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才女レムル

更新が遅れて申し訳ありません。

「オハヨウゴザイマス。8時デス。朝食ノ配膳ニ来マシタ、起床シテ下サイ」

「う、うーん……」

 けたたましいアラームと共に、機械音のモーニングコールが部屋一面に鳴り響く。扉を開けて現れたロボットのやかましい音声に、俺は頭を痛めながら目覚めた。

 “外交官”からの放送が途絶え、カウンセラーさんの奪還を誓ってから一夜が明けていたらしい。しかし壁の穴からは依然として闇が差し込んでおり、その景色を見るだけではロボットの言葉通りに今が朝であるかは分からなかった。

 普段の生活のままに腰に力を入れると、ジャラリと音を立てて鎖が動き、上半身が起き上がることが出来た。昨夜は床に張り付けられるように仰向けに固定されていたが、どうやら食事の時間の際には多少自由が効くように金具に鎖が繋がるようだ。人質の起床する動作を見て、扉の前にいたロボットが近付いて来た。

 ロボットは持っていた陶器製のプレートをお盆ごと俺の脇に置くと、「ドウゾゴユックリ」と皮肉とも取れる言葉をかけて部屋から出ていく。プレートにはバターロールが2つ、ハムエッグとサラダ、コンソメスープと、余程の偏食家でなければ誰もが朝食だと答える献立が乗せられていた。

(…………普通の朝食だな)

 俺は彩り豊かなワンプレートを一瞥して、まず感じたのが意外の2文字だった。昨晩の“外交官”の発言からして人質として俺を丁重に扱うのは分かっていて、当然出される食事にも毒を入れないとは分かっていたが、ここまで整った食事が出るとは思ってもいなかった。

 人質相手に出す食事にしては、食品サンプルを思わせる程に綺麗すぎて、これも“外交官”が俺の行動を観察するための罠じゃないかという疑念が浮かぶ。俺は警戒心を高めながら、一番近い位置にあったバターロールを掴んだ。

 よく焼けたパン生地特有のなめらかな感触と、少し力を加えると現れる僅かな反発力、ほんのりと香るバターの匂いに、これが食品であるという最低限の証明が完了する。野球ボールサイズのパンを片手に暫く眺め、生唾を一度飲み込んでから艶やかに光る表面にかぶりついた。サクリ、という固い音は一瞬で消え、柔らかな食感が若干の塩味と共に口全体に広がる。昨晩目覚めてからの数時間にして──“人界”に連れさらわれてから初めての食事として食べるバターロールは、ここで出される料理を食べても死にはしないという思いを抱かせるには十分美味であった。

 咀嚼と嚥下を繰り返している内に、2つのバターロールが手から消える。続けざまに残りの朝食をお盆ごと太ももの上に置くと、端に置かれたフォークを手に取ってから間もなく、皿の上の料理は跡形も無くなっていた。


(うーん、おかしい……)

 お盆を横に起き、重くなった腹を撫でながらそう感じた。念の為違和感があればすぐ吐き出せるようにゆっくりと口にしようと考えていたのだが、バターロールを口にした瞬間その思考は食欲に押し負け、全ての料理を瞬く間に平らげてしまっていた。

 いくら空腹だったから、毒殺はされないと分かっていたからって、目の前の料理に飛び付く様には教育されていない。とめどない食欲を抑えず、本能のままにがっつく程、フォルト・ハイグローヴは卑しい人物ではないはずだ。

 これまでに自身が受けてきた教育を顧みて、この食事にはやはり“外交官”が何か仕込んだと考えていると、ロボットが再び部屋に入って来た。

 どうやらロボットは食器の回収をしに来たらしく、ロボットは俺の脇に近付くと器用にお盆の下にロボットハンドを入れて食器を持ち上げる。そのまま何も言わずに部屋を出ようとするロボットの背中に、俺はふと声をかけてみた。

