女子高生の悩み
この小説は、もちろんフィクションです。
人名、場所名は現実世界と一切関係ありません。
小説に登場する神社あったら行ってみたい。
独特な世界観や、若者言葉がたまに出たりします。苦手な方はご遠慮ください。
プロローグ
「全く、どいつもこいつも……
もっとちゃんとしたやつはおらんのか!」
「今、神付きは皆大忙しなのです。
ですから、大人しく神台にお戻りして
ださい!」
「神付きがいないなら探してこい!」
「そんな無茶な……」
「今は時間がないんじゃ!!」
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第一章 女子高生の悩み
「目、おっきくなりたい…」
「そっか。」
「小顔になりたい…」
「はいはい。」
「胸おっきくなりたいぃぃぃい!!」
「それは高望み。」
「なんでそれだけ!?」
私の発言に冷たい態度をとるのは、幼馴染み
の涼太。
こいつは幼稚園の頃はもうちょっと可愛げが
あったんだけどなぁ……って、何いってんだ
私は。
「お前、今何カップだ?」
「女性に胸のサイズを聞くなんて失礼ね!」
「どうせBぐらいだろ。」
「うっ……」
「図星かよ。」
図星……ではない。Bカップではない……。
逆に、Bカップの方がいい……
いや、なんでもない!
「神様にでも縋ってみるか!」
「神頼みかよ。」
「血迷ったわけじゃないわ!試しよ試し!」
「完全に血迷ってんじゃねーか。」
涼太には呆れられたけど、高三でこの胸は
将来絶望的である。
神頼みでもなんでもいいと思ってしまう自分
が恐ろしい。
「どこの神社にしようかなー?」
「こんな田舎に神社つったらあそこしかない
だろ。」
「ですよねぇー!」
「てか、お前今から行く気か?あと20分で
学校始まるぞ?」
涼太が言うあそこと
は、学校の近くの鬼渡稲荷神社のこと。
そこは狐が祀られていて、99の赤い鳥居が
ある。
これはうちの学校の七不思議だけど、
どこかに100番目の鳥居があるらしく、1番
目から順番にくぐると異世界に連れて行かれ
てしまうらしい。
そして今は登校中で、確かに今から行ったら
ぎりぎり間に合うか間に合わないかぐらい
だ。
「まにあうでしょー?」
「遅刻したらお昼奢れよ。」
「まったく、心が狭い男はよぉ!
だから彼女出来ないんだよ!」
「関係ないだろ。 で、どうするんだ?」
「じゃ、放課後に行こう!」
「おっけー。」
こうして私達は放課後、鬼渡稲荷神社に行く
ことになった。
小説ど素人なりに頑張って行きたいと
思います!