お前の魂を喰らいに行くぞ!
俺の名は、『ジーダ』
俺は、人間の魂を喰うのが大好きな悪魔だ!
人間の魂は?
俺たち悪魔にとって、なかなか食べられない
ご馳走なんだ。
あんなにうまい食べ物を口にする事はめったにない!
しかしながら。
最近の、【人間】ときたら、、、?
底抜けに、悪いことをしまくるから俺たち悪魔は
身近な食べ物として、人間の魂を喰らう事が出来るようになったんだ。
*
『おやおや? また、ココにも悪いことをしつくしている
人間がいるではないか! うまそうな魂だな~!』
【キャーーーー!!! やめて!】
『お前が、オレをフルからだぞ! お前はオレが必要なはずな
のに! オレよりもあの男を選ぶなんて! 絶対に許さない!!!』
『私を、殺すの? 私は、もう貴方の事を好きじゃないのよ!
彼の事は、関係ないわ! もう、貴方の事を好きじゃないのよ!
ねえ、分かって!』
『う、うるさい! オレは、今でもお前のことが好きなのに!
どうして、オレの気持ちが分からないんだよ!』
『お、落ち着け! 先ずはそのナイフを手から離すんだ!』
『うるさい! オレはコイツを殺して! オレも死ぬ!!!』
『・・・やめて! 冷静になってよ!』
『オレは、冷静だ! みんな静かにしろ!』
そこに、俺が到着すると?
見えているのは? ナイフを持った男と今にも殺されそうな女だけ。
【ギャーーーーーーー!!! あれ? 何よ!】
『悪魔じゃないのかッ!?』
『見えているのは? お前たち2人だけだ! 他の奴には俺は
見えてはいない!』
【どうして?】
『オレ達だけ見えるんだ?』
『もうじき、お前たちが死ぬからだ!』
【嫌よ! 死にたくないわ!】
『まさか!? 悪魔に会えるとは?』
『嬉しいだろう! 俺に出会えて!』
『あぁ、そう、だな、』
【ギャーーーーーーー!!!】
女性の悲鳴と共に、その男はナイフを女性めがけて振り下ろしたんだ。
血しぶきが、大量に飛び散り。
男の顔や体中に女の血痕がべっとりとついた。
女は、直ぐに息を引き取り。
男も、それを確認した後、、、。
その女を刺したナイフで自分の腹を刺して亡くなった。
*
二人は亡くなった、俺は二人の魂を喰らう。
【やっぱり、“人間の魂はうまいな!”】
・・・何故? こんなにも簡単に人間の魂を喰らう事が出来るのか?
ほんの一昔前は? 簡単に喰う事が出来なかった“人間の魂”
それだけ?
人の心がすさんでいるのだろうな!
俺はまた、新たな人間の魂を求めて。
悪い心に蝕まれた人間の魂を喰らう。
いつでも、その場所に行く準備をしている。
俺の大好物は、“人間の魂”を食らう事だけだ。
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