「……おいロボット」

「ハイ、何カ御用デショウカ?」

「今食べた料理、何か入れてないだろうな?」

「イイエ、毒ハ入ッテイマセンヨ。アナタヲ殺スツモリハ無イト昨日聞カサレタデハナイデスカ」

「それは分かっている。身体に違和感を覚えたので、何か即効性の薬でも盛られたのだと思ったのだが……」

「余リニモ疑イ過ギタために、身体に影響が出タノデハナイデショウカ。魔物ニモプラシーボ効果ニ似タ反応ガアルトハ、レムル様ニゴ報告シナクテハナリマセン」

 首を180度回転させて淡々と答え、ロボットはそのまま遠ざかっていく。気になる単語が聞こえた俺は、再びロボットを呼び止めた。

「待て、レムルというのは“外交官”の名前か?」

「イイエ、マスターハ名前ヲ持チマセン。アルノハ外交官ノ肩書キノミ。レムル様はマスターノ部下デ、モンスターノ生態ヲ研究シテイル方デス」

「“外交官”が昨晩言っていた、監視を任す部下っていうのはそいつの事か。外交官の下に生物研究者がいるのは不思議なものだな」

「マスターハ幅広イ交友関係ヲ持ッテオリマス。レムル様トハ10年以上ノ仲デ、彼女カラ得タモンスターノ知識ハ数エ切レナイ程デス」

「つまり友人を部下に採用しているということか……それで、そのレムルとかいう奴はいつここに来るんだ? この状況について、幾つか聞きたいことがある」

「レムル様ナラ、モウ既ニ来テイマスヨ。本日7時ヨリ、アナタヲ監視シテオリマス」

「何っ!?」

 ロボットの回答に俺は驚き、身体が自然と立ち上がろうとするが鎖に遮られる。俺が目覚めるよりも前から既に監視は始まっていたのか!?

 ガチャガチャと鎖を鳴らす人質を、ロボットは何も言わずに眺めている。すると突然天井からプツンと音が鳴り、続いて何者かの声が響いた。

『……頼まれた仕事を無視して何をしているの馬鹿ロボット? 用が済んだならとっとと戻って来なさい』

「申シ訳ゴザイマセン。スグニ戻リマス」

 響いた声は昨夜の“外交官”──操られたカウンセラーさんよりも高く、しかし同級生の女子達よりは低かった。若々しくも落ち着いたアルトボイスに、俺は声の人物が10歳ほど年上の女性の様に感じた。

 命令に応じたロボットは首の向きを元に戻し、そそくさと部屋から出て行く。またもや一人になった俺は、天井に向かって確認を投げた。

「……お前がレムルか?」

『そうね。初めまして、とでも挨拶を交わしておくべきかしら。魔界の王子様』

 通信を切られないかと恐る恐る声をかけると、レムルは俺に返事をしてくれた。ダメ元で挑んだ声掛けが成功したことに軽く動揺を覚えながら、俺は続けて質問した。

「ロボットに言った通り、お前に聞きたいことがある。ここは“帝国”のどこなんだ?」

『…………』

「おい、答えろ!」

『……初対面の相手に挨拶も無しだなんて随分と失礼な王子様なのね。そんな態度で質問に答えてもらえると思っているのかしら?』

 レムルの沈黙に回答を急いだが、どうやらマナー違反だったらしい。彼女の指摘を受けて、俺のムッとしながらも機嫌を損ねない様に挨拶を返す。

「…………初めまして、レムル。それで再び聞くが、ここはどこなんだ?」

『ふふふ、物分かりが良くて助かるわ。でも残念ながらその質問には答えられないの。()()()に釘を刺されているからね』

(めんどくせえ……人質だからっておちょくってやがるなコイツ)

 からかうレムルに苛立ちながら、彼女の行動に困惑する。相手は“外交官”の部下であり、人質の情報収集に協力するはずが無いのは想定していたが、俺が彼女を通して情報を聞き出そうとしているのにも関わらず、レムルが会話を続けてくれることに驚いた。

 更に驚いたことに、逆にレムルが俺に向かって話しかけてきた。

『それにしても、貴方“ロボット”という単語を知っているのね。アイツが言うには魔界じゃロボットなんてまだ開発されてないらしいのに』

「(やばっ……)情報が更新されてないんじゃないか? “外交官”が水を差したイベントで全身が機械で出来たモンスターが登場したんだ。それに付けられた種族名が“ロボット”っていうだけで、人界での意味なんて知らない」

『なるほど、人工のモンスターの名前がロボットなのね……魔界初の機械生命体がどんな姿をしているのか気になるわ。そのロボット種についてもっと詳しく教えてくれるかしら?』

「断る。お前が“外交官”に口止めされている様に、僕も口外しないよう言われているんだ。交換条件として何か教えてくれるなら話は別だけど」

『あっそう。じゃあ遠慮させてもらうわ。どうせアイツがすぐに魔界に行ってくれるだろうし』

 そう言うとレムルは黙るが、尚も通信は切られなかった。マキナ先輩しかいない種についてメモを記している様子が微かに聞こえるペンを走らせる音によって感じられ、俺は何とか誤魔化せたことに胸を撫でおろした。そして彼女の一言に新たに疑問を見出して、再び情報収集を試みる。

「以前から“外交官”が魔界を訪れていた様だけど、“境界(クロス)”を通らずに魔界と人界を行き来する方法があるのか?」

『それについても教えられないわ。ていうか知らないし』

「知らない?」

『アイツが魔界に行く瞬間を見たことが無いのよ。いつの間にか魔界に行っては、いつの間にか人界に情報を持ち帰ってるの。多分アイツのその姿を見た人はいないんじゃないかしら』

