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カーテンコール・第2回+α

はい、という訳で、第2回は、年末特別編でした。


なんか、最後は柄にもなく真面目になってしまったり、ロマンチックもどき(笑)なことを書いてしまったりしましたが、年末の区切りだけに、少し希望を与えられるような感じにしたかったのです。



・・・しかし、ここからは、その素敵な(?)気分はどこへやらの、くだらないカーテンコールです!


宝:「・・・って、『くだらない』は言い過ぎだろ!?」


確かに。

ただ、さっきのラストシーンのトーンとはかけ離れたカーテンコールになるって言いたかっただけなんだけど、言い方がまずかったな。


成:「そういえば、今回は変わったスタイルでしたね。

ちゃんと出てきたのが私と『雅兄』だけで、あと4人は声だけ、っていう。」


うん。

実は、リスナーからの手紙にパーソナリティがコメントする、みたいな、ラジオっぽい形式の作品は前からやってみたかったんだよ。

で、まんまラジオというのもヒネリがないよな、と思ってた矢先、こういう設定ならあのスタイルがうまくハマってくれるんじゃないかと思い付いたって訳。

それに、声だけなら、一人で複数役やっても服装まで変えたりはしなくていいから楽だろ?


川:「(ボソッと)なんといっても、声だけで演じ分けるのは演技力を磨くことにもなりますから・・・。」


倉:「やっぱり、声優志望の『ルリちゃん』はそこに注目するんだ。」


直:「でも、稽古の時から、川畠さんは俺らと比べ物にならないぐらいマイク慣れしてたっスよね!


やっぱり、声優になるためアフレコとかの練習してるんだなって思いましたよ。」


川:「え、いや、とんでもないです・・・。」(俯いてしまう。)


瀬:「『ルリさん』は謙遜してますけど、声を当てるっていうのは、相当難しいですよ。


私も、『別の作品』に参加したとき、声を当てる場面でかなり苦労しましたから。」


・・・やっぱり、表現力を磨くのも、日々修行ってことだな。




・・・さて、クリスマスと言えば、リア充が大量発生する、忌々しい季節だな。


成:「急に生々しい話になりましたね・・・。」


うちの劇団は、主宰の私も含めて、異性とのご縁が薄いメンバーが多いんですよね。

約一名を除いて・・・。

(一同の視線が倉田に注がれる。)


倉:「え~、みんな大げさだって!


ただ、今日の仕事終わりに合コンに誘われて、この後ある劇団のクリスマスパーティーに出られないだけじゃん!!」


倉田以外(主宰含む):「その合コンをするチャンスすらないんだよ!!」


倉:「あっ、でも主宰を入れたら3対3だから、クリスマスパーティーだって合コンみたいなものでしょ?」


倉田以外:「虚しくなるから言うなよ!!」



・・・という訳で、今から我々はクリスマスパーティーを、この舞台上でやります。


もしもご興味がおありならば、ご覧になっていってくださって構いません。


倉:「じゃあ私は合コン行ってきま~す。」


お、おぉ、行ってらっしゃい・・・。

(くそっ、うらやましいぜ・・・。)







特別企画「稲妻劇団クリスマスパーティー・2012」


(暗転後、舞台には長机が置かれ、壁面はクリスマス仕様に飾られている。)


主:「(グラスを手にして立ち上がる。)さて、今年立ち上がった劇団も、なんとか年末を迎えることができました。

これもひとえに、応援してくださる皆様、支えてくださる方々、そして日頃頑張ってくれているメンバー全員のおかげです。


よく頑張ってくれました!


メンバー全員の発展、そして劇団のますますの繁栄を願って・・・。


乾杯っ!!」


5人:「乾杯っ!!」(グラスを持ち上げる。)



主:「今のセリフでわかったと思うけど、これ忘年会も兼ねてるから。

まぁ、くらまりとは・・・、後日呑みに行こう。」


宝:「でもいいのか、一応観客もいるのに、ガチビールなんて飲んでも?」


直:「い~りゃないれふか、年末なんらから。」


宝:「お前、もうロレツがおかしくなってるぞ・・・。」


成:「ほんろ、お兄ひゃんたら、はるかひいんらから!」


瀬:「家系的に弱いのか・・・。」


主:「あんまり飛ばしすぎるなよ・・・、って、もう遅いな・・・。」


川:「(シャキッとしたままで)布団敷いときますね。


ほら二人とも、ちょっと横になった方がいいですよ。」(←しっかりした足取りで兄妹を舞台の端に敷いた布団に連れて行く。)


