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黙々・恋姫†無双  作者: TAPEt
黙々
13/54

拠点フェイズ3 華琳黙

一刀ちゃんと寝ることには十分な注意が必要です。

一度一緒に寝てしまうとそれからは周期的に一緒に寝なければ禁断症状が起きます。皆さんも気をつけましょう(笑)

最近なんかですね。


「???」


一刀ちゃん、華琳さんと一緒に寝る日数減ってません?


「……」


あ、無視しないでくださいよ。


僕の質問に気付かない振りをしながら食卓に座る一刀ちゃん。


手に持ってるのは単なる卵かけ御飯です。


いや、だからですね。


「……(パチッ)」


頂きますじゃなくてですね……最近秋蘭のところでも寝るし、無理矢理桂花さんのところでも寝てますし、たまに季衣さんの昼寝に付き合う時もあるんですが、華琳さんと一緒に寝るのみたことないんですが、僕。


【さっちゃん、そんなに一々確認してたんだ。変態】


はい、はい。話逸らさないでください?


華琳さんと何かあったんですか?


「……」


………


【何でここには納豆がないのかな】


そろそろ僕怒りますよ?



<pf>



「………」


政務中の華琳さん。


大真面目です。


「………」


がらり


「はっ!」


「華琳さま」


「…あ、桂花だったの」


一瞬、戸が開けるのを見て顔が明るくなってた華琳さんですが、相手を確認していつもの顔に戻ってきました。


「どうしたの?」


「いえ、その…政務中の華琳さまの手を煩わせるほどのことではありませんが、ちょっと、相談事がありまして…」


「相談?珍しいわね。言ってごらんなさい」


桂花さんがこんな不安な顔をするのって、本当に珍しいですね。


何か恐怖に染まってる顔も少し見えますし。


「華琳さま、私が華琳さまの気に障るようなことをしたなら教えてください。もう私、我慢できません」


「…ごめん、話が見えないんだけれど」


「北郷のことです。どうか、あいつを使って私にお仕置きをするのはやめてください」


「……は?」


「最初は、これも華琳さまのお仕置きだと思ったら…と思いましたけど、流石にもう限界です。週にあいつと二、三日も一緒に寝るのだったら、死んだほうがマシです」


桂花さん、何か新しいプレイに目覚めていたんですね。


「…桂花」


「はい」


「あなたの話をまとめると、何?一刀があなたの部屋に寝にいく頻度が増えた、そういうことかしら」


「それはもう増えたという話じゃないです。あいつと寝たのは、華琳さまが罰としてあいつと一緒に居させていた時だったんですよ」


「……そう」


「…あの、華琳さま?」


「何?」


「その…あいつが私の部屋に来たのは…」


「私がさせたわけではないわ。…解ったわ。一刀には私が話してみましょう。それと、そうね…私がそうさせたのだと思い込んでいたわけね…お詫びとして、今夜はたっぶり慰めてあげるわ」


「あ、…はい//////」


「……」



<pf>



「(パチッ)」


ご馳走様。




「おや?北郷。こんなところで何をしていたのだ」


あれ?秋蘭が来ましたよ。


『お昼ごはん』


「昼ご飯って…北郷、料理ができたのか?」


『御飯と卵あったから』


「ダメだろ。もっとちゃんとしたものを食べないと」


『大丈夫だよ』


「大丈夫なわけがあるか。私が何か栄養のあるものを作ってあげるから待っていろ」


『ふえ?そんな悪いのに…』


「そんなふうに思うことはない。私もちょうど昼食を食べようと思ったところだし、一緒に食べたらいい」


「……(こくっ)」


一刀ちゃん、大丈夫ですか?小腹でしょ?


【だからって断るわけにもいかないじゃない】


ああ、一刀ちゃんも大変ですね。



・・・


・・




そして、この頃政務中の華琳さん。


「…そろそろ昼食にしようかしら」


と思いながらも、一緒に行く相手がなければ街に行って食べるのもあれですね。


「たまには自分で作ろうかしら」


いや、普通なら政務の時なら侍女さんが昼食お持ちしてくれるのですけどね。


華琳さん、料理には厳しいからそこのは食べないそうです。








そうやって厨房に着いた華琳さんですが、


「うん?」


案の定、中には一刀ちゃんと秋蘭さんが居ますね。


『秋蘭お姉ちゃん、料理お上手なんだね』


「美味しいか」


「(こくっ)」


「……あの二人も…」


「も」って何ですか?


「ま、私なんて華琳さまに比べたらまだまだだけどな」


「??」『華琳お姉ちゃんも料理できるの?』


「うむ?見たことないのか?」


「(こくっ)」


「それはおかしいな。私はてっきり、もう華琳さまが北郷に料理を食べさせたことがあるだろうと思ったんだがな」


「……」


【やっぱり】


そしてあなたさんはまた何が「やっぱり」ですか?



<pf>



で、何ですか?


「……」


【食べ過ぎて眠い】


ちげぇよ!