「“外交官”だけが知る世界の抜け道が存在するのか……奴はいつから魔界の情報を盗んでいるんだ?」

『そうね……最初は6年前だったかしら。それから2、3ヵ月に1回の頻度で魔界に行っては、2週間ほどして戻って来るのよね』

 どうやら情報漏洩の被害は思っていたよりも尋常じゃないらしい。少なくとも20回は情報が盗まれているなんて、魔界の動向は“帝国”に筒抜けなのかよ。

 こっち側の諜報部隊である密偵隊は基本人界に行ったきりなのに、よくそんな気軽に行ったり来たり出来るよな。その侵入手段があれば勇者達が不意打ちで魔界に侵攻することが出来てしまうんだから、レムル達が知らないのはむしろ好都合かもしれない。

「……“外交官”が最後に魔界に入ったのも2週間前か?」

『今回はもっと長かったわ。確か3ヶ月は行ってたんじゃないかしら。たまに数時間だけ人界に戻っては情報をまとめたりしていたけどね』

「3ヶ月前ってことは……勇者達が魔界に進出した頃じゃないか。魔界の精鋭相手に善戦していたが、あれは“外交官”が勇者陣営に情報を送っていたからなのか?」

『それは分からないけど、結局全滅したってことは情報を与えてないんじゃないかしら。あるいは僅かなアドバイスだけを渡したとか』

「なるほどな……しかし、まさかそんな長期間に渡って魔界に潜んで情報を盗んでいたとは……」

 3ヶ月前と言えば勇者達が来る以前に、俺がフォルトの別人格として覚醒する頃である。“外交官”がそんな頃から魔界に潜んでいたのに関わらず誰もその存在に気付けなかったという事実に、他人に憑依することが出来る“外交官”の極めて高い潜伏能力に脅威を感じた。それと同時に、3ヶ月という期間で“外交官”がどれだけの情報を盗み出していたのかという疑問が浮かぶ。

 勇者一行が全滅して間も無い頃、カウンセラーさんから何者かに会話を聞かれていたと報告されたことがあった。あれも“外交官”による諜報であるのならば、下手すれば俺の転生に関する情報まで盗られていることになる。転生と無関係な“外交官”にそれを知られるのはまずい。

『まあ、情報って言ってもほとんどは動植物の生態情報とか研究の資料なんだけれどね。魔王軍の情報については上から命令が無い限り集めてないから安心して』

「そんな良く分からない補足をされても、何も安心出来ないんだが……お前は“外交官”から研究資料以外の情報を受け取ってないのか?」

『何度か教えてって頼んだけど、1つも教えてくれなかったわ。機密情報なのは分かってるけど、私にすら言えない程とはね』

「部下であるお前なら何か聞いていると思ったが、“外交官”が話していなかったとはな」

『アイツは昔からそうなのよ。必要以上に情報を共有しないから上からは信頼されているけど、想定外の事態になったら対処が遅れるから下で働く私達は堪ったものじゃないわ』

「そ、そうなのか……」

 初めて怒気が籠った声を出したレムルに思わずたじろぐ。気を失っていたのであまり“外交官”の素性は知らなかったが、まさか部下に不満を言われるような人物だったとは思いもしなかった。

 聞き出せそうな情報の見極めが困難であったが、もしかしたら愚痴をトリガーに情報を引き出すことが出来るかもしれない。言葉選びに気を付けながら、奴らの情報を導く質問を考える。

「じゃあ……」


『ちょっと待って。まだ1時間も経ってないのに質問し過ぎじゃない? もう少しペースを落としても良いんじゃないかしら』

 質問を投げ掛けようとした途端、未だにご立腹気味なレムルから待ったを掛けられる。どうやら上司への不満は彼女に冷静な思考を与えてしまった様だ。

「そう言われても、他に出来ることが無いしな……何もしないと頭がどうにかなりそうだからこれぐらい許して欲しいんだが」

『だからってこんな頻度で聞いてたら、明日になる前にネタが尽きるわよ? 本でも読んだ方が得られる情報量は多いんじゃないかしら』

「何冊か貸してくれるならありがたいが、人間の言語がモンスターに読めるのか?」

『人間とモンスターの語彙の共通度は8割を超えるから大丈夫よ。分からない言葉があったら聞いてくれれば教えるわよ』

 椅子を引く音が鳴り、小さな物音が続いて聞こえる。どうやらレムルが本を選んでいたらしく、それから15分くらいして例のロボットが大量の本を台車に載せて運んできた。

「……多くないか?」

『あなたの嗜好を知らないから、とりあえず様々な種類の本を集めてみたのよ。こっちとしてもあなたがどんな本を読むのか気になるし』

「つまり、僕がどのような選択をするのか観察するためか」

『そういうこと。私も何の情報も得られない監視なんてやりたくないのよ。あなたに娯楽を提供して上げるんだから、私の要望に応えてもらうわ』

 監視する人間がそんなので良いのかと思いながら、確かに拘束されているだけの対象を長時間見続けるのは辛いもんなとレムルに共感してしてしまう。まあこっちのわがままの対価に機密情報を教えないで済むだけましかと思いながら首を捻った。

