はやっと私たちの方をみた。


「どうしたのだ、北郷?」

「……(にぱっ)」『何でもない。ちょっと疲れちゃっただけ』


最初は反応に迷った北郷は、直ぐにいつもの笑顔になってそう答えた。


「大丈夫なの?」

『大丈夫だよ。華琳お姉ちゃんは?』

「そう、今日は祝い事もあるし、私は春蘭と秋蘭と一緒に寝るつもりよ」

「…」『そ、そうなんだ。じゃあ、ボクは先に寝る』


ところで今更の話だが、北郷は華琳さまが私や姉者と「一緒に寝る」という言葉の意味を理解しているのだろうか。


「凪たちに行ったらどうかしら。あの子たちには賞金もあげたし、行ったら一緒に楽しめるでしょうよ」

「……(こくっ)」


ここまでは何の問題もなかったのだが……



・・・


・・




「それじゃあ、話は以上だ。との仰いなのです」

「…お腹空いた」


「……」


朝廷から(呼んでもないのに)官位を与えに来た何進の名代の連中のせいで、奴らが御殿から消えた後でも、華琳さまは無言のまま重い空気が続いた。

誰が見てもご立腹なお顔で…誰が髪一本触っただけ、いや近づいただけでも爆発しそうなご様子であった。


「……」

「……」

「……」

「……」

「「「……」」」


その中、全員の目が北郷に向ったことは、ある意味必然でもあったが、

子供にはあまりにもひどい思いだったかもしれない。



そして



「話し掛けないで!」

「ひぅっ!!」

「悪いけど、今声掛けられたらそのまま斬り殺してしまいそうなのよ……すこし黙っていて」

「華琳さま……」


うまいことを言うつもりはないですが、北郷が話をかけたことはありません。

それと、震えています。脚から力が抜けてしりもちついています。


「春蘭、秋蘭!閨に戻るわよ!気分がわるいったらありはしない!今日は朝まで呑み直すわよ!」

「はっ!」

「……はっ」


やれやれ……

後は凪たちに任せるしかないか。



<pf>



「……(こく、こく…)あぁっ!!あの肉屋……!」

「か、華琳さま、そんなにかぶかぶって呑まれると今朝……」

「今朝のことなんて考えてたらつぶれるほど呑めないわよ」


その後華琳さまは、それはもうすごい勢いで酒の樽を干していった。

酒に弱いというわけではないものの、あんなに呑み干しなさるほど強くもない。

あんな調子では春蘭さまでなければ心配になる。


が、今の私にもっと心配なのは……


「華琳さま」

「何、秋蘭。あなたも呑みなさい」

「あ、は……」


いや……私も少し呑んでからでなければ言えそうにない。


・・・


・・



酒の樽が二つ目までなくなってたところだった。


「…華琳さま」

「何かしら、秋蘭。先から言いたいことがあったようだけれど……酔わなければいえない話だったのかしら?」

「そんにゃはぁ……われわりぇたちが、華琳しゃまにいえないことがあるはじゅがありましぇーへん」


姉者は既につぶれていた。

ああ、ああなってしまった姉者はかわいいな……


っと、今はそういうところではなかったな……


「実は、先の一刀のことですが……あれは少しやりすぎたのではありませんか」


カーン


その時、華琳さまが持っていた杯が床に落ちて散り散りになってしまった。


「……しゅう、らん?」

「はっ」

「わたし……あまりくわしく覚えてないのだけど……あのとき一刀って」

「泣いていました」


カーン!


「か、かりんしゃま!?」


今回の音は、華琳さまが自分の頭を卓にぶつける音だった。


「そ、その後は…?」

「私はそのまま華琳さまの後を付いた故に詳しいことは……」

「………」


恐らく、華琳さまは今己のことを責められているのだろう。

だけど、実のことを言うとあの場で一刀を促した我々も同じほどの罪人だ。


………今夜はもっと酒が要りそうだ。



<pf>



「なんでーあの時私に触れるのよー!いくら一刀だといってもそれほどの空気の読めさ加減はあるでしょ!?」


自ら一刀にどれほどの衝撃を与えたか自覚なさった華琳さまは、その後ずっとそんなことを言いながら先よりも遥かに早い速度で酒を飲み干しておられた。

それが自分への罰だったのか、それともただ酒につぶれて忘れてしまいたかっただけだったのか、同じく呑む速度を上げた私には分かるほどの理性が残っていなかった。


だけど、これだけは言えた。

この場に北郷がいなくて本当によかった。

もし、北郷がここにいたら、華琳さまも私も、きっと暴走する。

何をどうするかって?