瀬:「ルリさんって、実は酒豪・・・?」


宝:「と言うか、口調が普段よりはっきりしてるような・・・。」


主:「これは、『川畠ちゃん・舞台前の気付けの一杯』の導入を検討してみるかな・・・?」


川:「(妙にニヤニヤしながら)出番前に一杯引っ掛けるなんて、大御所の師匠じゃないんだから、キャハハハハ!!」


主+宝+瀬:「・・・やっぱ却下だな。」




(一時間弱経過。)


直+成:「ご迷惑お掛けしました・・・。」(布団から起き上がってくる。)


主:「おぉ、無理すんなよ。

ほら、ウーロン茶。」(コップを2つ差し出す。)


直+成:「ありがとうございます・・・。」


川:「グォ~、グォ~・・・。」(机に突っ伏していびきをかいている。)


宝:「あぁ、これな・・・。」(兄妹の唖然とした様子を察して)


瀬:「ルリさん、呑むと気が大きくなるみたいで、私たちが止めるのも聞かずにガンガン飲んで、一人で潰れちゃって・・・。」


川:「お酒は適量を守って楽しく飲みましょー、キャハハハハハハー!!!」(←寝言。)


川畠以外:「こ、この状況の人にだけは言われたくない・・・。」




主:「さて、中盤になったし、ぶっちゃけトークの時間にしよう。


今回のテーマは・・・、『私のモテない理由』だ!!」


宝+瀬+直+成:「じ、自虐ネタ・・・。」


主:「まずは言い出しっぺの俺から。


やっぱり、リアルが地味なのが一番の理由だろうな。


それなりに同性の友達はいるんだけど、異性となると尻込みするって言うか・・・。


というより、『秘密主義』というか、あまり自分をさらけ出したくないんだよな・・・。」


4人:「確かに、主宰のプライベートは謎だ・・・。」




宝:「俺は、あまりにも『道化』に徹しすぎるからかもな。


いろいろ面白いこと言って盛り上げるのが得意で、バラエティ担当みたいな感じでやってるうちに、いつの間にやら恋愛対象に見られなくなったという感じで・・・。」


瀬:「私の場合は、これまで何度かいい感じになった人がいたんですけど、手料理を作ると、なぜか連絡が取れなくなっちゃって・・・。


私、別に料理が下手って訳じゃないのに・・・。」


主:「そ、それは・・・。

人それぞれ、味覚が違うからな・・・。」


瀬:「主宰さん・・・、それどういう意味ですか?


カレー(辛さ2000倍)とかお汁粉(普通サイズの鍋にも関わらず砂糖5kg投入)のどこがいけないんですか!?


確かに、私ははっきりした味が好きだから、味付けが『ちょっぴり』濃くなりがちなところはありますけど!!」


宝+直+成:「・・・。(^_^;) 」



川:「グォ~・・・、ん・・・?(目を覚ました)


やだ私ったら、酔いつぶれて醜態をさらすなんて!


もうこのまま消え失せてしまいたい・・・。」(頭を抱える)


主:「まあまあ、そう自分を責めなくても・・・。」


成:「・・・ここは私の話で空気を変えましょう!



私がモテない理由は、やっぱりネガティブさですね。


そもそも告白された時、まずは罰ゲームで告白させられてるんじゃないか、って疑うところから入りますから・・・。


そして、付き合うところまで行ったとしても、日々の出来事に対していちいち心配し過ぎているうちに、『重い』とか『面倒臭い』とか思われてそこでサヨナラ、って・・・。」



成実以外:「・・・。」


直:「・・・って、かえって空気重くしてどうするんだよ!?(成実の頭をはたく。)


・・・ここは俺が盛り上げるしかないっしょ!!



俺がモテない理由、それはこの『熱血さ』です!!


実は俺ってイベントを祝うのが大好きで、毎回気合い入れて準備して、盛り上げようと努力してるんですけど、なんか空回りしちゃって、俺が盛り上がれば盛り上がるほど、彼女がどんどん冷めていっちゃうんですよ・・・。


・・・やっぱり、真面目な話じゃなくて、ギャグやります!!(と言いながら、テーブルの上から紙皿を一枚取ると、両手で大事そうに持つ。)


(紙皿を見ながら、ため息をついて)はぁ・・・、やっぱ俺ってバカだな。


こうなったら、物知りのご隠居さんが言ってたみたいに、豆腐の角に頭ぶつけて出直してみるか・・・。


・・・えいっ!(目の前の皿に向かって、頭突きのように頭を振り下ろす。)


ズドーン!!


