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イタズラな神様のせいで僕は死ぬ

2 神様のイタズラ計画


この世は需要と供給で成り立っている。それは人間関係も同じで1人の人間に対して何かしら需要は発生する。神になり何千年もこの世界を見てきたが需要と供給の関係は崩れなかった。

世界の循環が崩れたのもこの需要と供給が関係する。人間が増えすぎたというのもあるが人間の繁殖速度に対して世界の供給が追いつかなかった。

だが昔の人間は視野が狭かったようだ。森や湖、動物などそれらが無限にあるかのようにためらいもなく食らいつくした。もちろん様々な犠牲を出して文明は進化し、知識や経験が多く身についたことは人類にとって大きなものとなった。

しかし、その犠牲は人間そのものに多大な影響を与えるものとなり、長い月日を得て世界の循環を崩したことに気づいた。

だが人間は文明の進化を止めようとはしなかった。毎日大量の不純物を排出して世界を汚染していった。このまま数百年文明の進化を続けていけば確実に世界は壊れる。

だがそれは個人的にも困る。僕はこの世界の循環を傍観することがなかなか楽しかった。

一人一人の最初から終わりまでを見ていた訳では無いが、人間の文明の進化を眺めることが面白かった。あの小さな手足で良きぞここまできたと思う。

だからもう少しで僕のおもちゃが壊れてしまうのは悲しかったが、その分存分に楽ませてもらおうと思った。

まずは一人の人間を観察することから始めるとする。どうせ観察するなら面白い人間がいい。今までに見たことがないような人間。

そこで見つけたのが、佐藤奏という少年だった。住んでいる所はニホン?という所らしい。朝起きて、学校に通い、寝る。それが奏の生活だった。毎日誰かと喋る訳でもなく、毎日をたんたんと過ごしている。こいつには役割がないのか........?見たところ親や友人、恋人と呼べるものは見当たらなかった。とても興味深かった。どんな人間でも役割は存在するものだと僕は確信していたからだ。それこそ奴隷にも役割はある。魚、草木、川。世界の全てには役割があり、世界の循環を元に動いている。だがこの男にはそれがない。

「面白いっ!」

思わず叫んでしまった。ぜひ手元に置いておきたい存在だ。まずは話をしてみたい。そのためにはまずは殺さないと。頬が緩むのがわかった。そのあとも奏を僕は観察していた。

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