表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

5ショートストーリーズ5

ノーベル賞の為に

世の奥様方もノーベル賞には関心があるようで…

「ねえ、奥さま、今回のノーベル賞で日本人3人が受賞しましたでし

ょ?」

「そうね。ノーベル…物理学賞? でしたっけ」


「そうそう、なんでも青色発光ダイオードの研究、発明とかなんと

か…」

「それそれ、青色ダイオード! よくわからないけどスゴいですわ」


「ええ、ほんと! やっぱり日本人で世界に通用するのは科学者で

すわ」

「ホント、そうですわね。ここ最近の受賞者を見るとみんな理系の

方ですわね」


「奥さま、私ね、今度息子を理系の方に進ませようと思いますの」

「へえ、それはいいお考え。ゆくゆくはノーベル賞を取ることが出

来るような」


「ええ、そこまでは…あ、でも可能性が無いわけじゃありませんも

のね」

「そうね。実は私の家でも…」


「あ! やっぱり理系方面に進学…」

「いいえ、とりあえずはダンス教室に通わせることにしました」


「え? ダンス教室?」

「あら、奥さま、ご存じないの? 受賞者は晩さん会の後にダンス

があるんだとか。私、思いますのよ。日本人も世界に恥じないダン

スを踊るべきだと」


「へえ、なるほど。さすが、奥さま」

「いいえ、そんなことありませんわ」


 二人の会話をずっと我慢して聞いていた小学生の娘が一言。

「ねえママ、とりあえず、お兄ちゃんにはもっと勉強させたら?ま

ずは九九を完璧にね?」


 


お、おう…と反応しておきますw

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] アインシュタインは学習障がいあって、大人になっても数学疎いという弱点ありましたが、ノーベル賞とったわけですから、その、諦めるのはまだ早いといいますか、その、お兄ちゃん頑張れ(`・ω・´)
2014/12/13 21:13 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