 真横に停められた台車に積まれた本の山、そのてっぺんに置かれた本を数冊手に取る(鎖の長さがまた変わったのか、左腕を横に伸ばしても途中で止まらなかった)。ハードカバーの表紙に書かれた文字は魔界のものと変わりないが、一部の単語が見たことないものに置き換わっているのが分かる。

(古代魔導科学史第3巻、何とかの発見と文明の発達……魔導科学の本か。次が何とかの築いた礎……肝心な所が分からないが多分伝記だろう)

 分かる単語から題名を読み、その本のジャンルが何であるかを読み解く。やる必要がある作業では無いが、人界の手掛かりを効率良く手に入れるにはやった方が良いと考えられる。間違えて数学の参考書を読みまくっていても今の状況ではすぐに役立つとは思えないしな。

(土地の歴史とか地理に関する本とか、出来るだけこの地について分かる本を探さないと……ん?)

 何冊か本のタイトルを読んでは側に置いていると、頂上から崩していった本の山から出てきた1冊に目が留まる。それは他の本とは違いソフトカバーで、表紙のタイトルもこの世界とは別のもの──日本語で書かれていた。

 異質なのはそれだけではない。これまでに見てきた本は全て人界にて製本されたものであり、魔界の住人である俺はその全てを見たことが無かった。しかし目の前の本に関しては表紙の絵から作者の名前、背表紙のデザインやあらすじの文字のフォント、本のサイズや厚みに至るまでの全てを覚えており、懐かしく感じていた。

 そして突然の望郷による思考の麻痺が起きたのか、次の瞬間にはそのタイトルを口にしていた。

「“郊外のアニー&クラウス”……」

(……っ! 馬鹿!)

 そう放った途端に惚けていた頭が冴え、自分が何を言ったのかに気付き口を押さえる。その動作を気にしなかったのか、レムルからは驚嘆の声だけが挙がる。

『あら、その本のタイトルは読めるのね』

「に、似たような表紙の小説を魔界で見たことがあって、それと間違えただけだ。タイトルは全く読んでいない」

『そうなの? でも全く同じタイトルの本が“境界クロス”を境に2つあるなんて不思議ね? 表紙の絵柄も加えたら天文学的な確率の類似よ』

(しまった……)

 日本語の文字が読めたことを取り繕おうとするが、咄嗟に出た嘘を元に疑われてしまい顔が渋くなりかける。何とか表情を保ちながら、追及されない様に慎重に言葉を選びながら会話を続ける。

「嘘だと思っているならそれでいい。それでもそのタイトルを読むことが出来なかったのだけは信じてほしい」

『そう。じゃあそうしてあげるわ』

「(やっぱり信じてなかったか……)タイトルがそうだと分かるということはお前はこの文字を読めるのか? 他の本とは別の言語で書かれている様に見えるが……」

『ええ。この文字は私の故郷の言語なのよ。今では日常生活で使わなくなったけど、』

「……その故郷の名は?」

『ニューバジラ大陸の南東にあるザーファンって国よ。そこにある地図帳の116ページに載っているわ』

 疑うなら調べなさい、とでも言いたげに祖国の掲載場所を教えるレムル。言われなくてもそのつもりだと、こちらもすぐに本の山から地図帳を手にしてそのページを開く。見開き1ページの8割を占めている大陸の右下側に、恐らくザーファンと読むであろう地名が書かれている。

 確かにレムルが述べた地名があるのは分かったが、それが彼女の故郷であることはこれだけでは定かではない。彼女の証言は半信半疑に受け止め、俺は再び異質な小説を手に取った。

 表紙を開いてからの数ページを捲って目次を見る。各章のサブタイトルは見知ったものが連なり、余白に描かれたイラスト──デフォルメされた主人公アニーのタッチにも見覚えがあった。

 ここまでで十分自分の予想に自信が持てたが、駄目押しにとページをパラパラと捲る。レムルに勘付かれないように出来るだけゆっくりと本の最後までページを送ると、奥付に掲載された情報を素早く取り込んで本の山へ戻した。

西()()2002年7月5日第1刷発行、()()()()()()……やっぱりな)

 発行日や出版社などにこの世界でなければありえない単語が並んでいるのを見て、この本の出処がどこであるかについて確信が付く。

 この“郊外のアニー&クラウス”は、俺が転生する前にいた世界──人間界の日本に存在していたものと同じと見て間違いなかった。

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