第3話「ハウトマンさん」
・・・あんまり同時に投稿すると、書くことなくなりますね
いまだに村クエと格闘してます。弟が意地悪で、集会場いってくれないんです・・・
「ふむ・・・では、まずはお手並みを拝見させてもらうとするよ」
屋久島の返事を聞き、納得したようにハウトマンさんは言った。
お手並み拝見というと、やはり実戦だろうか
「残念だけど実戦ではないんだ。これを見てくれ」
「いえそんな残念なことじゃないです」
ハウトマンさんは、薄い紙を手に取り私たちに見せた。
「なんですか?これ」
力試しと前置きしておきながら、これは突拍子がなさすぎる
・・・紙と戦うのか?
「ここに紙が2枚ある。まずは宏くん、端をつまんでみてくれ」
「んむ・・・ん?」
「そのまま目をつむって。集中するんだ。触れた先を意識して」
「・・・!」
屋久島の触れているところから、赤い"シミ"がにじみ出てきた。
紙の10分の1といったところだろうか
「ふむ・・・。じゃぁ次、楓ちゃん」
「・・・はい」
あのシミはなんなのだろうか?力量を測るものだとしたら、
あの色はなんなのだろう。やけに凄みのある赤だったけど・・・
「これは・・・?」
ん、と眼を開けてみる。
確かにシミはあった。屋久島の一回り小さいくらいのシミができていたが、
不思議な事に色がなかった。
「色がない・・・とは」
ハウトマンさんが驚きを隠せてないところを見ると、相当な事なのだろう。
色がないのは悪いことなのかな
「いや、悪いというよりは・・・前例がない」
「このシミの色は、各々の属性を表すものなのですわ」
「ああ、だから赤いシミの宏は火属性。俺はオレンジ色で風属性。アリスは白色で回復属性というわけだ。」
なるほど・・・屋久島は火属性だったのか
「ということは、私は回復属性ということですか?」
「いや、そういうわけではないんだ。アリス、ちょっと触ってみてくれ。」
アリスさんの触れた先から、確かに白のシミが広がっていく。
それは私の"それ"とは違うものだった。
・・・というか、シミの量が半端じゃない。私の3倍はある。
「見ての通り、回復属性にもちゃんと色はあるんだ。」
「じゃぁ私は、・・・えっと、無属性ということですか?」
色がないというのはそういうことなのだろうか
「うむ・・・まだ分らない。が、その可能性が高いだろう。」
「フッ、楓は無属性か。はっはっは!はぁ・・・?」
ドガン
また肉片ができた・・・。ハウトマンさんも大変だろうに。
「まぁ、属性はともかくとして・・・君たちの力を底上げしなければならないようだね」
「確かに・・・アリスさんの3分の1くらいですもんね」
「でも、アリスはあれでD級だよ」
「ディ・・・D級!?」
ちょっと待て!あれだけの量でD級だって?
だったら私たちはどうなる・・・E級以下ってことだ・・・
「楓ちゃんが考えてるような心配はいらないよ」
「ワタクシも最初はそんなでしたわよ」
「ゲフッ・・・それは、俺たちは強くなれるということですか!?」
お、屋久島が生き返ってる。
さすがアリスさんだけど、あれでD級なのか・・・
「その通り。今から毎日、きっちりみっちりばっちりしごいてあげるからね」
・・・背筋が凍った。ハウトマンさんって時々サディストだ。
無事に生きてプリンを食べれることを祈ろう・・・。
ふぅ・・・
後1話くらいいけるかも・・・