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奇妙な関係  作者: 悠里
第三章 十字架
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中編


龍造寺博信(りゅうぞうじひろのぶ)は精神医学の専門家として大学で教鞭を振るう一方で、精神科医としても有名である。

白田の精神鑑定をした専門家の一人で、駿介も何度か彼の元を訪れたことがある。


「川口君じゃないか。その後調子はどうかね?」

「お陰様で。

……今日は先生の意見を聞きたくて参りました」

「ふむ?」


龍造寺に被害者の写真を見せる。

龍造寺は被害者の十字架の傷に注目した。


「これは、恐らく独占欲の現れだろうね」

「独占欲?」

「これは自分のものだという独占の証だろう。犯人は執着心が強い人物だと言える」

「……成程。もう一つ聞いても良いですか?事件があった日、何をしていたのか」

「……アリバイならば無いよ。部屋で一人で論文を書いていたからね」


その時、ドアが開く音がして一人の男性が入ってくる。龍造寺の助手の鍋島(なべしま)だ。


「先生。診察のお時間です」

「ああ。分かった。済まないがこれで失礼するよ」

「……分かりました。今回はこれで失礼します。何かありましたらこちらの番号へ」


駿介は携帯番号が書かれたメモを差し出し、その場を後にした。


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