あまおとのやさしさ
雨の奏でる歌
雨音はやわらかく
そしてやさしい
水は天の恵みだからだろうか
枯れていた溜め池の水瓶もやっと潤い、
ひと息つける気持ちを迎えられた人たちもいる
梅雨の雨はやわらかくおちる
春に生まれた生き物たちへと、
分け与えられてゆくように
やわらかく、やさしく、
渇いていたせかいを包んでゆく
やがて梅雨明けとともに
うだるような、
ぬるま湯をおよぐような日々がおとずれる
それまでは、
このやさしい雨音へと身をゆだねていよう
やさしい気持ちと、
雨音のやさしさに包まれて