ふふっ、酔っ払った人に聞いても何の意味もないというものだ。


がらり


その時、突然戸を引く音がした。


「!誰だ!」


「……//////」

「ほ、北郷?!」

「一刀?」


ほんと、この子は私の字<妙才>に向いてる。


「……//////」

「か……かず、と?」


先言ったと思うが、もしここに北郷がいたら華琳さまは暴走なさるだろう。

ここに北郷がいなくて本当によかった。


…………

あ、そういえば、今ここには北郷がいる。

ということは……


「かずとーー!!」


華琳さまが暴走し始めた。


<pf>


「かずとー!」


華琳さまはいっぺんに北郷に駆け抜き、抱きついた。

いつもなら突然の行動に慌てる北郷だが何故か今は静かだ。


「ごめんね、ごめんね、一刀。おねえちゃんが悪かったよー」

「ぶーっ!!」


今の音は、姉者が華琳さまが自分のことを「おねえちゃん」と言いながら北郷の顔に自分の頬をすりすりさせるのを見て、鼻血を出して気絶したのである。

あのまま朝まで起きないだろう。というか起きるな、まぎらわしい。


でも、そこで予想以上のことが起きた。


「……//////<<ぎゅー>>」

「!!」


そしたら、北郷もまた華琳さまの首に両手を絡まって抱きつくのであった。


「ぅぅん………//////」


その時、私は気付いた。

ああ、北郷、この子も酔っ払っている。どっかで誰に酒を呑まれたのかは知らないけど酔っ払っている。


こんな光景はそう簡単に見れる場面ではなかった。

あの厳格な華琳さまが酔っている。酒を飲むはずがない北郷が酔っている。

滅多にあるはずがないこの二つの事件が同時に起こっていた。こんな場面をまたいつ見れるか、いや、もしかすると、これが最初で最後になるかもしれない。


と思っているところでも、北郷は華琳さまの膝に乗って、首を絡んで子動物のように首筋に頬を擦り付けていた。


「ちょっ、一刀、そこは……」

「……<<ちゅー>>」

「はぅん!♡」


吸っていた。

首筋にただすりすりしているかと思ったら、いつの間にか首筋に口を付けてちゅーちゅーって、まるで吸血鬼かのように、華琳さまの首筋を吸っていた。

先華琳さまを抜けて先に北郷を抱いていなかった自分を憎みたいほど羨ましかった。


「か、華琳さま、大丈夫ですか?不便でしたら私が代わりに……」

「い、いえ……だいじょ、ぶ…よ……」


さらりと言ってみたがダメだった。

北郷の方を見たが、ちっともこっちを向いてくれない。

どうやら酒のせいで退行しているようだ。華琳さまに抱きついたまま離れることもなく頬を擦り付けたり首や肩をすったりしている。


「<<ちゅーーーーー>>」

「はうん!」


こういったらなんだかいやらしく聞こえるかも知れないが、

華琳さまは完全に北郷に弄ばれていた。


「かずと、もう、それ、やめて、ゆるしてー」

「<<チューーーーー>>」

「あはーん♡」


そして、(ピーーーーーーー)




(※TINAMIだとここにニコニコ動画の削除動画のサムネに入る『視聴できません』の絵が立ちます)



どうも、さっちゃんです。

本日は黙々・恋姫無双をご覧になってくださって、ありがとうございます。

大変申し訳ありませんがこの先の秋蘭さんの解説は、この外史の趣旨を考えて大変不適切な表現を多量含めていたため、管理者の権限をもって削除しました。

これからも黙々・恋姫無双は一刀の純粋なかわいさを見せることを目標として頑張りたいと思いますので、どうか温かい目で見守ってください。


                         音楽 FUUさん




<pf>



そして、本日の朝

現在に至る。


『秋蘭お姉ちゃん助けてー』

「……ぁぁ…」


まだ二日酔いが……


『お姉ちゃーん』

「おねえちゃんならここにいるわよ、かずとー♡」


華琳さまは、まだ二日酔いとかそういう以前の問題であった。


「………ふがふが」


とにかく、姉者は可愛かった。











この外史はとても健全な外史の進み方を目指してます(キリッ

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