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俺の給湯魔術は何かおかしい

作者: 野狐禅

スチームパンクが何かよくわかりませんが、

蒸気でタービンを回すのでスチームパンクです。(違

東郷健一は異世界に転生してしまった。一体、どんな力が与えられるのだろうと興奮しながらステータスを確認すると、目の前に「給湯魔術」という文字が。


「お湯…?マジかよ…。」


彼はまず、近くの川に手を伸ばし、給湯魔術を試みた。しかし、結果はガッカリ。何も起こらない。給湯魔術の説明を読むと、「電熱式の給湯器を使うことができる」とのこと。電熱式?この世界には電気がないだろう。それに、ただの給湯器を召喚するだけの魔術だったら…。


ところが、詳細を読むと、この給湯魔術の真髄はそこにあった。給湯器を動かすための電力供給源として、発電所を設置する能力があったのだ。驚く健一。どういうこっちゃ。


「なんで水蒸気を最初から取り出さないんだろうな…。」


しかし、せっかくの能力。使わない手はない。健一は給湯魔術を使い、川の中央に巨大な原子力発電所を召喚した。突如として現れた発電所に、村の人たちは驚きの声を上げる。


「これで、お湯が出るぞ!」


有り余る魔力をタービンに供給し、電気を生成。そして、その電気を使ってお湯を沸かす。なんとも無駄な回り道をしている気もしたが、お湯は間違いなく熱い。村人たちは初めて経験するぬるま湯の温泉に喜び、健一は村の英雄として讃えられることになった。


しかし、彼の冒険はこれからだ。この給湯魔術で、どんな発展をこの異世界にもたらすのか。健一は原子力発電所を召喚しながら、新しい世界を切り開いていくのだった。

東郷は落雷で命を落としてしまいます。

不憫に思った雷神様が使徒として異世界に転生させています。


しかし、神様も信仰がなければ奇跡を起こせません。


実はユーザーインターフェース上の都合で給湯魔術となっていますが、

その実態は雷神様のための神事です。


そのため、給湯魔術は直接的にお湯を得ることはできず、

原子力発電所、送電線、変電所、電熱式給湯器の一式を召喚する必要があります。


召喚された原子力発電所の発電能力は100万KWですが、電熱式給湯器に必要な電力は100KW程度です。


つまり、ほぼ全ての電力は信仰ポイントの代替として雷神様の雷エネルギーのストックになります。


ちなみに、500ℓの水を25℃から100℃に温めるために必要なエネルギーは次の通りです。


まず、水の比熱を( c )、質量を( m )、温度差を( Delta T )とすると、

必要なエネルギー( Q )は以下のように計算されます。


Q = m × c × Delta T


水の比熱 ( c ) は約4.186 kJ/kg°C、そして1ℓの水の質量は1kgです。


したがって、500ℓの水の質量 ( m ) は500kg、温度差 ( Delta T ) は100℃ - 25℃ = 75℃ です。


これを代入すると、


Q = 500 × 4.186 × 75 = 157,275 kJ


そのため、500ℓの水を25℃から100℃に加熱するためには

約157,275 kJのエネルギーが必要です。


最後に、このエネルギーをワットに変換します。

1Wは1秒あたり1Jのエネルギーを使用するので、

157,275,000J(157,275 kJ)を1時間で使用する場合の平均電力は:


P=157,275,000J/3600s = 43,687.5W


つまり、約43.7 kWの電力が必要です。

この小説では熱交換効率を50%として100kWと考えています。

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