何で華琳さんと仲が悪くなったのかそれ聞いてるのですよ。


「………」


【ボクね、気付いたの】


気付いたって、何をですか?


「……」


【華琳お姉ちゃんってさ、女好きなんだよね】


……あ。


…あ、いや、こういう時は逆に強気に…






…で?


【ボク男の子だよね】


それが今更あなたが華琳さんの部屋に潜り込まない理由になるとは思いませんが。


しかもそれ許したの華琳さんですよ?


あの時一刀ちゃんすごく怒られたと覚えてますが(拠点 フェイス1 華琳黙参照)


【あれは、ボクが魘されていたからで…今は華琳お姉ちゃん以外でも秋蘭お姉ちゃんとかもいるし、それに、この前桂花お姉ちゃんが言ってた。華琳お姉ちゃんって、実は男は部屋に入ることも許さないそうだし】


そうか、桂花さん、あなたですか。


あなたが一刀ちゃんに変なことを言ったんですね?


おかげで一刀ちゃんが要らん気遣いを……


【でも実際、ボク自分が華琳お姉ちゃんのところに行ったことはあるけど、華琳お姉ちゃんから誘われたことなんてないよ。春蘭お姉ちゃんや秋蘭お姉ちゃんは時々誘われるの見たもん】


ああ、それは…誘う意味が違うんですがね。


「…??」


一応聞きますけど、一刀ちゃん。


春蘭、秋蘭さんたちが華琳さんに誘われて何するか知ってますか?


【何って、寝るんでしょ、一緒に?】


他には?


「………?」


まぁ、ですよね…



<pf>



ところでちょっと華琳さんのところに戻ってきてみました。


先厨房でそのまま部屋に戻ってしまった華琳さんですが……


「……」


何かイライラしています。


一刀ちゃんの今日の行動を纏めるとつまり、華琳さんは実は男嫌いだから、自分のこともあまり好きじゃないけど、何となく側に置いている状態という…


その何となくが説明できないんですけどね。


というか、本当に華琳さんが一刀ちゃんのことが実は好きじゃないというと…


「……(ぶるぶる)」


この、禁断症状とまでいえる華琳さんの状態はどう説明しましょうか。


一刀ちゃんの言うとおりだと、ここ半月間、華琳さんと一刀ちゃんは話もほぼ交わってないんですが…


そろそろ一刀分足りなくませんか、この人。


ガタン


と、思ったら華琳さん、立ち上がりました。


どこに行くのかは知っていますが、何をするんでしょうか。



・・・


・・




がらり



「(びくっ)」


「……?」


『か、華琳お姉ちゃん、どうしたの?』


「どうしたの…?どうしたのですって…?」


「??……ぅ!」


あ、ほっぺ抓った。


「この……この……」


「ぃぁぃ…ぃぅぁぁ」


両手で一刀ちゃんのほっぺを摘まんであっちこっち伸ばせる華琳さん。


これ、何?新しい苛めですか?


「……ぅ……」


「あなた、最近私のこと無視したよね……いい度胸じゃない」


「……ぅぇ?」


「いつまでやっているかと思えば、私はほっといて桂花と秋蘭とばかり構っているようだし、あなたを拾ってきたのが誰なのかもう一度確実にしてあげようかしら」


「!!」




あ、…灯り消しましょうか?


<pf>



夕方


「華琳さまー!!どちらへいらっしゃいますかー!!」


「どうした、桂花?」


「秋蘭!華琳さまどこにいるか知らない?」


「華琳さま?いや、今日は見ていないが…」


「一体どこに…はっ!もしかしてあいつの部屋に……」


「…いや、それはないだろう。一刀は今は私の部屋で寝ているんだが」


「…そうなの?なら一体どちらへ……」


「そう慌てることはない。城から出掛けたはずもないし、そのうち見つかるさ」


「うぅぅ……」


因果応報ですよ、桂花さん。


というか、こんな場面、前にもいませんでした?




・・・


・・





華琳「………うふふん」


一刀「……」


ちなみに一刀ちゃんというと、動けないように縛られて、華琳さんに抱かれて一緒に寝ています。


羨ましいのか、哀れなのか……


まぁ、こっちも因果応報ということで……


華琳「……(ぎゅう)」


一刀「……ぅ」


しかし、この華琳さんは少しヤバいですね。


一刀ちゃん、これからはちゃんと相手してくださいね。さもないともっと酷いことになりますから。


【ねぇ、さっちゃん。これちょっと解いて】


はい?


……いや、うん…


華琳さんは寝てるようですし


バレても知れませんよ。


スッ


一刀「……(ぎゅう)」


華琳「…っ……んん…」


おやおや、溜まってたのは華琳さんだけじゃなかったようで……


まぁ、


僕は桂花さんや春蘭さんがこっちに来ないか監視でもしましょう。



華琳・一刀「………すー……すー」









あ、ちなみに後で変なこと言った桂花さんはお仕置きされました。


めでたし、めでたし。


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