#7
今回はレンバルト君視点です!
彼にはまぁいろいろとがんばってほしい次第ですww
こんなだ駄文・乱文だらけのあれな文章ですが、
どうぞお付き合いください。
SEID レンバルト
世界を守る3本柱が召喚された。
いまやこの世界ではこのニュースで持ちきりだった。
そしてそのうちの一人、【世界を導く者】がこの国にいるときたが俺は正直興味がなかった。
俺は一応この国の第三王子ということになっているが、
俺はまだ成人していないし、たいていの国の仕事は兄貴たちが片付けていた。
俺が外に姿を見せるときはなにかの式典だけ。
いつも城の中にこもって【研究】をしていた。
国のことも世界のことも、俺にはまったく関係ない。
ずっとそう思っていた。
だけど、俺は見てしまったのだ。
【漆黒の乙女】を―。
★★★★☆
その少女が入ってきたとき、生まれて初めて俺の中の【なにか】が動いた。
なんなのかはわからない。
たとえばそれが【恋】なのか。
たとえばそれが【憎悪】なのか。
たとえばそれが【嫉妬】なのか。
俺には今も、ずっとわからない。
でも、確かに俺は彼女に惹かれた。
生まれて初めて、他人に惹かれたのだ。
俺が惹かれたその少女はとても神秘的だった。
そして、美しかった。
少女は純白のワンピースを身に着けていたが、
その髪と瞳はまさにその二つ名にふさわしい漆黒だった。
彼女が精霊を従えているということもあるだろうが、それにしても、
その少女は神秘的で、美しかった。
そして他者を惹きつけるカリスマ性があった。
きっと兄貴や親父も同じことを思ったに違いない。
いつもにこやかな微笑を浮かべている上の兄貴が、微かに動揺しているのがわかった。
その少女はミィと名乗った。
そして一番驚いたのが、少女の心の中の呟きだった。
俺と親父は他人の心の呟きを感じることが出来た。
親父はきちんと制御できるらしいのだか、俺はまだ使いこなせない。
勝手に他人の声が聞こえるのだ。
それはそれで面倒な力なのだが、多分この力を使って一番驚いたのがこのときだった。
俺が今まで知っている女で、俺たち兄弟をみて赤面しなかった奴はいない。
少女は心の中でなんと言うことかため息をついたのである。
そして俺には理解できない単語を並べて
やだ。
といったのである。
こともあろうことに一国の王である親父をクソジ(以下省略)呼ばわりし、
上の兄貴を流されやすそうな優男、
下の兄貴をお腹真っ黒(弄ぶ・・・)
よく初対面でここまでの罵詈雑言を吐けるな、と俺は思った。
ここまで見た目と中身が一致しない人間は始めてみた。
親父は俺が何を思っているのかを見透かしたようで、
俺にこの少女の世話を押し付けたのだ。
この少女の訪れは、俺のこれからの日常の変化を告げていた―。