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33話 大蛇討伐

 大蛇の体は頑丈で、脱皮する事で全回復。

 雄叫びで自分の手下を大量に呼ぶ。

 それが、このバジリスクのボスである大蛇の特徴だ。


 『風神』でも倒しきれなし、どうやれば倒せるか?

 俺の手札は犬ナイフ、もぐら、風魔法、水魔法、スマホくらいだな。

 よし、やってみるか。


「イン、本で大蛇の動きを縛れる?」


「全身を縛るにはページが足りないな」


「なら、大蛇が口を開けたままで固定は出来る?」


「それなら出来るけど、どうやって口を……」


「じゃあ口を開けたら、合図するからよろしく」


 俺はインから返事も聞かずに飛び出した。

 まずは、もぐらを地面に刺して土龍を五体呼ぶ。

 土龍達が大蛇の巨体に巻きついて襲いかかる、しかし大蛇には傷が1つもついていない。

 が、狙いは最初から傷をつける事じゃない!


 大蛇に土龍が巻きついて、体を動かせないように固定する。

 さすがに土龍5匹分は、動かせないようだ。

 次に、俺はスクロール機能を使って、大蛇の前に一瞬で移動する。

 大蛇は突然俺が目の前に現れて驚くが、すぐに俺を丸呑みしようと口を開けて迫る。うわー、気持ち悪い!


「イン!」


 俺はインに声を掛けると同時に大蛇との間に『風壁』を張る。

 大蛇が『風壁』にぶつかる直前にインの本が、大蛇に顎に巻き付き固定して、口が閉じられないようにする。

 口を開けたままで大蛇が俺に突っ込んでくるが、『風壁』にぶつかり、それ以上進めない。

 当たり前だ!その『風壁』は精霊風魔法になってから、パワーアップした上に五重に重ねて張っている。

 セアの剣も止めた『風壁』の五重だ。突破は無理だろう。

 ちなみにセアの剣は止められるが、刺さる。一回使った時は『風壁』が針ネズミのように剣だらけになった。


 大口を開けている大蛇に俺は『風塵』を大蛇の口内に使う。

 外が駄目なら、内からだ!

 風の刃がボスの体内を駆け巡ってズタズタに引き裂いていく。

 うん、エグい。


「デザートも召し上がれ!」


 そう言って、俺は張っていた『風壁』をボスの口までのサイズに直して、そのままボスの口の中へ飛ばす。もちろん、5連射で。


 グガアアア!


 大蛇の最後の悲鳴だ、仲間も来ない。

 もう、マップで俺達の周りに赤点はない。

 バジリスク討伐完了かな。


 バンッ!


 最後に大蛇が吹っ飛んだ!

 しまった!やり過ぎた!

 皆がバジリスクを倒して合流した時、俺はバジリスクの体液塗れだった。

 


 ▲▲▲ 蛇足


 サエ「うわっ!ビチャビチャだ」

 魔王「サエ」

 サエ「なに?」

 魔王「生臭い」

 サエ「スマホの中で分かるの!」

 魔王「多分」

 サエ「多分かよ!」

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