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中編
「医学の知識……」
「被害者の既往歴を調べてご覧。面白いことが分かると思うよ」
白田の言う通り、既往歴を調べてみたところ、つい一週間程前に産婦人科にかかっていることが分かった。
その産婦人科の医師に話を聞くと。
「相川さんは一週間前にお腹の子を堕胎したいと相談しに来ました。なんでも枕営業をしていたらしく、お腹の子が誰の子か分からないし、産んでも育てられないからと……」
「酷いですよね。折角産まれた生命なのに……」
傍らにいた看護士がぽつりと呟いた。
深夜の12時を回った頃。
女性が帰路へと歩いていた。
ふと、背後からの足音に女性が気付く。
こちらが早歩きをすると向こうも早歩きに。恐怖に耐え切れず女性は走った。しかしヒールを履いていたせいか、つまづいて転んでしまう。
「ひっ!!」
振り返った女性が見たものは、顔をサングラスとマスクで覆った人物。そしてその手に握られているーーナイフ。
その人物がナイフを振り上げようとした瞬間。
「そこまでだ!」
駿介と大神は飛び出し、その人物を取り押さえる。
マスクとサングラスを外し現れた顔は、あの産婦人科の、看護士だった。