(キョロキョロと周囲を見回してから、正面を向いて)日・本・沈・没!」


直実以外:「・・・。」


直:「ダメか・・・。


(いきなり紙皿をフリスビーのように投げて)Unidentified Flying Object!」




宝:「・・・後で紙皿拾っとけよ。」


直:「わかりましたよ・・・。(とぼとぼと歩いて拾いにいく。)


こうなったら・・・。(テーブルの上からみかんを手に取る。)



ダイナマイトでミカンがドッカーン!!(爆発を表すように手を勢い良く広げる。)」






主:「これは、一見何の脈絡もないような言葉のチョイスに見えて、『ミカン』と『ドッカーン』がさりげなく韻を踏んでるパターンのヤツだな。」


直:「解説しないでください!


なんか恥ずかしいじゃないですか!!」


川:「ぷっ・・・。」


主+宝+瀬+成:「まさかアレでウケた!?」


川:「ち、違うんです。


直実くんがあまりにもスベり過ぎてて、その姿を見てたら逆に笑えてきちゃって・・・。」


直:「ちょっ、川畠さん、サラッとひどいこと言うのやめて下さいよ!」


主:「おめでとう、直実。


お前はとうとう『スベり芸』を自分のものにしたな。


つまり、お前はたった今生まれ変わった!


・・・さぁみんな、新しい菱名直実の誕生に、乾杯っ!」


宝+瀬+川+成:「乾杯っ!!」


直:「・・・ちょっと待てぃ!


みんな、おかしいだろ!?」


川:「(強引に話題を変えるように)そうだ、私のモテない理由の発表がまだでしたね。


私の場合、引っ込み思案で踏み出す勇気が出ないというのが一番大きいんですけど、不思議なことに、フィーリングが合ってお付き合いすることにした人を私の『実家』に連れて行くと、みんな『自分では釣り合わないから・・・』って言って離れて行ってしまうんです。」


宝:「そう言えば、川畠ちゃんの家が何をしてるのかは聞いたことがなかったな。」


川:「いえ、そんな大したことは・・・。


曾祖父の代から、ちょっとした『病院』を営んでるだけで・・・。


で、でも皆さんの想像するような大病院じゃないですよ。


系列病院も、国内では『たったの』10箇所『しか

』ありませんから・・・。」




瀬:「・・・もしかして、ルリさんの実家って、あの『リバーサイドホスピタル』とか?」


川:「はい、そうです・・・。」


成:「ホントですか!?

リバーサイドホスピタルって、各地方に一箇所は絶対ある上に、海外展開もしてるめちゃくちゃ有名なグループ病院で、CMとかもテレビでバンバンやってるじゃないですか!!」


直:「ってことは、川畠さん、超セレブのお嬢様だったんですか!?」


川:「セ、セレブだなんてとんでもないですよ。


年商だって、数百億程度ですから・・・。


ちなみに、うちの父は血が苦手なので、今は叔父が病院を継いでます。


それで、父は製薬会社を立ち上げました。

こちらは、年商十億そこそこですけど・・・。」


川畠以外:(ダ、ダメだ、スケールがでか過ぎてついていけない・・・。)(←心の声。)


主:「・・・とすると、あの御披露目会見の時、俺が無茶ブリした『セレブなお嬢様』の『お金は一万円札しか見たことがない』という発言は、ぶっちゃけ結構ナチュラルに出たセリフだったりして・・・?」


川:「もう!

そんな訳ないじゃないですか!!


さすがに私だって、千円と五千円の存在ぐらいは昔から知ってましたよ!!」


川畠以外:(じゃあ、硬貨は知らなかったのか・・・。)





主:「・・・なぁ川畠ちゃん、年明けにでもご両親にご挨拶させていただきたいんだが、構わないかな?」


宝+瀬+直+成:「まさか逆玉狙い!?」


主:「俺だってさすがにそんなセコいこと考えてないよ!


・・・ただ、数百万ばかり『ご融資』いただけないかな、と。」


宝+瀬+直+成:(十分セコいじゃん・・・。)




主:「・・・話はいろいろ尽きませんが、パーティーはこの辺りでお開きにしたいと思います。」


5人:「皆さん、良いお年を!」






主:「さ~て、パーティーは終わったけど、まだまだ呑むぞ!」


5人:「オー!!」


(6人は酒を飲みながら、いつまでも会話に花を咲かせるのだった・・・。)

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